コラム
ゼニアフェア生地について
今日は2018年の5月1日から始まりましたフェア対象の生地をご紹介します。
まず一つ目は、「エルメネジルド・ゼニアのトラベラー」のご紹介です。
世界三大ミルの一つの「ゼニア」。
有名ラグジュアリーブランドに生地を提供していて、
高級紳士服に使用されている生地の約3割を占めています。
今回Corvoがフェアをしているゼニアの生地が「トラベラー」です。
(バーズアイ柄)
(チェック柄)
「トラベラー」生地は名称の通り、旅行や出張などに最適な生地になります。
生地の特徴としては、毛(ウール)100%なのに、伸縮性(ストレッチ)があります。
ダブルツイスト系(2本の系を折り合わせた1本)という織り方により、
耐久性、ハリコシ感があり、シワになったとしてもハンガーで吊るすだけで
シワが無くなるといった特徴があります。
男性であれば誰もが憧れるのが「ゼニア」です。
今オーダー業界では、「2着購入すると◯◯%!」だとか、
「2着購入すると1着あたり◯◯万円!」と謳った広告をよく拝見すると思いますが、
結局のところは、お求め安い価格帯だけあって生地がウールとポリエステルの混合なので
すぐにスーツがテカテカになる、縫製が汚いので破けたまたは釦が外れた、
イージーオーダーまたはパターンオーダーなので自分自身の体型に完璧には合わないなどと
細かいのですがこういった事を思ってる方はいらっしゃると思います。
Corvoは「オーダー」であればその細かいところ(ディテール)も満足して頂かないと
「リピート」にはならないと思う概念があります。
ですのでCorvoでは、お客様にディテールまで満足して頂けるよう
「フルオーダー」といったオーダーの中の最上級を採用しています。
ディテールに拘らず2着購入するのか、
Corvoで他社の2着分と同じ値段の1着をディテールに拘り購入するのか
検討してみては如何でしょうか。
Corvo 大阪店
Corvoのモデル「莞爾」「奉文」
皆さんこんにちは。
今回はCorvoのモデル「莞爾(かんじ)」と「奉文(ともゆき)」のご紹介です。
名前の由来は、陸軍中将「石原莞爾」と陸軍将軍「山下奉文」です。
将軍というのは、「リーダー」すなわち現在でいう「経営者」で
Corvoのモデル「莞爾」「奉文」はCorvoのコンセプト。
つまり、そのコンセプトによってCorvoが成り立つことや認知を意味します。
「莞爾」は冬用モデルとなっていますが、通年の着用を想定した万能なモデルです。
特徴としては、衿が尖ったデザインに低めの釦位置から見えるベスト。
脇の部分を高くし腕廻りのアームホールを細くし、かなり絞られた腰回り、
最高品質の本バス毛芯、胸から裾まで直線的に落ちたダーツは男性的輪郭の胸の高さ
スーツの引き締まりを演出し、エレガンスなデザインになります。
昨今のトレンドの細身のスーツとCorvo独自のディテールにより生み出された「莞爾」。
一方「奉文」は一言でいえば、軽くて多種多様。
ほぼデザインは「莞爾」と同じですが、違点は最小限に抑えた芯なし仕立て、
袖付を雨降らしでフロントカットを大きく開いたカッタウェイにより
ネクタイ無しにするとカジュアルにセットアップされ、
また、テーラードの基本を押さえているのでドレスダウンすることなくフォーマルな場でも
お使い頂けることができます。
「莞爾」「奉文」モデルを着用することによって既製服や他のテーラーとの差別化は
男性のステータスではないでしょうか。
例えば、このような調査結果があります。
いつも着用している服やスーツからブランドの服やオーダーメイド、
高級バックに身を固めた男性と女性は、姿勢が良くなり、
その行動や言動が品よく振る舞うといった調査結果があります。
これは意識の違いかも知れませんが、誰もが起こりうることではないでしょうか。
