2018年8月
新作 秋冬ロロピアーナ生地➁
こんにちは。
前回に引き続き新作生地のご紹介。
今回はジャケットコレクションです。
「Proposte Giacche(プロポステ ジャッカ)」
昨今のトレンドを織り交ぜた、お洒落な生地を提案しています。
素材に拘っているので、秋冬素材でありながら重量感を感じさせない生地になっています。
weight 280
wool 86%
silk 10%
cashmere 4%
「Proposte Abiti」同様、ウィンドーペンやグレンプレイドなどのチェック柄が豊富です。
ウールのメリットを生かして、暖かさを保ちつつふわっとした着心地がたまりません。
weight 310
Alpaca 41%
wool 39%
polyamide 20%
こちらはループツイードですね。
ほのかな上品さと高級感が漂う生地です。
一着あれば、ホテルで会食、パーティーなどで大活躍することでしょう。
weight390
cotton 90%
cashmere 10%
コットン素材で秋冬仕様と言えばコーデュロイ。
綺麗な畝と起毛感が特徴的な生地ですね。
とても丈夫で保温性が高い素材です。
休日のテーラードジャケットとしてオススメしたいところ。
エルボーパッチをつけて実用的な仕上がりにしても良さそうです。
こうして書いていてあらためて思いますが、すごく魅力的なコレクションでした。
毎シーズン見るのが楽しみです。
皆様にも是非味わって頂きたく思います。
バリエーション豊富で、まだまだご紹介できてない生地もありますので、お店で実物をお楽しみ下さい。
新作 秋冬ロロピアーナ生地
こんにちは。
八月も終わりに近づいてきたというのに、夏日が続きますね、、
スーツ生地は秋冬に切り替わっているというのに(笑)
台風シーズンも今季は長いみたいで。
過ぎ去った後は蒸し暑くなりますし、、
早く涼しくなって欲しいものですね。
という訳で今回は、暑さに負けず生地紹介ブログです。
つい先日も今季新作生地が入ってきたので一部ご紹介します。
ロロピアーナ「Proposte Abiti(プロポステ アビティ)」より。
weight 300
superfinewool 65%
silk 35%
このレーベルは毎シーズン芸術的で、見ていて飽きがこないですね。
因みにシーズンのトレンドを提案したものが多いです、ロロピアーナ生地の発信源といったところでしょうか。
チェック柄が豊富です。
シルク混でエレガントさも持ち合わせている生地。
柄が目立ちますが、上品な仕立てになりそうですね。
スーツ生地なのですが、ジャケット単品使いもオススメ。
生地を選ぶのにわくわくするbookです。
ここでご紹介しているのは一部なので、残りは是非店頭でご覧ください。
ご来店お待ちしております。
Corvoの革小物④
Corvoの革小物第四弾。
このシーリーズ、長くなってますがどうぞお付き合い下さい。
今回も前回の続きになるので、まだご覧いただいてなければ読んでみて下さい。
まずは縫製ですね。
その製品の見栄えは、縫製の腕に左右されます。
菱目打ちという道具を使用して縫い穴をあけていきます、その穴に糸を通していくわけです。
分厚い革だと針が通らないのでこのような道具を使用します。
レザークラフト経験者には馴染みあるものだと思いますが、ハンマーで上から打ち込み等間隔で穴をあけていきます。
そこへ手縫いもしくはミシンで糸を通しますが、どう縫製していくかは作る製品によります。
当然綺麗に仕上げようと思うと集中力も必要ですし、技術も重要です。
私も研修の一環で縫製の部分を経験しましたがどうも上手くいきませんでした(笑)
通していく際の加減もそうですし、位置も難しい、、、大変です。
しかし、ここがしっかりなされているからこそ納得のいく優れた製品が出来るのです。
次に箔押し。
ホットスタンプとも呼ばれています。
専用の機会を使って箔を押していきます、ネームやロゴを入れる工程ですね。
少し見づらいですが、熱と圧力でフィルムを革に焼き付けるような感じ。
箔版という上から押し付ける部分にイニシャルやロゴの凸を組み合わせ、そこをフィルムに押し付けることで革へ圧着されます。
革製品の多くはこの方法でネームなどが入れられます。
余計な材料を使うことなく、光沢感やメタリック感を味わえるので良いですね。
字体や大きさで印象はガラッと変わります。
