EF13 凸型 天賞堂 1979年製
EF13 凸型 天賞堂 1979年製
天賞堂による真鍮製モデルです。
後にEF58から転用される箱型ボディーではなく、戦中期から戦後間もない凸型のスタイルを再現しています。
武骨な日本の電気機関車離れしたスタイルが魅力です。EF13は戦時急造型の電気機関車です。
戦争期間中のみ稼働すればよいという装備、資源節約のため独特の凸型形状になりました。
暖房車を連結して旅客列車を牽いて走る様は多くの鉄道ファンを魅了したました。
戦時急造で登場直後は「木とセメント」で作られたと評される、粗悪な作りに、性能でしたが、改良を重ね1977年から廃車が始まり最後の三号機が廃車されるまで、79年まで運用されました。
戦時中の初期状態を再現
公式側
非公式側
ヤフーオークションで購入いたしました。
非常に状態の良い美品。元箱がないのが残念です。
古い製品ですので前照灯、キャブ内のライトは点灯しません。
現行品に比べ作り込みの甘さがあります。しかし、さすがは天賞堂で実車に合わせた尺寸、再現率は非常に高い物となっています。
前照灯が運転席上にあるので1948年の第一次改装前の状態(戦中、終戦直後)を再現していると思われます。
アメリカ軍の通商破壊によって海上輸送路は寸断され、船舶の供給が逼迫しつつある日本にとって鉄道は日本海側の海上輸送路の代用として貴重な輸送路となっていました。
EF13はその鉄道需要を満たす目的にD52同様に耐用年数を「戦争中」という設計思想の基に造られました。
徹底した資源、工数削減が図られました。
結果として凸型の武骨な表情は他の日本機関車にはない表情をしています。
一部のマニアの間では工数削減のために直線的なシルエットは貧相と低く評されることあります。
しかし、スイス鉄道のCe 6/8 II形電気機関車に似た外観で精悍、機能美と肯定するファンもおり、評価は二分されます。