2018年5月
オーダー業界の未来
昨今「オーダー」というワードや広告で多くみられますね。
今では女性がオーダーしたり、あるいは女性が採寸をする店員になったりと
男女問わずになってきました。
日本のスーツの始まりは江戸時代の幕末からとされています。
そして明治時代までフロックコートが主流でした。
(フロックコート)
大正時代に入ると男性のスーツ形が決まったそうです。
それが現在も続いている形とされています。
そして当時は「オーダー」でしか作っていなかったそうです。
職人が全て手作業で仕上げる言わば「フルハンドオーダー」。
後に戦後になると既製服のスーツが主流になり、「オーダー」は
少しずつ減少していき現在に至ります。
しかし現在に成り「オーダー」はまたブームを起こしています。
時代は回るものです。
ですが、現在の「オーダー」は昔のような「オーダー」ではありません。
なぜなら現在のオーダーには「IT」を絡めたのが徐々に広がってきているからです。
例えば、「オーダーだと出来上がりの想像がつかない」だとか
「生地だけ選んでも分からない」という方はいらっしゃるのではないでしょうか。
そういった解決をしてくれるのはITです。
お客様の顔を撮らせて頂くだけでパソコンやタブレットに3Dでスーツの仕上がりを見れます。
お顔はお客様のお顔ですので想像もしやすいでしょう。
また、最近では某通販会社が開発した「スーツ」。
自身の性別、身長、体重を記入するだけで自宅にそれが届き
後は着るだけで体のサイズを測ってくれます。
その数値はスマホで表示されます。
これによりわざわざオーダーのお店に足を運ばなくてもいいですし、
採寸の時間を短縮されます。
すごく画期的だと思います。
が、これには採寸をしている側からすると体型補正など完璧なのか。
というのが気にはなりますが、、、、。
この「オーダー」の業界やセレクトショップや他業界。
最終的には人を雇わずロボットが全て対応する世界がくるかもしれません。
その時人間はサボる側になるのか、
ロボットができない仕事を見つけ新たな職種を手に入れる側になるのか。
Corvoも後者側になり、新たな「オーダー」を見出すかも知れません。
では今日はこの辺で失礼します。
Corvo 大阪店
魅かれる生地 HUDDERSFIELD~snowflake~より
見ていると魅かれてくる生地というものがあります、今回魅かれたのはHUDDERSFIELD(ハダースフィールド)。
スーツ地において、ハダースフィールドは有名ですよね。
簡単に説明すると、ハダースフィールドはイギリスの人口15万程の都市。
その安定した水質によって昔から毛織物の産地として栄えてきました。
そして19世紀のイギリス産業革命以降、ハダースフィールドに様々な老舗ミルが工場を構えています。
世界で最も歴史のある服地商です。
ハダースフィールドの生地というと、ハリコシがあり質の高いものだという印象。
ですが、近年の多様なニーズにより様々な特徴を持った生地も増えています。
そこで今回、中でも魅力的な生地を見つけたのでご紹介します。
「snowflake」(スノウフレーク)
少し早いですが、秋冬用に寄ったバラエティーに富むジャケット地。
オフの日に使えそうな、控えめながらもインパクトのある生地を揃えています。
ビジネスライクとは少し離れますが、シーンによっては大活躍しそうな生地が多いですね。
ここでチョイスしたのはこの生地です。
少し緑がかったチェック。
淡い素朴な風合いの中に、オシャレな一面も感じさせます。
仕上がりの全体像はこんな感じになりそうですね。
実際はこれより色も薄く柄もおとなしくなりますが、グリーンチェック系の雰囲気はつかんでいただけるかと。
これがジャケットならば、パンツはデニム、靴はローファー。
颯爽と車から降りてくる姿、まったりカフェでくつろぐ姿、イメージピッタリです。
清涼感を出すためにシャツは白がいいですね、そしてノータイスタイルです。
柄物のジャケットを着るとお腹辺りが少し寂しいですから、ジレを挟んでもオシャレです。
また、こういう色柄って意外と汎用性も高いんですよ。
思いがけず使うシーンがどんどん出てくるかと思いますが、ガンガン使ってあげて下さい。
こうやって語っていると、やっぱり欲しくなってきますね、、、