革製品の楽しみでもありますから、皆さんも今一度お持ちの革製品を見てみて下さい。
因みにフィルムを通さずそのまま押されるものもありますがCorvoではフィルムを通した箔押しになります。
ここまでくれば完成ですね。
まだ紹介しきれてない工程や細かい部分などありますが、その辺りは追々書いていければと思います。
新作コート生地
こんにちは。
最近少しづつ涼しくなってきましたね。
台風は依然増えてきてるので注意は必要ですが、、
秋が待ち遠しいです。
待ち遠しいと言えば秋冬素材、テーラーとしてはシーズン物への興味が薄れることはありません。
先日新しいコート生地が入荷した所なので、今回その生地をご紹介します。
中々耳にすることがないのではと思いますが「CesareGatti(チェザーレ・ガッティ)」というメーカーの生地です。
ビエラ地区郊外に位置し、1948年「manifuttura lane c.gatti&c」として創業した由緒正しい毛織物目メーカー。
カシミヤ素材では、暖かさとイタリアらしい華やかさを兼ね備えた満足度の高いものになります。
ストール等のアイテムのOEM生産も行っており、目にする機会が多くなっていますね。
特徴的、前衛的な開発を行っており且つイタリアの職人技を継承したgattiにしかない新しいものを作ります。
個人的にも気になる生地が多く、先日ご来店頂いたお客様もこのメーカーをご存知だったみたいで「ちょっと気になってる」と。
これは紹介しなければ(笑)
カシミヤ 100%
Weight 450gms
シングルコート ¥190,000+税
コートとしては申し分ない、とても感じの良い生地です。
無地のみですが、カラーがはっきりしていて分かり易いですね。
バリエーションが多いわけではないので比較的手に取りやすい生地だと思います。
シングル¥190000で仕立てられるコートの中ではとても優秀ではないでしょうか。
実際に見ると、他のカシミヤ生地と比べて独特な肌ざわりを感じますが感触はすごくいいです。
スーツとの相性も良く普段使いも出来ますから、あーでもないこーでもないとお話ししながらお仕立て頂きたく思います。
ご来店お待ちしております。
コートフェア
こんにちは。
もう八月も中旬に差し掛かる頃ですね。
「そろそろ気温も下がっていいんじゃないかなー」と思う最近。
熱中症にはまだまだ気を付けましょう。
ところで皆さん、今季秋冬のコートはもう準備されてますか?
まだ8月ではありますが、シーズン物は一足早く用意しておくべき。
「必要だな」「欲しいな」と思ってからでは間に合わないことが多々ありませんか?(私はそうです笑)。
オーダーともなればお仕立てに時間がかかる分、余計に今の時期がベストなんです。
10月末には肌寒くもなってきますし、コートが要りようになってくることも増えてきますから。
Corvoでは8月1日~8月31日の期間、秋冬シーズンに向け「コートフェア」を開催しています。
HPに別途詳細記載(上記画像クリックで移動します)していますが、カシミヤ生地を対象にフェア期間にしかない価格でお仕立て頂けます。
カシミヤコート ¥108,000~
納期目安 10月末頃
丁度寒くなってくる時期にタイミング良く着用いただけますよ。
「最高級コートの代名詞であるカシミヤ。
これを正統派のチェスターコートで。
自分だけのサイズで唯一の一着を。」
紳士には欠かせないアイテムです。
Corvo全店で開催しておりますので、気になる点等御座いましたらお問合せ下さい。
お待ちしております。
Corvoの革小物③
こんにちは。
今回は前回の続きの第三弾です。
まだ第一、第二弾をご覧いただいてなければそちらも合わせてご覧下さい。
前回は、裁断からどうなっていくのかといったところまででした。
ここからは物によって工程が変わってきますが、まずはこちら。
こちらはカードケースを作成している所なのですが、革漉きという工程です。
要は革と革が重なり二重になる部分を漉いていく作業になります。
この工程を省くと、二重に重なる部分が通常の二倍以上になってしまうことに。
そうなると、製品としては成り立ちません、、汗
そこで、革漉きの工程でしっかり漉いていくのですが、これがまた難しいんです。
どのくらいの量を、どの程度、どのくらいの速度で等、熟練の職人でなければ上手くいきません。
下手をすれば、革が切れてしまったり、機械に手が巻き込まれてしまったりという事態になりかねません。
