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「Corvoのスーツってなんで袖が開くようになってるんですか?」大阪コルヴォからのお話。

お客様に納品の際に「Corvoのスーツってなんで袖が開くようになってるんですか?」と質問をいただきました。
 
 ご存知の方も多いかもしれませんがイタリアのオーダースーツの特徴ですね。
 
 この仕様を本切羽(ほんせっぱ)、本開き(ほんびらき)とも言います。
 
 諸説ありますが発祥としてはイタリアで、もともと、海外ではシャツは下着で上着は脱がないというルールがありました。(雑誌等では現在でもそのようなルールがあるといわれてますが、現在はそこまで厳格ではなく外国の方も上着は脱ぎます。)そのため医者の方が患者さんの診察、、手術のときに上着を汚さないように袖をまくるために作られたといわれています。
 
 他の説では単にイタリアのサルトリアが技術を競い、こうした仕様のスーツを作り、それが波及した、などなど様々な説があります。
 
 しかし、この仕様はオーダースーツならではのものです。この仕様を既製服に使用すると袖を詰めることができなくなるからです。(最近では高級オーダースーツに多用されて一般の方にも分か易い仕様なのかブランドの既製服でもなっている場合があります。)
 
 イタリア人はわざと袖口からの釦を一つか二つはずして着用します。雑誌などでは左右非対称の数の釦をはずすと書いていますが実際には対象の釦をはずすそうです。ちなみに仕事中はすべてかけるそうです。
 
 オーダースーツにこだわりのある方は「ここのスーツは本切羽ですか?」とお聞きになられます。通常、他店では三千円程度、オプションとして請求されてるみたいですがCorvoでは標準仕様で無料です。
 
 特にこれといった意味はありませんが、オーダーらしいこだわりの仕様を楽しんでいただけたらと思います。せっかくですから仕事帰りに釦をはずされてみては?

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