一度魅かれると中々頭から離れないので、困ったものです。
すぐにでも仕立てたいところですが別の生地で作ったばかりなので、もう少し我慢ですね、、(笑)
とにかくその魅力だけでもお客様にお伝えしたいので是非見て想像してみて下さい。
素敵な生地です。
紳士服コーディネート
今日は第92代内閣総理大臣麻生太郎の服装にフォーカスをして、
紳士服のコーディネートをご紹介したいと思います。
皆さんもご存知だと思いますが2008年に第92代内閣総理大臣として就任した麻生氏。
現在は副総理、財務大臣、行政改革担当大臣として活躍していますが
麻生氏の行政は勿論の事。彼のコーディネート(服装)を注目した事はありますか。
まるでドン・コルレオーネ並のゴットファーザー感。(笑)
スーツにハットを合わせるのは日本人であれば気難しいと思います。
麻生さんがいつも被っている帽子はボルサリーノ。
紳士服が好きな方や映画好きな方はご存知のはずです。
ボルサリーノは高級帽子ブランドです。
ジョニーデップや木村拓哉がよく着用していますね。
これもまたスーツにボルサリーノを被るコーディネート。
ジャケットはウエストを絞る事によって綺麗なくびれができ、
前釦は3つ釦の段返りで、肩はロープドショルダー(肩先が盛り上がっている様)、
シャツはブルー色のクレリック(衿とカフスを白色にする事)。
そしてシャツのカフスはダブルカフスで、
スーツやシャツに合わせたカフス釦を付けています。
御歳77歳ですが昨今のトレンドを含めたコーディネートです。
ジャケットは先でも紹介した通りトレンドですが、パンツはフレアパンツ。
この組み合わせと年齢により貫禄感が感じられます。
実際、日◯首脳会議などの時に相手の方によく関心されるそうです。
とにかくお洒落過ぎます。(笑)
ですので小池百合子都知事(彼の右横の写真)や安倍首相も彼のコーディネートや、
どの生地ブランドでスーツを仕立てているのかなど真似ているそうです。
ちなみに麻生さんの着用しているスーツ生地はゼニアやロロピアーナだそうです。
お値段はここでは言えませんが、、、(30万~40万とも)。
話が派生しましたが上記に記載してある、相手の方に関心されお話をする。
そこから話が和み外交問題などの議論をするなど、
良心なスーツを着用するのは当たり前。ましては国と国なので尚更注意が必要。
ですがこれは営業マンであっても、オヒィスで働く人もそうですが
セルフプロデュースできるスーツを着用するのは当たり前です。
現に麻生さんたち、政治家、外務官僚はお洒落をする事で相手方から話しかけられやすいようにし、
そこから外交の話をする狙いかも知れません。
これはどの職業にも言える事だと思います。
要はセルフプロデュースできるスーツを着用しようと。
ただそれだけです、、、。
そこからは自身の「志」ではなでしょうか。
Corvo 大阪店
名古屋本店
こんにちは
最近名古屋は快晴日と雨日と、天気が忙しそうです。
あわせてお店の方も忙しく、バタバタする日が続いてます。
そんな中、ご新規のお客様から「名古屋店は分かりずらい」「入りにくい」などのお声がありました。
確かに、、オフィスビルでしかも8F、、わかりづらい(笑)
そこで今回は、今更ですが名古屋店のご紹介です。
最寄駅は池下駅、そこから徒歩で西に約5分ほどのところにオフィスビルがあります。
それが上の写真です。
1Fに靴専科というお店があり、その右側からエレベーターホールに入れます。
あらためてこうして見ると分かりにくい(笑)
そしてエレベーターで8Fへ上がると
店舗入り口
ここが名古屋店のエントランス。
内装、お店からの景色はこんな感じになってますね。
オフィス感満載です(笑)
ですがそれも、お客様によりリラックスできる空間でお仕立ていただきたいが為。
少し隔絶された空間で、誰も邪魔することなくこだわりの一着を熟考できる場所。
知識豊富で楽しい代表とスタッフがお待ちしております。
いつでもご予約下さいませ。
ゼニアフェアについて紹介②
ゼニアフェアブログ第二弾
今回は生地紹介です。
特に人気だった三つに絞ってご紹介します。
ネイビーの無地、ビジネスにおいては定番ですね。
色味がすごくきれいです。主張しすぎない光沢が絶妙で、シーン問わず使用できます。
