2015年10月
ゆとりを入れる②
オーダースーツCorvo神戸の竹村です。
前回、ジャケットのアームホールについて少しお話をしましたが、
本日はパンツのゆとり寸について少しだけ。
私がパンツを作る際にお客様に必ず聞くことがあります。
それは、お仕事内容であったり着用されるシーンや着用時間などです。
例えば、スーツを移動で着るだけの方やパーティーなどで立ったままの方、
逆に座ってデスクワークをずっとされている方、
このお二方のサイズが一緒だとしても同じように作るのはおかしいですよね。
当然ですが、微妙にサイズ感を変えたりします。もちろんアイロンワークでお尻回りなどのくせ取りをすることで緩和はされますが、ゆとり量を変えることでより動きに柔軟に対応できるパンツになると思っております。
最近は減ってきておりますが、替えパンツやツーパンツスーツなども承っておりますので
是非パンツもジャケットのように色々なカラーや素材で試してみてください。
ゆとりを入れる
オーダースーツCorvo神戸の竹村です。
オーダースーツをよくお作り頂く方であれば聞いたことがあるかもしれません。
ジャケットにせよパンツにせよ、採寸しましたサイズにそれぞれ
「ゆとり寸」を入れてお作り致しております。
もちろん、バスト、ウエストなんかもそうですが、ジャケットで私が一番悩むところは
やはり動きが多い腕回りです。
数年前ですが、テーラリングについて書いた本を読んでいる時、
アームホールがピタリと合っていないジャケットは、サイズの合ってない
手袋で作業をすることと同じくらい苦痛だ。ということが書いてありました。
たしかに、指の付け根まで届いてない手袋は付け根あたりから生地が引っ張られ
使いづらく本来の手袋の意味を成していません。
ジャケットのアームホールも同じで、深くすればゆとりが増え楽になるように
感じますが、実際は脇から生地が引っ張られ腕が上げにくくなります。
気にすると気になってきて仕方なくなると思います(笑)
そして、そんな既製服に嫌気がさしたら是非当店へ。