ですが、高級ブランド服やオーダーメイド無しでも意識付けが出来るという人も
いらっしゃると思います。
では何故未だに何十年何百年続いている高級老舗ブランドは健在なんでしょうか。
それには人間の心理(欲求)があるからです。
一つ目が「他者への承認欲求」二つ目が「自己実現への欲求」があるからこそ
高級老舗ブランドはなくならないのです。
それがあるからこそ「ブランド」が誕生し、
また「莞爾」「奉文」モデルみたいな他社と差別化を図るデザインを
生み出さなければならないのです、、、、
では今日はこの辺で失礼致します。
Corvo 大阪店
Corvoのネクタイ
今日はCorvoが扱っていますネクタイについてご紹介致します。
Corvoは京都の職人によって織られる「西陣織」のネクタイを取り扱っております。
「西陣織」とは、平安時代に秦の融通王が織法を日本に伝えたのが始まりとされています。
そこから「西陣」と名付けられたのが、室町時代に起こった応仁の乱の時で
山名宗全率いる西軍の陣地跡に織物職人が集まったことで名付けられました。
当時は朝廷や貴族にしか身に纏えなく、庶民には知られていませんでした。
日本の激しい動乱の中で今もなお存在する「西陣織」ですが、
動乱や飢饉により「西陣織」は衰退するも朝廷により再起し、
また衰退しては職人によって再起しと明治時代初期まで数々の試練があったとされています。
そして明治中期に入り、職人を海外(フランス)に派遣し、技術や機械を導入する事により
「西陣織」が有名となり、現在まで至るようになりました。
世間に認識されるようになったのが明治時代中期頃。
日本人3人がフランスに修行後、京都で展示会をしたのがきっかけとなり
「西陣織」は世間で認識されるようになりました。
この当時の日本の織り方は「空引機(そらひきばた)」という織り方で
布を2人ががりで織るという大変な作業でしが、フランスに修行として行った日本人により
「紋織物」という織り方と機械の導入により
生産スピードや日本独自のアレンジが加わりました。
「紋織物」をフランスでは「ジャカード」と言います。
また、織り物を世界で初めて機械化したのがフランス人のジャカードと言われています。
その「紋織物」とは、模様を織り出した織り物の事で
特徴としては多くの品種を少量ずつ使う事できめ細やかさ、繊細さ、触り心地、
光沢感、柔らかさなどがあります。
とても歴史深い「西陣織」。
メイドインジャパンをだからこそ可能な繊細さ。
日本の職人が手縫いによって作られる「西陣織」。
これからも古き良きこの日本の伝統を継承すべきではないでしょうか。
では、今日はこの辺で失礼致します。
Corvo 大阪店
ゼニア生地
皆さんこんにちは。気温が段々と暖かくなり桜も開花してお花見の季節になってきましたね。
ちなみに僕はこの時期になると花粉症で毎日が大変です。(笑)
それはさておき、今回ご紹介するのが新入荷の「ゼニア」生地です。
久しぶりに堅くない文章です。(笑)
それでは、始めに「ゼニア」の歴史についてご紹介します。 正式名称は「Ermenegido Zegna (エルメネジルド・ゼニア) 」と言い、
1910年エルメネジルド・ゼニアによって北イタリアのアルプス山に位置する
トリヴェロの地に毛織物工房を設立したのが始まりです。
ゼニアはオーストラリアやニュージーランドなどから羊の毛(ウール)を買い取り、
自社工場で生産をし流通(販売)までを行っています。
その一連の流れをミルと言います。
そしてこのミルを行っているブランドは皆無に等しいです。
それが「ゼニア」の最大の強みと言われています。
またゼニアは原材料にもこだわりがあります。
ゼニアは羊毛から脇と肩の高品質の部分だけを使用しています。
牛で例えるとシャトーブリアン(ヒレ肉のさらに肉質の良い中心部分)。
