シャツのサイズ
シャツのサイズは、既製品だと基本ネックと裄丈で合わせていく。
だが、オーダーとなると当然測定箇所も増え、その数約10~12か所になる。
図った数値を軸に、好みを踏まえて仕立てていく。
その際に基準となるヌード寸と上がり寸の差寸を、ここに記載する。
・ネック
差寸 約2cm
首に吸い付くようにピッタリ着たい場合は1cm~1.5cm
多めにゆとりを入れる場合は3cmあれば間違いない。
ただ、ゆとりを入れすぎたり逆にきつすぎたりすると、靴擦れが起こるときのように首に擦れが生じる事がある。
・バスト
差寸 約14cm
細身の方、もしくはスタイリッシュに着たい方は10cm~
10cm以下になると、脇を上げにくくなったりと支障が出てくる場合もあるので注意が必要。
ゆとりを入れすぎると、胸の強調がなくなるので男性らしさが損なわれる場合がある。
・ウエスト
差寸 約13cm
ダーツの種類によって少し変化するが、バスト同様細身の方もしくはスタイリッシュに着たい方は10cm~
ウエスト部分は好みが強い傾向にある。
シルエットを出すために思い切って絞ってみるのもいいだろう。
ゆとりを多めに入れるのもいいが、シルエットはどうしてもダボっとしてしまう。
・ヒップ
差寸 約12cm
出尻の方は少しゆとりをもって+2~4cmは欲しい。
平尻の方は体型に合わせすぎるとバランスがおかしくなるので、基準通りでok。
ここが大きすぎると、レディースシャツのようになってしまうので注意が必要。
・肩幅
差寸 約ー1cm~1.5cm
ドレスシャツの場合はヌード寸-1cm(あえて短くするのはすっきり見せる為、体のラインを強調させる為)
カジュアルシャツの場合はヌード寸+1.5cm
・裄丈
差寸 約3cm
ジャケットを着た時に、ジャケットの袖先から1.5~2cm程シャツがのぞく長さ。
元々シャツは下着だったので、上着の袖を汚さないようにと長めにとるようになった。
加えてジャケットからシャツの袖がのぞいていないと、それだけでバランスが崩れてかっこ悪くなってしまう。
・カフス廻り
差寸 5~6cm
普段時計をつける側の腕は、ゆとりを1cm程多く入れると時計がカフスの中にしっかり収まるので、確認しておきたい箇所。
ウブロ、パネライなどビッグフェイスの時計をされる方はなおさら入れるべきだ。
時計との相性も考えたい部分である。
・アームホール
差寸 約6cm
がっちり脇に噛ませたい場合は4~5cm
肩回りが発達してる方は6~7cm
狭すぎると違和感しか感じないので注意が必要。
ほんの少し大きいかなと思うぐらいがちょうどいいだろう。
・着丈
ドレスシャツの場合、首の後ろ(ヨークと衿のつなぎ目)からお尻の下までを測った数値+5cm。
元々、前丈と後丈を股の下にくぐらせていた程に長かった。(シャツは下着だったが故に保護の役割も果たしていた為)
パンツからシャツの裾がはみ出さないようにするためにも、少し長めに取っておくほうが無難だ。
カジュアルシャツは好みの部分が強いが、ベルトが隠れる程の長さ。
合わせるパンツや腰の位置によっても左右される。