仕立て
仕立て
手裁断
職人の手に裁断。
CADシステム、機械による裁断が主流の現在、型紙を職人が直接チャコを引き裁断する方式を採用。
一人の職人が一日裁断できる生地は4着程度。
ミリ単位にこだわり、体形補正を入れるなら非効率でもこの方式が最良。
アイロンワーク
アイロンワークを多用した立体的な仕立。
工程の間にウールの熱と蒸気で変形するという性質を利用し、何度もこのアイロンワークを施す。
熱と蒸気を加え、何度も休ませ、スーツは仕上がっていく。
胸からウェストの自然なくびれ、前に軽くカーブした袖付け。
まさに、ウール生地を自在に操る職人技。
熟練職人よる袖付け
Corvoのスーツの袖は特に職人が熟練した職人によって行われる。
袖は普段動かす肩廻りの、着心地を左右する。
特におすすめしたいのがロープドショルダー。
イセを多くとりそれをアイロンで丁寧に殺す。
簡単にいえばアームホールより太い袖を挿しこむとき、袖側にあまりが出て皺になる。これをあえて処理しないのが「雨降らし袖」だ。
これを皺のないようにアイロンで丁寧に処理する。これを「イセを殺す」という。
極端にいえば吊革につかまろうが、万歳をしてもCorvoのスーツは身頃が腰にフィットする。普段着るものだから着心地を大事にしたい。
これは袖に稼働域をもうけたイセによるものだ。
この処理を行える職人は数少ない。
(雨降らし袖、割り袖の選択可能)
アイロンワークの賜物の自然なシルエット
アイロンワークによって生み出される。
ウェストのラインは自然だ。
また通常のスーツではダーツあたり3cm程度のつまみ量だが、Corvoのスーツは4cmつまむ。
これはアイロンワークの処理がなければ生地を無理につまむことになるので皺がでる。
それを可能にするのがアイロンワークだ。
すなわち、胸と中胴の絞りが大きく生まれ、男性的な胸の立体感を生む。
耐久性を求められる箇所はマシーンで
着心地に関係する芯据え、袖付けなどの曲線部はハンドで。
パンツの縫い線、裏地の貼り付け、耐久性が必要な直線部はマシーンで。
ビジネスシーンで使うからこそ耐久性を意識する。
単純にハンドメイドを信奉しないのがCorvoのスタイル。
天然釦は手付で
Corvoのスーツは本水牛釦釦が基本。
負荷のかかる釦は手付で。
丈夫な麻糸を使用。
機械式とは違い、根巻きにすることで着脱しやすく取れにくくなる。
ネーム
Corvoではカラークロスにネームを入れる。(身返しに入れることも可能)
仕立の段階にしか刺繍を入れることはできない。すなわちオーダーメイドの証となる。
パンツは一人の職人による丸縫い
パンツは一人の職人が縫製を一貫して行う、丸縫いを採用。
リアスバケットなど凝った仕様はもちろんのこと。
美しいシルエットを生み出す。
(※写真のパンツはパンチェリーナ、ボタンフライ仕様)