2023年6月
靴磨き
スーツを着る機会が増え
最近はお食事会の前には靴磨きをしてもらうのが 日課となっています。
靴にこだわり持ち綺麗に、
丁寧に扱う人は 皆さん、成功者が多い。
僕自身、ずぼらな性格で靴を大事にすると
意識が変わり人、モノ、お金も大事にでき
少しでも近づけるかな?
フランスの諺で 「素敵な靴はあなたを素敵な場所に連れていってくれる」。
売る側がビビるほど、高い生地
世の中、どんな商品もピンキリ。
一皿100円のお寿司。一食、何万、10万もするお寿司屋さんも。
スーツにも高いモノ、安いモノがあります。
年に数着、売る側が気が引けてしまうような高価なスーツ売れることがあります。
売る側がビクビクしてはダメだと分かっていますが、
今日はそんな、最上級スーツ生地をご紹介。 全て、定価はスーツ上下の仕立て上がりで100万円の生地です。
価格は仕入れ時の生地の価格との変動が大きく、非公開とさせていただきます。
まずはスーツ好きならご存知、「ロロピアーナ」の「スーパー200」 この生地は名前の通りスーパー200以上の原毛を使った、恐ろしく肌触りが滑らかな生地です。
打ち込みがあり、ハリ、コシがしっかり以外にシワに強く、普段使いできます。
実際、僕が普段使いしていたので実証済み。
ロロピアーナの「ゼニス(頂点)」の中の 50%Cashmere 40%Wool 5%Vicuna 5%Silk の生地は評判が良かったです。
名前の通りの混毛率なんですが、びっくりすることに 「繊維の宝石」と呼ばれるカシミヤに、「神の繊維」と言われるビキューナが5%も織り込まれている。
ビキューナ100%のコート一着で、上級グレードの輸入高級車一台は買える金額になります。
そう考えるとコスパは良いのでしょう。
あまりの肌触りの良さに個人用に二着も買ってしまいました。 ビキューナは希少動物ということでペルー政府の管理下で、通関で生地の入荷まで2カ月近くかかります。
次はスキャバルの「ダイヤモンドチップ」 この生地はなんとその名の通り、ダイヤモンドが1mあたり、4カラットも織り込まれています。
ラメのようなキラキラ感があるような、ないような(笑)
スキャバル「サミット」 コチラはウール100%なんですがなんと原毛がスーパー230以上と市販されている生地の中で最も細い原毛を使っています。
高級生地と呼べるスーパー150クラスの生地でも、もはや別物。
お値段も最上級。
国産の中級クラスの車は買えてしまう、お値段。
スーツの世界は
百万ぐらいでようやく高級
数千万のモノもある腕時計の世界より
はまだ良心的価格かと。
この他にも、ビックリするような生地もありますので、ご用命の際にはお声がけ宜しくお願いいたします。
(※こんな、高価な生地を無理に、お客様におススメは致しません。お声がけいただいたお客様にはおススメ致します。コルヴォは良心的お店です(笑))
やはり良いモノを身に着けていると 自信や、やる気を引き出してくれるのは間違いありません。
街のスーツ店の僕にとっては(仕入れ値で買えると言えども)分不相応とは思いますが、年に1着ぐらいは欲しいと思わせる価値は御座います。
避けていたこと
私は運動嫌いです。
しかし、ジム通いを開始。
スーツブランドのオーナーたるもの
スーツの似合う体型でなくては
車通勤で足の筋肉が落ち、
上半身に比べ、脚が細く
代謝も悪くなり健康にも良くない
現在35歳 170㎝ 体重90㎏ 体脂肪率28%
目標は35歳までに体重85㎏ 体脂肪率25%
をとりあえず目指します。
昨日、無料体験で少し動いただけで筋肉痛(笑)
情けないやら、恥ずかしいやら
スーツが似合う体型は
お尻の筋肉があること(プリケツ)、太ももの筋肉、
鳩胸、太い二の腕、今風のスーツを着るなら僧帽筋のあるなで肩
最も嫌いなこと(運動)と向き合う
とりあえず、頑張ってみます。
ネームバリュー、ブランドに惑わされない、スーツ生地選び
今日、依頼していた修理の靴を取りに
靴の修理屋さんとの会話で
僕が
「実は奮発してJ社(某イギリス最高峰の靴メーカー)のストレートチップを 一足買おうかなって考えてます。」 と言ったら
「やめた方がいい」
いわれてしまいました。
「J社の靴に20万出すなら、今谷口さんの履いてる靴の方が良い」
僕の靴はリーガルが展開する高級ラインの「シェットランドフォックス」のケンジントン。
5年ぐらい前に買って、7万弱。
今調べたら7万7千円。
「シルエットも、つくりもこっちの方が良いよ。ほら、土踏まずの部分もこっちの方が細いし、手が込んでるはこっち」
「J社も10年前と今の靴では別物。
大手の傘下ブランドになって収益重視でつくりは簡略化された。」
なるほどとと、
「高い靴はある一定のラインを超えるとデリケートになって使い勝手が悪い。たまに履くぶんにはいいけど」
と教えていただきました。
なるほどと納得しつつ、スーツ生地にも同じことが言えます。
スーツ生地、靴、車もなんでも評価されるブランドにはそれなりの理由はあります。
一部の人を除いて、そうしたブランドに価値を見出す人もいるでしょうが、
やはり大事なのはモノと値段とのバランス。
スーツ生地は デザイン性+品質+耐久性 の三つの大きな要素があると思っています。
最近はどこも、コロナによるスーツの需要の不足、円安から生地の値段も上がってきています。
昔は良心的だった生地ブランドも、今は「?」という生地ブランドも。
同じ生地でも2倍の値段になったものも。 またスーツ生地はある程度の値段を超えるとデリケートになり普段使いできません。
普段使いするならスーパー100~170(原毛の細さを示す指標)のライン。
普段使いするならスーパー110ぐらいまでという仕立屋、ネットの記事も見受けられますが、
今の紡績技術も上がっているので、モノにはよりますがスーパー170でも普段使いできるモノもございます。
普段使いするスーツなら10万~20万のラインのスーツがオススメ。
ちょっと奮発して30万も出せば、良いモノは買えます。
ウール以外にシルク、カシミヤ、ビキューナなどの混毛のデリケート素材になるとより一層。
パーティー用の一着、 スーツを各シーズン20着と持っているような方なら普段使い可能でしょうが、
週に二回とか使ってしまうと生地にダメージが出てしまいます。
中にはこのようなデリケート素材を使用した、120万円のスーツを購入されるお客様もいらっしゃいます。
充分説明をしたうえでご購入していただいております。