マグロで例えると中トロや大トロ。
その高品質な部分だけで作る生地は見た目、肌触り、ツヤ感、高級感など
挙げればキリがないほど、ゼニア生地は洗練されています。
世界三大ミルと称されている「ゼニア」。
そんなゼニア生地をCorvoは「春夏のゼニア生地」を入荷しました。
以前書かせて頂きましたロロ・ピアーナ生地に幾つかの種類があったと思いますが、
ゼニアもロロ・ピアーナと同じで幾つか生地の種類があります。
今回入荷したゼニア生地は「トラベラーとトロフェオ」です。
始めに「ゼニア トラベラー」のご紹介です。
この生地の特徴は名前の通り、出張や営業周りの方に最適という生地で
防シワ効果や摩擦加工により耐久性に優れ、ハリやコシ感がある生地になります。
その理由はダブルツイストと呼ばれる織り方で、2本の糸を折り合わせて1本にした
製法なので耐久性などが増されます。
次に「ゼニア トロフェオ」のご紹介です。
ゼニア トロフェオ」はゼニア生地の王道のデザインです。
オーストラリア産の最高級品質のスーパーファインウールから作られ、
高品質ならではのツヤ感(光沢感)、なめらかな肌触りなど
このトロフェオでスーツを一度作ってしまうと他のスーツが着れなくなるほどです。
ちなみにスーパーファインウールとはメリノ(羊の一種)から採ったウールで、
その中で希少やウールの柔らかさのランクが有り、
「ファインメリノ(ウール)」「ミドルメリノ」「ストロングメリノ」と3つのランクに 分かれ、
ファインウールが最高級品質なのです。
それでも信じて頂けない方がいらっしゃいましたら、一度作ってみては如何でしょうか、、、
今日はこの辺で失礼致します。
店舗空間
今日は店舗空間について書かせて頂きます。
買い物をする際、買いたい服や小物を店に入り購入したり、
今ではインターネットで買い物をするのが主流になっています。
誰もがそれらをして買い物をします。
消費者が何かを購入するのは、「そのブランドが好み」「有名人が着ていたから購入したい」
「お洒落だから買ってみた」など様々な消費者の考え方で購買に繋がります。
服や小物は人間にとっては必要不可欠です。
消費者の購買に繋げるのが売る側の使命です。
そして店舗スタッフと同じくらい大事なのが「店舗空間」です。
内側通路にあるディスプレイ。
ビジネスマンがカフェで優雅に休憩をしているのが連想できます。
または、そのカフェの場所で他のビジネスマンを待っている事や
トルソー(マネキン)が二体居る事から、そのカフェの場所で商談をしている事など
そのディスプレイで様々な連想ができます。
その連想が消費者にインパクトを与えると、「こんなスーツを着てみたい」
そこから消費者の購買欲はスタートします。
さらにそれを思った後、「店の中はどのようなものか」となると
消費者は来店もしくは店のホームページを閲覧する事で、購買欲をさらに上げます。
そして消費者に購買欲をもっと上げるためには、店舗スタッフの接客対応は勿論の事
店舗空間=店舗の雰囲気。この2つによって購買に成るか否かになります。
例えば、今から春夏物の商品を売ろうと店のホームページやネットで広告に出しているのに
トルソーや店舗スタッフが冬物の服を着ていたり、着せられていたら
それを見て来店した消費者は不思議に思うでしょう。
要はコンセプトの一致です。
その一致と他ブランドとの違いを魅せる事で、インターネットよりも勝り
消費者がわざわざ足を運んでくれるのではなでしょうか。
最後にCorvoの店舗空間は、「ブランドワールド」を具現化する(すべき)お客様に
想起させる「店舗空間」を想像しなければならない。をコンセプトにしておりますので
Corvoがどのようなものか気になられる方がいましたら
ご来店心よりお待ちしております。
Corvo 大阪店
生地柄の特徴です!!
今日は生地柄のご紹介です!!
