名古屋店
スーツの必要性①(全三回)
「いいスーツって意味あるの?」「スーツって自己満足でしょ」
こんな、話は若い人の間で何度も聞く議論だ。
まぁ、スーツなんて1万円でも買える。
このブログはあくまで、スーツ屋の商売上のポジショントークと割り引いて読んでいただきたい。(笑)
仕事の場においてのスーツの在り方について、私なりの答えを述べる。
一つはスーツにはコミニケーションツールの意味があると考える。
ビジネスの場では、互いの意思疎通に関して苦慮する場面が多い。互いの利害の落としどころを探る交渉となれば、なおさら難しい。
ビジネススタイルの変化でスーツの在り方は変わったが、しかし上級職に就く者はスーツを着る機会が多い。
だから、多少なりとも、スーツの知識は持っている。 「そのスーツどこで作ったの?」 「オーダーでロロピアーナです。」 と返せば、大概「生地はロロピアーナが最高級」ということは有名であるから、聞いた側も知っている。
そこで一つの共通な話題が相手の心を開くことはよくある。
麻生太郎さんが海外の首脳に受けがいいのはスーツにあるといわれている。
ひと昔前のゴルフしかり、もっと古く言えば戦国武将たちの茶の席も、一つの共通した経験、話題を提供するコミニケーションツールだった。 スーツはコミニケーションツールなのだ。
もとを言えばスーツの源流は集まりの衣装だ。
「いい服着てるじゃん。」「あなたの服お洒落ね。どちらでおつくり?」
という具合に、昔の貴族も話のタネに互いに語り合ったに違いない。それで身上を潰した貴族も多くいたのだろうが。(笑)
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