大阪店
接着芯と一時接着芯
シャツを購入される際、Corvoでは「接着芯」か「一時接着」とお聞きしています。
シャツには襟、カフスに芯が入っています。
接着芯というのは特殊なプレス機で芯と表地を接着したものを指します。
トップフューズ芯、または一時接着芯に対し完全接着と呼ばれることもあります。
一時接着というのは文字通り一時的に接着したものです。
一時接着というのは洗濯したら糊が取れ芯と表地が分離した状態になる芯のことを指します。この状態の芯を「フラシ芯」といいます。
フラシというのは表地とはくっつかず振れた状態から来た言葉です。
「ならはじめからフラシ芯の状態で納品すればいいのでは?」と思われるかもしれません。
フラシ芯は芯と表地がくっついていないので生地にたるみができ箱に入れて納品の際、汚く見えるということで納品まで美しい状態で保とうという販売側の事情があります。
ちなみに着用の際はそのたるみは問題にはなりません。
最近の傾向ではフラシ芯の自然な柔らかさが好まれるようですね。
雑誌などはしきりに「接着芯よりフラシ芯のほうが縫製技術を要しいい」と押す傾向にはあります。
シャツ屋さんに言わせると完全接着のほうが圧着という工程があるので手間がかかり、良し悪しはないとおっしゃいます。
フラシは家庭でアイロンをかけるとやはり皺ができやすいです。端からアイロンをかけ襟の真ん中にたるみを持っていくというようにアイロンをかけないと襟先に変な皺ができます。
ですのでクリーニングに出す方はフラシ、家庭でアイロンをかけられる方は完全接着というようにお勧めしています。
ちなみに意外にも北イタリアなどでは接着芯のほうが主流だそうです。(私も勉強不足で知りませんでした。)
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