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シャツ生地の良し悪し

 シャツ生地の良し悪しは「綿が100%はいいもの」、「ポリエステルが入っているものは安い」などというイメージが先行していますが実際にはポリエステルの入ったものでもオーダー価格で二万円を越えるものもあります。
 
 生地ばかりにこだわられる方がいます。オーダーシャツもオーダースーツも生地の原価よりも仕立ての原価の方が大きく、実際に仕立ての方が重要なんですが。
 
 ですがいい仕立てにはいい生地がいいですよね。いい生地の見極め方をお教えします。(綿生地について)
 
 いい生地は総じて発色がいいです。それは一本、一本糸になった段階でガス焼きといって余分の毛羽立ちを燃やして取り除きます。そうすることによって染色の際に糸によく色がきれいに入ります。
 
 また、いい生地というのは生地にした際に染色するのではなく糸の段階で先染めされます。これも生地の発色をよくします。
 
 繊維の話になるのですがいい綿は細い糸を作ることができます。よく誤解されるのですが細い糸の物はいい生地と思われている方も多いのですが、実際には細い繊維だから細い糸をつくれるのであって、肌触りの良さは細い繊維によるもので、細い繊維を使っている生地がいい生地となってきます。実際には夏生地などは通気性、強度の問題であえて太い糸を使う場合もあります。
 
 いい生地は打ち込みがよく、多くの糸をしっかりと生地に使っています。ですので生地にハリとコシがあります。細い糸はシワに弱い傾向がありますが打ち込みがいい分、シワには幾分強いです。
 
 最近は既製で5000円で120番手の生地と謳うシャツもありますが、打ち込みがしっかりしていないのでシワに弱いです。
 
 まとめてしまうと発色がよく肌触りがいい生地がいいシャツ生地ということです。いいシャツ生地を見て触っていただければ違いがよくわかります。

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