大阪店
ダンディーな男 白州次郎
「日本のプリンシパル」「従順ならざる唯一の日本人」などと謳われる白州次郎ですがファッション界の中でもダンディーな方として有名です。
始めて日本人でジーパンをはいたのは白州とも言われています。
ロンドンに留学を経験し、海外経験がながく西欧のファッションに深く造詣があった方です。
また背広をロンドンのサヴィル・ロー15番地に店を構え、最も古いといわれている老舗テーラー「ヘンリー・プール」で仕立てていたそうです。ちなみこのテーラーには吉田茂元首相も通っていたそうです。またチャーチルもこのテーラーの顧客でした。「和製チャーチル」と渾名された吉田茂とその側近であった白州が顧客とはなんと言うめぐり合わせでしょうか。
ここまでなら単に老舗テーラーの顧客であった人で終わってしまいますが、白州は軒に仕立てあがった背広を吊るしよれよれになってから着たそうです。
彼の言葉に「ツイードのジャケットは軒に2,3年吊るしてから着ろ」というものがあります。
イギリス人は日本人と似た古いものを大事にする心があります。「わび」というものにちかいのでしょうか。父から譲り受けたスーツを一旦、解きそれを子がまた仕立て直し使うイギリスではそれが当たり前なのです。そうした精神を白州さんは理解していたのでしょう。
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