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名古屋Corvo 「季節外れのリネン(亜麻)シャツの話。」の続き

 リネンには縮みやすいという特性があります。水を吸うとなおさら縮みます。
 
 繊維が極めて強度があるので糸、生地にハリがあり伸びにくいです。
 
 糸が太く、打ち込みが弱いので皺になりやすいです。そして透けやすいです。
 
 更にリネンは色落ちしやすいという弱点があります。
 
 これらの特性(弱点)からリネンのシャツは細身ではなくややタイトから少しゆったりの間で仕立てます。また、色落ちしやすいので色柄もない生成りの生地が多用されます。一部、柄物もありますがほとんどは生成りの白かうすいブルーが一般的です。肌が透けるのが気になる方は薄いブルーを選ばれるといいです。
 
 着るというより羽織るという感覚で使用してください。洗濯してもアイロンをかけずに着用できます。皺の入ったこなれた感はいかにも涼しげで見ているほうも気持ちがいいです。
 
 また、色落ちをするということは洗えば洗うほどきれいな白になっていくのがリネンの性質です。生成りのものは長年、洗濯を繰り返したもののほうが柔らかく、風合いも良く、美しい白色になります。
 
 夏向けにぴったりの素材であり、弱点もその性質をうまく利用すれば着心地はもちろん見た目にもすばらしいものになります。
 
 Corvoでは来年はリネンシャツを打ち出そうと考えています。こんな寒い時期にこんな話で申し訳ないです。

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