ネイビーのグレンチェック。
英国調でクラシック回帰と言われるここ数年よく出る柄です。
落ち着きのあるゼニアらしい生地ですね。
グレーのストライプ。
ピッチが広く、少し強めの印象になりがちですが素朴な色味なのでいやらしさがありません。
使いやすいスーツになりそうです。
どれも個人的にすごくゼニアっぽいなと思う生地ばかりでした。
他にもまだまだご紹介したい生地はありますが、店舗で直接ご覧いただければと思います。
名古屋店はオフィスビルの一室でプライベート空間のような、そんな場所です。
リラックスしてご自身のペースでご覧いただけますので、お気軽にお越しください。
一緒にコーヒーを飲みながら最高の一着を作りましょう。
ゼニアフェアについて紹介①
corvo では現在ゼニアフェアを開催中です。
5/1~5/31の一か月間ですが、約半月経った現在まで、名古屋店でも大変好評頂いております。
フェア中はやはりゼニア好きなお客様が多く、色んなお話をさせて頂く中で私としても改めてゼニアの魅力を感じることが出来ます。
ありがとうございます。
さて、フェアも残り半月ということで、今一度内容をお伝えしておきます。
フェア内容は、HPと大阪店ブログでも記載しておりますがゼニアの「トラベラー」を対象生地としたもの。
「トラベラー」はビジネスマンに向けて作られた生地であり、糸を強く撚っているためシワになりにくく、扱いやすいです。
価格は、
2P;フルオーダーラインで¥112.000
2P;パーソナルオーダーラインで¥98.000
となっております。
フェア目的でご来店頂いた方のほとんどがフルオーダーラインでのお仕立て要望でした。
先日お越し頂いたK様曰く「普通に作ってもフルオーダーの方がいいのに、フェアならなおさらでしょう」との事。
ごもっともです(笑)ありがとうございます。
フェア中選んでいただいた生地もご紹介もしたいのですが、生地数の関係で今回は載せきれないので次回画像付きで記載します。
というのも正直、フェアが思っていたよりも好評なのでつい舞い上がり、フェアブログを二部構成にしたいと思っていました(笑)
今回の続きになるので是非ご覧下さい。
クールビズ
2005年から日本で始まった「クールビズ制度」。
今年(2018年)は5月からクールビズが始まりましたね。
皆さんご存知だと思いますがクールビズとはノーネクタイ、ノージャケットという意味です。
夏場は半袖のカッターシャツの方が多数だと思います。
最近だとポロシャツなどカジュアルウェアで出勤する方も見られます。
しかし、職業にもよりますがまだスーツを着た方もいらっしゃいます。
または、半袖のカッターシャツにネクタイを付け、スラックスを履き、
長い靴下を履いて革靴を履くといったスタイルも多くみられます。
大半はこの格好だと思います。
外国人はこの日本のクールビズに対して、「堅苦しい」や「暑そう」など言われていますが
日本には日本のスーツの歴史が有り、郷に行けば郷に従わなければいけません。
無論、日本のアパレル業界は後進国ではありますが、、。
日本のクールビズでは、そのスタイルが主流になっていますが
スーツは男性の「ステータス」でもあり、自分自身の姿勢が変わってきます。
誰もが他者から見られて褒められる欲求と自分の欲求があります。
要は、クールビズだからといって服装を怠ってはいけないということです。
例えばスーツではなく小物だけでも一つ上のランクを身に纏えば、
それも一つの「ステータス」です。
または、仕事着は値段や控えめにし私服をストロングポイントにするなど、
様々な「ステータス」個々で考えられます。
Corvo代表取締役社長の谷口社長の私服です。
普段は黒色やチャコールグレーと深い色味のスーツが多い谷口社長ですが、
私服で色鮮やかな色を取り入れることで、また違った谷口社長の印象になります。
皆さんも何か自分の「ステータス」を見出してみたら如何でしょうか。
もしくは、既に見出していれば他者からの見方や態度など
おのずと認識できると思います。
Corvo 大阪店
ゼニアフェア生地について
今日は2018年の5月1日から始まりましたフェア対象の生地をご紹介します。
まず一つ目は、「エルメネジルド・ゼニアのトラベラー」のご紹介です。
