ホーム>コルヴォ名古屋・大阪ブログ>大阪店>ネクタイは必要?
大阪店

ネクタイは必要?

20191211133736.jpg

クールビズが定着して、今では年の半分しかネクタイをしない。という方も多くなりました。

社会で(畏まった場以外で)のノーネクタイがこれだけ認められてくると、

そもそも、ネクタイをする意味ってあるの?

もしかして、要らないんじゃない?と疑問がわいてきます。

 

ネクタイの起源についても調べてみたのですが、全世界で広がりすぎたために

曖昧なものばかりで、はっきりとした説はありませんでした。

その中でも一番有力といわれるのは、17世紀にクロアチア兵がしていた、

恋人からお守りとして贈られたというスカーフがあり、それをフランスのルイ14世が

「クラバット」と呼びお洒落に取り入れるようになった、という逸話です。

フランス語でネクタイをクラバットといいますから、かなり信憑性がありそうですね。

そして瞬く間に世界に広がった「クラバット」はその後、服装の機能的な進化と共に

簡素化し、スカーフの形から、今のネクタイとなったようです。

 

お洒落として取り入れられたネクタイはなぜ世界に広がり、廃れず現在まで継承されたのでしょう。

私の推測ですが、男性社会において大変重要な地位や権力を示すための装飾品は、

日本での冠や兜のように、大抵顔の周りや胸より上の位置につけられていました。

貴金属より手軽で邪魔でなく、見る人の視界に入りやすく、防寒にも使える装飾品ということから、

安くて軽くて、手軽に楽しめるネクタイが広く受け入れられたのではないかと思います。

となれば現代、社会的地位を示す手段は増えましたし、暑苦しく邪魔でしかないネクタイは

廃れるしかないのでしょうか。

 

ただ一つ、ネクタイにしかできないことがあります。

それは印象操作です。

 

例えば、アメリカの大統領が演説を行ったとき、紺スーツに赤いネクタイでしたよね。

これが紺のネクタイ、またはノーネクタイに変わっていたらどうでしょうか。

わかりやすいアピールだとしても受ける印象は大きく違うはずです。

初めて会ったコワモテの上司がピンクのネクタイをしていたらどう感じますか?

無趣味そうに見えるあの人が、ドットに見せかけたゴルフボールのネクタイをしていたことに気づいたら、

なんて話しかけますか?

このように自分をよりプラスのイメージにすること、これはスーツとシャツだけではできないことです。

 

暑苦しい時期が過ぎてネクタイを締める日々に戻ったとき、めんどうだなぁと言われず、

イメージチェンジや自己アピール、コミュニケーションツールとして、

ネクタイが広まっていくといいなと思う今日この頃です。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.sartoriacorvo.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/786

ページ上部へ