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2016年を終えて

2016年はCorvoにとって「ブランド」としての一歩を踏み出した、新たな年だと思っている。

「オリジナルバンチ」、「セラピアン」の導入、あとは名古屋店の出店、いろいろな出来事があった。

中でもブランドの顔となる「莞爾」「奉文」の投入が意義が一番大きい。

試行錯誤の連続なかで、2016年はようやく、進むべき道がようやくまとまった。

巷で多くのブランド論がささやかれる中で、ブランドを構成する共通する要素は「自己同一性」だ。

2017年はCorvoが定めた視覚的、観念的にも他との違いを明確に打ち出す。また新モデルを近々、発表する。

私は読書が好きだ。私個人として一番の知識的収穫は2016年は組織のリーダー(指導者)として必要な素質を猪瀬直樹さん著「昭和16年夏の敗戦」から教わった合理的決断の重要性だ。

この本は国会答弁でも度々引用され、石破茂さん、多くの指導者=政治家、経営者から教本のように扱われている。度々、メディアでも取り上げられていたが読む機会がなく、遅れながら読んでみた。

日米開戦前に組織された総力戦研究所。ここでは各省庁のエリートを集め軍事力、外交力、経済力、海上輸送能力の面から日米戦争を継続できないという合理的結論を下した。現実の戦争は、結論に真珠湾攻撃と原爆投下以外は驚くほど近似したものとなった。

本書では結論ありきの組織の意思決定を日本の当時の首脳部の失敗から警告している。

余談だが現在の採用面接は、この総力戦研究所の研究員選抜時に松田千秋海軍少将が行ったのが発祥だ。

上級職に就く方には、時間を割いてでも一読の価値はあると思う。

2017年はより一層、私自身の経営者としての能力を、Corvoを魅力あるブランドとして発展させるために精進する。

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