名古屋店
ダブルについて
景気が良くなると大きな服が流行になるといわれている。
潜在的に生地をつかう量が多い服はリッチと印象付けられているようだ。
かつて弱小国のプロイセン軍の軍服は小さいものだった。それは生地を使う量を減らし軍服のコストを下げるためだった。
だからダブルのスーツは、景気が良くなると注目され、またリッチな印象を与えるのかもしれない。
ダブルブレストのスーツにはクラシカルなものが似合う。
オルタネイト、バンカーストライプ、へリングボーン、グレーンチェックなどは高相性だ。
特にオルタネイト、バンカーストライプは最近のバンチなどでは、取り扱いが少ない。十年前であれば、オルタネイト、バンカーストライプは定番だった。
最近のダブルの人気で再び注目されつつある。
ちなみにダブルのスーツはほとんどのショップで雑誌などのイメージでオーダーしても思い通りに上がってこない。
ほとんどのパターンオーダーの縫製工場では二十年前の型紙をそのまま使用している。
着丈が長めに設定れており、今の着丈のサイズ感で上げるとVゾーンが狭くなる。また総じてゴージ位置も低い。
一般的にダブルブレストは総毛芯で作るのだが、重くなりがちなダブルを軽快に着こなすには芯なしで作ってみるのもありだ。
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