大阪店
ユニクロのドレスシャツの品質がいい!!!
今日、寒いので厚手の寝巻を買いにユニクロに行ってきました。
職業柄、ワイシャツの仕立てを見てみたんですがそれがびっくりするほど仕立てがいいんです。
生地感は綿100%なんですが形状安定で水を吸わなさそうな感じの化繊のような風合いでした。(通常、形状安定加工をするとどうしてもそうなります。)
何がいいかといえば仕立てです。縫い代がちゃんと処理されているんです。
生地は端の断面からほつれてきます。シャツの場合、ロックミシンか本縫いで処理します。通常、既製で五千円以下のシャツは縫い代をロックミシンで処理します。
しかし、ユニクロのシャツは3990円?(値段は曖昧に記憶しています。)で本縫いを採用していました。
シャツはスーツと違い副資材を多くは使いません。仕立てと生地の仕入れ値の差が大きく価格に反映します。この価格帯で本縫いを採用するとはさすがユニクロというところですか。
ユニクロの製品は年々、価格にたいする品質、デザイン性が向上しています。サイズを細分化せず作業を効率化して縫製賃を下げ、生地を大量仕入れするなどの企業努力の賜物でしょう。
自分たちのような注文服を扱う人間は総じて既製服を扱う業者や安価な製品を扱うブランドを蔑にしがちです。大いに反省すべき点です。良いところは素直に認める姿勢が必要ですね。
また、意外にもオーソドックスな柄、シルエット、デザインのシャツでびっくりしました。スーツ屋がボタンホールの色を変えたり、釦がたくさんついたものなど正統なドレスシャツから逸脱しつつある中、ユニクロが正統派で行くとは。
「おい!ユニクロのことをそんなに褒めたら自分たちのシャツが売れなくなるぞ!」と言われてしまいそうですがオーダーシャツの真骨頂は体に沿ったシャツを提供することです。それと取り扱う生地の品質も違いますから、住み分けはできているから大丈夫ですよ。
ちなみにCorvoの仕入れ先のドゥワンのシャツもすごくコストパフォーマンスがいいですよ。
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