革製品の良し悪しを語る上で、大変重要な作業です。
次にこちら、念引きという工程ですね。
こちらは第二弾で紹介したものと同じで、実はコインケースになるもの。
念引きという工程を加えます。
財布などのヘリ部分に、熱を加えた念という道具を使用して線を引いて行く工程です。
熱を加えることで、ノリでくっつけているヘリ部分をよりしっかり固定する意味合いがあります。
加えて必要個所を焼き締めるので、製品全体も引き締まって見えますね。
こちらも製品の仕上りを左右する重要な作業です。
後は、念引き前に行うノリ付けやコバ擦り、コバの染色等。
細かい作業ですが、見栄えにかかわる大切な部分です。
これらの工程が終われば、縫製やホットスタンプによる箔押しなど、だんだん完成に近づいていきますね。
この辺りはまた次回の第四弾で書いていこうと思います。
是非ご覧ください。
Corvoの革小物②
前回に引き続き、今回は第二弾。
第四弾くらいまでいきそうな気がするのですが、お付き合いください。
これは以前職人の元で研修を受けた時のものです。
皆様にも、画像から雰囲気を交えて見て頂ければと思います。
それではCorvoの革小物の拘りと製作工程の一部をみていきましょう。
早速ですがまず、我々の取り扱う革は「トリヨンラグーン」というものです。
エルメスでも同様の革が扱われており、トリヨンクレマンスと呼ばれます。
特にバーキンでの仕様が有名ですね。
レザー表面に美しいシボがあり、発色も鮮やか。
その感触は柔らかくしっとり、約2.4㎜の厚みもありフカフカしているので抜群の触り心地です。
傷も付きにくい為、普段使いがし易いですね。
使用シーンの幅が広く、スーツはもちろんカジュアルでもこなれた感じで使用できます。
経年劣化も少ない為、変色などの問題も起こりにくいです。
なので表情のある、非常に質の優れた革だという事になりますね。
これを職人が丹精込めて丁寧に製品へと仕上げていきます。
まずは裁断から始まりますが、いざ作業が始まると職人の顔が変わります。
少し空気がピリつくような。
空気感が画像で伝わらないのが残念ですが、良いものが出来る確信のようなものを感じられます。
この時点で「あれ形になってる」と興奮したのは私だけでしたが、綺麗です。
ここから物によって変わってきますが、革漉きから縫製からと手順を踏んでいきます。
どの工程にも熟練の職人のなせる技がちりばめられており、その技術には感服します。
ここからは次回第三弾で紹介しようと思いますので、是非次回もご覧ください。
「corvoの革小物」
Corvoでは今年度末(詳細未定)、革小物の取り扱いを始めます。
質やデザインを拘りぬいた、財布やカードケースなどを数種類。
オリジナルの表情を楽しんで頂くため、これまで時間を費やし製作してきました。
現在生活上の利便性が高まり、特にスマートフォンに関してはそれ一つあれば事足りる日常になってきましたね。
これからもどんどん進化していくでしょう、より便利な生活が出来るようになっていきます。
それに伴って革小物の衰退などと実しやかに言われていますが、確かに以前に比べ必要性は低下するかもしれません。
しかし確実に必要なものです。
少なくともなくなることはありません、むしろ無くしてはならないものだと思っています。
その理由は革小物の日常性もそうですが、何よりも魅力。
質や作りの優れた革の魅力は顕著に現れます。
そして革小物は常に所有した状態にあるものなので、人目に触れる機会も多く露出度は高いです。
故に物が物であれば幸福感を味わえ、コストパフォーマンスに優れます。
ブランドも大事ですが、革小物はスーツと同じ、質と作りにも大いに拘るべきです。
例えば財布、ほぼ毎日使いますよね。
もちろん大半が現金やカードを入れる物として使用します。
そこには「ステータス」「幸福の尺度」、またある人にとっては「当たり前なもの」として、様々な価値観が存在します。
そしてより上質なもの、よりコスパの優れたもの、ブランド力のあるものの需要が高いです。
Corvoの革小物はそれらの欲求を最低限外さないものではなく、最大限満たすものでありたい。
お客様には実際に目で見て確かめて頂きたく思います。
次回のブログでは、一足先にその拘りと製作工程の一部をご紹介します。
今回一枚だけ作業風景を載せておきますね。
是非ご覧ください。