生地柄をご紹介する前に、、、
生地の織り方というのは2つに分けられています。
一つ目は梳毛糸です。
これはスーツ生地に使われる主流の糸です。皆さんのスーツもこの梳毛糸で作られています。
原毛の段階で5cm以上の長い羊毛を梳って作られた長くて細い糸です。
季節としてはオールシーズン、春夏物です。
二つ目は、紡毛糸です。
原毛を梳った時に機械から落ちた毛を使って作られる糸です。
落ちている毛だからといって決して梳毛糸に劣る糸ではありません!
この糸の特徴としては、秋冬向けに使える空気を多く含んだ独特の温かみと、
柔らかな手触りがあります。
それでは生地柄のご紹介をしたいと思います!
皆さんがよくご存知、ストライプです。
代表的な柄ですよね!
ストライプの色やストライプの幅が変わればまた印象も変わります。
次にヘリンボーンです。
ヘリンボーンの意味は「魚のニシンの骨」という意味です。
特徴としてはこの織り方により、光の反射によって光沢感や高級感があるのと
この織り方によって耐久性もあるんです!
軍服にも用いられたほど耐久性には抜群です!!
最後にバーズアイです。
バーズアイ。名の通り「鳥の目」。
この柄は見る距離によって雰囲気が変わり、
光の反射と角度によって、全く見え方も変わってくるのでとても不思議な柄なのです。
スーツの印象としては、「渋い」と「年齢高め」に見えます。
ですが、他の人と違う柄が欲しいと言う人にはオススメです!!
では、今日はこの辺で、、、
Corvo 大阪店
新入荷 シャツ生地!!
こんにちは。Corvo大阪店です!
最近気温の変化が激しく、なおかつ花粉症で体調がおかしい私です。
それはさておき、、、(笑)
今回は新しく入荷したシャツ生地のご紹介です!!!
昨今スーツをお洒落にするのは勿論の事。シャツにもお洒落をこだわる人が多く見られます!
シャツでトレンドになっているのがクレリックシャツ。
衿型はワイド。がトレンドになっていますね!
イメージとしてはこういったのです。
クレリックとは衿部分とカフス部分が異色になることです。
テレビの出演者の衣装や既製服でも最近多く見られます。
ちなみに、オーダーシャツだとクレリックはオプションになることが多いです。
では、Corvoの新入荷シャツ生地のご紹介です。
白生地が豊富な種類があり、色鮮やかなストライプ生地や、私服で着る少し派手な
デザインが多数あります!!
これはほんの少しです。まだまだいろんな種類のシャツがあります!!
気になる方がいましたら拝見だけでもいいのでご来店お待ちしております。
そしてオーダーシャツといえば、品格を高めることができるのがボタンですよね!?
勿論、生地のよさ、肌触り、光沢感などもありますが、、、
Corvoでは釦を選ぶ際、いつも貝釦をオススメしています!!
スーツでの釦といえば「本水牛」ですが、
シャツでは「貝釦」なんです!!!!
なぜなら天然物の釦は既製服では見られないからです!!
白蝶貝からアワビ貝まで天然物の釦が多数あります!!
是非、オーダーシャツをお作りになる際は
「釦は貝釦で!」とスタッフにお申し付け下さい!(笑)
それでは、Corvo大阪店スタッフ一同心よりお待ちしております。
Corvo 大阪店
イタリア生地新入荷致しました!!!
ロロ・ピアーナに続き今回はイタリア生地「トレーニョ」のご紹介です!!
トレーニョと言われてもあまりピンとこない人の方が多いと思います。
実際トレーニョは知る人が知っている隠れ有名生地ブランドです!
例えばアルマーニ、ドルチェ&ガッパーナ、ベルサーチ、ジバンシィなどと
有名ラグジュアリーブランドと数多くの生地の提供をしています。
ラグジュアリーブランドと提携しているトレーニョは高価な生地だと思ってらっしゃる方も
居ていると思いますが、
実はとてもリーズナブルな価格帯でスーツが購入できるのです!!
