2019年5月
夏の暑さを凌ぐ、麻素材(リネン)
最近、注目度が増している麻。
まだカジュアルな世界での流行のようです。
ちなみに麻にも種類があり亜麻のものはリネンとも呼ばれます。
1970年代まで麻は夏のビジネススーツとしても一般的でした。 カンカン帽に開襟シャツに生成りのスーツ。映画などで見たことあるでしょう。
現在では麻のスーツはビジネスの場では独特のシワ感があり、色落ちしやすいこともあり、生成り、白といった色味が多く、敬遠されがちです。
空調設備の整てっていない昔は少しでも涼しくということで麻も許容されていたのでしょう。
麻は、通気性、吸湿性に優れ、気化熱によって涼気を得られます 。
機能性に対しても、見た目は強い光沢があり、透け感と、独特の光沢で清涼感があります。
洗濯すればするほど柔らかく馴染み、白くなるという経年変化の魅力があります。
専門な話ですが一般的に夏物生地は通気性を確保するために、平織りで薄いので、光沢、質感、強度が落ちます。素材自体に光沢があり、強靭な繊維の麻は重宝されます。
麻の魅力とウールのメリットを兼ねた混毛生地も多くありますので、ぜひお試しを。
(麻とコットンの混毛生地のシャツ)