代表コラム
ゴージのお話
スーツ、ジャケットの顔は、ゴージ、ラペル幅、胸ポケットの位置でおおよそ決まります。
肩線とゴージが平行なものが多かったです。
ゴージとは上衿と下衿の縫い目のことです。
お正月の「福笑い」のようにスーツはパーツの配置によって表情を変えます。
完璧なバランスの良い配置というのは時代ごとに変わり、それを取り入れスーツのトレンドは変化していきます。
また、あえて外すことでそれが店、ブランド、顧客のスーツの味となります。
ゴージの高い、低いは良くオーダーを受ける際に要望としてお聞きします。
案外、角度に注目される方は少ないです。
今季はハイブランドの提案するスーツの写真を見ているとゴージの傾斜がついたものが多いです。
肩線と平行するスタイルはナポリのスーツに比較的多いです。
ゴージが高いものは若い印象、低いものはクラッシック。
傾斜のついたスタイルはエレガンスな印象になります。
今のエレガンスをスーツに求めるトレンドからそうしたゴージになったのでしょう。
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