シャツのお話(パターン)
良いシャツのパターンが曲線であることが上げられます。
英国製のシャツよりイタリア製のシャツの方が曲線的に作られている場合が多いです。
わかりやすいのが襟です。
セミワイド、ワイドが主流ですが、単純に襟の開きではシャツの襟型は語れません。
一般的なワイド
どちらかといえば英国製は直線的作り、イタリア製は曲線的な襟型です。
イタリアのブランドシャツを参考に仕立てたシャツ
イタリア、特に南部のシャツはカーブしているので襟とのロールが綺麗です。
ノータイでも襟の立ちが良いです。
また襟の側面がスーツの襟に乗りにくいようにカーブしています。
やはり温暖なイタリアではシャツ単体、ノータイで着ることを考慮されているからと思います。
やはり英国のシャツはタイドアップとジャケットの着用を前提に作られているので、ノータイで着るとしっくりきません。
英国製のシャツはややゆとりを持ったものが多いです。
イタリア系はタイトで、脇にグット噛ませたシャツが多いです。
専門的な話になりますが袖山を高くして、動きやすさを維持して、正面からみて細くするという仕様もナポリ系のシャツには多いです。
袖山を高くするとスーツのジャケット同様に下にむいた袖付けになるので、腕を上げにくくなるのですが、ドレッシーな印象になります。
そこで、ナポリなどのシャツはギャザーを多めに入れることで可動域を確保します。
ナポリは見た目と着心地の両立がうまいです。
英国人はジャケットを着用を前提にしているために袖山は低く、腕が上がりやすく、袖巾もかなり大きい物が多いです。
またカフスもイタリア系は手首にグッと締まるくらいきつめのものが多いです。
英国スタイルもイタリアスタイルもそれに合わせたシャツがなくては成立しません。
コルヴォではお客様のお好みのスタイルに合わせてご対応が可能です。
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