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大阪船場センタービル、探索。その二(釦の話)

 繊維町ということもあり、釦、裏地、バックルなどの付属品、毛芯、接着芯などの副資材を取り扱いするお店が多いですね。
 
 最近はスーツに昔は多用された水牛釦などの天然素材のボタンはめっきり減ったそうです。
 
 昔は円安の関係で水牛釦はすごく高価なものだったそうです。インポート物のウール地も高くてなかなか手に入れるのは大変だったそうです。既成のスーツ一着で初任給二カ月分の時代もあったそうです。「日本もなんだかんだで金持ちな国になったなぁ」とおしゃっていました。
 
 Corvoのスーツ、ジャケット、パンツはメタルボタンを除いてすべて天然素材のものから無料でお選びいただけます。
 
 なぜ天然素材のボタンにこだわるのかといえば見た目の高級感もありますが経年の変化を楽しんで頂くためです。
 
 天然のものなので時間がたつにつれ変化していきます。アフリカ水牛の角から削りだした水牛釦なら色が濃く、椰子の実から削りだしたナットボタンなら独特の色合いが生まれます。
 
 二年、三年だけお客様のワードローブに掛けられていることを前提としたスーツには天然素材の高価なボタンをわざわざ使う企業が減ってきたのこと。
 
 スーツを消耗品として扱う流れの現れですね。
 
 どうしてもプラスチックや樹脂を固めたボタンは三年以上たつと劣化し白っぽく変色してきます。
 
 昔は高価で高嶺の花のスーツを長く着ていただくことを前提としていたそうです。
 
 Corvoのスーツは大切に扱って頂ければ五年から十年はもちます。是非、大切に扱ってください。
 
 また、スーツは買い換えれないからせめてボタンだけ変えて雰囲気を変えようとボタンを購入されていく方も多かったとか。
 
 中にはボタンを古いスーツから外して新しく仕立てるスーツに取り付けをお願いしに来る方もいるそうだとか。
 
 Corvoではボタンの持ち込みを受け付けています。
 
 当店の目と鼻の先にある船場センタービルにあるボタン屋さんから買って持っていただけたら丁寧に職人がお付けいたします。

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