生地について
スーパー表記と番手
スーパー表記と番手
混同されやすいスーパー表記と番手について今回はご紹介。
スーパーは原毛太さを表すもので、番手は糸の細さを表すものだ。
スーパー表記が高い=細番手という間違った認識がみられる。
スーパー表記が高い原毛は細い糸が作れるという意味合いはあるが実用性などの関係で実際に太い糸に加工するかは作り手に左右される。
同じスーパー英国生地はイタリア生地では番手は英国生地の方が太く、ハリのある生地になる。
スーパーは原毛太さを表す表記
スーパー100は18.5ミクロンメートルの太さと定義される。
ス―パー表記は10上がるたびに0.5ミクロン細くなる。
ゼニアの15ミルミルはスーパー170となる。
現在ではスーパー270クラスまでの原毛が存在する。
ちなみにウールには白度といって、原毛の段階でどれだけ白色に近いかの評価基準がある。
スーパー表記のみで生地の良し悪しを決めるのは早計である!
(画像はゼニアより)
番手は糸の太さを表す表記
番手は一キログラム当たり何メートルの糸なのかを表す。
これを恒重番手という。
例えば100メートルなら100番手となる。
英国生地が50番手前後の糸を使う。
イタリア生地なら60番手前後を使う。
ちなみにロロピアーナの「タスマニア」は96番手だ。
(画像はロロピアーナより)
ポイント
スーパー表記の惑わされてはいけない!
スーツ生地の良し悪しがスーパーでなく糸の細さと密度の関係が大きい。
番手が高いとしなやかな肌触りとなる。
スーパーが高いと、光沢と発色が良くなる。