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代表コラム

私のコート遍歴

高校生時代はコートを着ずに軍手にブレザー姿で学校まで1時間かけ自転車で通学していました。

今思えば、昔の冬の方が寒かったのによく耐えられたなっと思います。

校門に立っている先生に「お前を見ていると寒くなるから早く教室に行け」とよく言われました。

私以外にもそうした強者は何人もいたのですが、最近は代謝が悪くなったのか、専ら、コートなしでの外出が億劫になりました。

反動でしょうか、テラードの中でスーツに次いで好きなアイテムになりました。

割と数多く持っています。

今日、ご紹介するのは、濃紺のピークドラペルのチェスターのカシミヤコート。

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確か、仕立てたのは2014年頃。 定番のコートとして、一着は真面目な形とは思ったのですが「コルヴォはピーク襟押しでしょ」とスタッフに言われピーク襟に。

この当時、「莞爾」「奉文」のオリジナルモデルを売り出し中でしたので、ピーク襟がコルヴォのスタッフの中でブームでした。

「形は普通なら素材はとんでもないものを使おう」と、生地はロロピアーナの最上級のカシミヤ生地で、ヘビ―ウェイトの570g/mあるので防寒性は抜群です。

「繊維の宝石」と言われるようにカシミヤは希少性のみならず、太陽光の元では煌めくような光沢があります。

Xラインのシルエットに巾広めの襟、フォーマルな膝下丈、仕様にこれと言った特徴はありませんが、素材の存在感は抜群です。

ここぞという場、畏まった場、寒い日に使います。

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このコートで鳥取砂丘に行ったことも。(笑)

2年ほど前にパンツ工場の見学のあと、スタッフと一緒に砂丘に行きました。

 

続いてはクリーム色のベビーキャメルのダブルチェスターコート。

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ロロピアーナのコレクション「オーバーコート」に初めて「キャメルヘアー」がラインアップされたときに作りました。

「砂漠は昼は50度、夜は零下20度になるというほど寒暖の差が激しいのでラクダの毛はそうした環境に耐える為に温度調整機能が発達している。」 と説明を受け、この生地を選びました。

この生地は生後半年以内のラクダの一番初めに採取される原毛のみを使用しています。

肌触り真新しい毛布のようにしなやかです。

キャメル生地の特徴はカシミヤ生地に似ていますが、光沢が抑え気味で、フェルト化しにくい(ふわふわ感が持続)のが特徴です。

キャメル生地は吸湿性に優れるといわれています。その効果か、体感的に暑くなるとカシミヤ生地は蒸れるのですが、キャメル生地はそこまで気になりません。

キャメル生地ならば、定番のポロコートにしようか、迷いましたがダブルチェスターコートに。

着丈は身長170の私に115cmというロング丈。 背プリーツと背ベルトを付けました。

作ったのは2015年前後です。良い感じにエイジングされ毛羽立ってきています。

この時期は生地をたっぷり使ったビッグシルエットでロング丈のコートがメゾンブランド中心に提案され今後、流行ると言われ流行の先取りを意識しました。

2015年前後では膝上の着丈90cm前後のものがほとんどでした。

2019年今季の受注は膝下、100cm以上の丈がほとんどでした。

ちなみにインポート物で最近はキャメル生地のコートも出回ってきました。

このコートを着て外出すると、必ずこのコートについて指摘されます。

あと雨の日用にユニクロで防水ステンカラーコートを一着買いました。

プラスチックボタンを水牛ボタンに変更しました。

今の気分はラグジュアリーなコートは揃えたので気軽に使える、ステンカラーコートがマイブームです。

立ち食いそばでも汚れを気にせず、食べれるのがうれしいです。(笑)

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