世界三大ミルの一つの「ゼニア」。
有名ラグジュアリーブランドに生地を提供していて、
高級紳士服に使用されている生地の約3割を占めています。
今回Corvoがフェアをしているゼニアの生地が「トラベラー」です。
(バーズアイ柄)
(チェック柄)
「トラベラー」生地は名称の通り、旅行や出張などに最適な生地になります。
生地の特徴としては、毛(ウール)100%なのに、伸縮性(ストレッチ)があります。
ダブルツイスト系(2本の系を折り合わせた1本)という織り方により、
耐久性、ハリコシ感があり、シワになったとしてもハンガーで吊るすだけで
シワが無くなるといった特徴があります。
男性であれば誰もが憧れるのが「ゼニア」です。
今オーダー業界では、「2着購入すると◯◯%!」だとか、
「2着購入すると1着あたり◯◯万円!」と謳った広告をよく拝見すると思いますが、
結局のところは、お求め安い価格帯だけあって生地がウールとポリエステルの混合なので
すぐにスーツがテカテカになる、縫製が汚いので破けたまたは釦が外れた、
イージーオーダーまたはパターンオーダーなので自分自身の体型に完璧には合わないなどと
細かいのですがこういった事を思ってる方はいらっしゃると思います。
Corvoは「オーダー」であればその細かいところ(ディテール)も満足して頂かないと
「リピート」にはならないと思う概念があります。
ですのでCorvoでは、お客様にディテールまで満足して頂けるよう
「フルオーダー」といったオーダーの中の最上級を採用しています。
ディテールに拘らず2着購入するのか、
Corvoで他社の2着分と同じ値段の1着をディテールに拘り購入するのか
検討してみては如何でしょうか。
Corvo 大阪店
Corvoのモデル「莞爾」「奉文」
皆さんこんにちは。
今回はCorvoのモデル「莞爾(かんじ)」と「奉文(ともゆき)」のご紹介です。
名前の由来は、陸軍中将「石原莞爾」と陸軍将軍「山下奉文」です。
将軍というのは、「リーダー」すなわち現在でいう「経営者」で
Corvoのモデル「莞爾」「奉文」はCorvoのコンセプト。
つまり、そのコンセプトによってCorvoが成り立つことや認知を意味します。
「莞爾」は冬用モデルとなっていますが、通年の着用を想定した万能なモデルです。
特徴としては、衿が尖ったデザインに低めの釦位置から見えるベスト。
脇の部分を高くし腕廻りのアームホールを細くし、かなり絞られた腰回り、
最高品質の本バス毛芯、胸から裾まで直線的に落ちたダーツは男性的輪郭の胸の高さ
スーツの引き締まりを演出し、エレガンスなデザインになります。
昨今のトレンドの細身のスーツとCorvo独自のディテールにより生み出された「莞爾」。
一方「奉文」は一言でいえば、軽くて多種多様。
ほぼデザインは「莞爾」と同じですが、違点は最小限に抑えた芯なし仕立て、
袖付を雨降らしでフロントカットを大きく開いたカッタウェイにより
ネクタイ無しにするとカジュアルにセットアップされ、
また、テーラードの基本を押さえているのでドレスダウンすることなくフォーマルな場でも
お使い頂けることができます。
「莞爾」「奉文」モデルを着用することによって既製服や他のテーラーとの差別化は
男性のステータスではないでしょうか。
例えば、このような調査結果があります。
いつも着用している服やスーツからブランドの服やオーダーメイド、
高級バックに身を固めた男性と女性は、姿勢が良くなり、
その行動や言動が品よく振る舞うといった調査結果があります。
これは意識の違いかも知れませんが、誰もが起こりうることではないでしょうか。
ですが、高級ブランド服やオーダーメイド無しでも意識付けが出来るという人も
いらっしゃると思います。
では何故未だに何十年何百年続いている高級老舗ブランドは健在なんでしょうか。
それには人間の心理(欲求)があるからです。
一つ目が「他者への承認欲求」二つ目が「自己実現への欲求」があるからこそ
高級老舗ブランドはなくならないのです。
それがあるからこそ「ブランド」が誕生し、
また「莞爾」「奉文」モデルみたいな他社と差別化を図るデザインを
生み出さなければならないのです、、、、
では今日はこの辺で失礼致します。
Corvo 大阪店