大阪店
店に立つ
店に立っているとお客様とお話しさせていただく機会も多く、「谷口君!」と呼んでいただき談笑しながら楽しみながら仕事をさせていただいております。
スーツを買いに来られるお客様には2通りの方がいらっしゃいます。
一つはビジネス使い、もう一つは遊び着ようとして。
最近、なぜか遊び用のスーツのオーダーが増えています。
遊び着ようのスーツは「セミスポーツスーツ」「カントリースーツ」に該当するのかな?と思いつつオーダーを受けさせていただいております。
もともとスーツにはタウン、カントリ―、リゾート、フォーマルに分類されていました。
タウンとは主に都市部のビジネスマンが着るスーツ、カントリーは郊外、スポーツ観戦用のスーツとして分類わけされていました。
タウンとカントリーの中間が「セミスポーツスーツ」です。麻、フラノ地のスーツがこれに該当します。
中間ですのでビジネス、遊び着にも使っていただけます。
ビジネス使いですとどうしてもノッチの腰ポケットフタ有、水牛ボタンのオーソドックスなスーツになります。
しかし遊び着用のスーツはルールがある程度緩和されるため、決めるべき場所が多く、本音を言ってしまえば接客は大変です。
やれ、ボタンの位置は、ポケットの形は、仕立ては軽めがいいなどいろいろな要望がでてきます。
遊び着ようのスーツを作りに来る方というのはディテールを決める時間にさらに気さくな方が多く話が弾み、本当に時間がかかります。(笑)
私もついつい仕事中ということを忘れコーヒーを飲みながら、お茶菓子を食べながら、お話をさせていただきます。そこがスーツ屋の店主の楽しみでもあります。
出来上がった時のお客様の喜ぶ顔を見ると、苦労の甲斐があったと納品の楽しみもひとしおです。
私もお客様にチャレンジ精神をくすぐられ、現在ベージュのピークのスーツを作成中です。
あとダブルのスーツで金属ボタンでロロ・ピアーナの「wish」で作成しようかなと考えています。
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