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大阪店

仕立てを変える。

仕立て屋のなかでは常識なのですが、生地の特性を考えサイズや仕立てを変えます。
 
イタリア生地、特にトレーニョ、ロロピアーナのようにしなやかで光沢のある生地というのは動くたびにできる皺の光の動き(ドレープ性)を生かすために少しゆとりを通常より入れます。
 
ゆとりを大きくすると「ダボッとしないのか」と思う方もいるかもしれませんが、ドレープ性があるので非常にドレッシーになります。
 
夏用の芯なしジャケットでは湿気を吸って縫い目を中心に生地に凹凸が出るので接着芯を張ったりします。接着芯は生地の風合いを若干固くするためにお客様と相談の上、貼るか決めさせていただいております。
 
英国生地、ハリソンズなどのように固い生地は胸のホールド感を出すためにタイトにします。
 
ちなみに私の経験から英国生地の平織りのものはタイトにすると裂けるように破れてしまうことがあるので、私はバストにゆとりは少しにしてお尻周りは大きめに取ります。

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