勿論、ロロ・ピアーナよりもかなりお求め安い価格になります!
さて、今回ご紹介するのが「トレーニョの春夏生地」です。
今からご紹介する生地は毛(ウール)、ポリウレタンのみです。
春夏生地なのに麻(リネン)が使用されていません!
ですが、写真でトレーニョの生地を見て頂けたらと、、、、、
写真で見る限り、麻が入っているように見えませんか??
グラム数でいうと210g〜240gで手で持つと透ける薄い生地になります。
イタリアらしい発色の良さとポリウレタンが含まれているため
伸縮性=ストレッチ効果があるため、
座っている際、階段を上っている際、手を上に伸ばした際に
楽にストレスのなく履いて頂いたり、羽織って頂いたり出来るのが
この生地の特徴です。
こちらの生地は一枚目に貼り付けた写真の生地よりも
少し厚めの生地になります。
暑がりな人にはオールシーズンでお使い頂ける生地になります。
もしコストを考えていらっしゃるお客様がいらっしゃいましたら、
是非、トレーニョ生地でご検討して診ては如何でしょうか。。。。
それでは、今日はこの辺で、、、、
Corvo 大阪店
ロロ・ピアーナ夏物生地新入荷致しました!!
前回はロロ・ピアーナの夏物とオールシーズンのご紹介でした。
今回は、、、、、、
ロロ・ピアーナの夏物生地のご紹介です!!(笑)
夏物生地といえば、『麻(リネン)』ですよね!!
麻の特徴としては通気性、吸湿性というのはご存知だと思います。
さらに深く掘ると、麻はシルクの約10倍もの吸湿性があり汗をかいても直ぐに乾くのと
麻は硬い素材なので肌に張り付かず夏でも快適に着て頂けます!
勿論、汗をかいても直ぐに乾くのでカビなどの心配はいりません!
また、麻はシワや玉状の毛玉みたいなのがお客様から懸念されがちですが
それらこそが麻の特徴なのです!!!!
「硬い生地が嫌だ」「シワが気になる」と考えているのであれば、
麻と綿、麻と毛(ウール)や麻とシルクの混合だとそれらは改善されます!
では、新入荷生地の『ロロ・ピアーナ プロポステ アビティ』のご紹介です。
これらの生地はウール71%、シルク15%、リネン14%です。
このデザインはスーツでお作りすることができます!
まだまだ紳士服のトレンドである青色と最近トレンドになっているベージュやブラウンを
いくつか撮ってみました!
価格帯はシングルスーツで¥138,000 - (税抜き)です。
プロポステアビティはスーツ生地だったんですが、
次の生地は私服で使って頂く『ロロ・ピアーナ プロポステ ジャッカ』です。
かなり派手は色柄から発色の綺麗な色味まで様々なデザインがあります。
素材はウール49%、シルク30%、リネン21%と先程のプロポステアビティよりかは
シルクが多く含んでいることにより、肌触りや光沢感が増します。
価格帯がシングルスーツで¥138,000 - (税抜き)です。
ジャケット単品であれば¥103,500 - (税抜き)です。
そしてこの生地はジャケット生地です。リネンジャケット=夏=旅行です!!(笑)
夏だと旅行に行く方もいらっしゃると思います。
その旅行先で麻ジャケットを羽織ってるだけでかなりファッショナブルにみえませんか??
要はジャケパンスタイルです!イメージとしてはこういった感じです。
ジャケットを羽織りズボンはジーンズだけで様にまりますね!!
ジャケパンスタイルはご職業によっては仕事着としてできない所が大半だと思います。
ですので、旅行の日や特別な日に是非試してみては如何ですか。。。
では今日はこの辺で失礼致します。
Corvo 大阪店
スーツの価値観
どんなスーツを着ているかでおおよその年収、役職などの判断材料となるというのは、スーツは世俗的服飾とは一線を画す。
本音はどうかは置いておいて、中にはスーツなんて「ただの服だろ!中身が大事だ!」という方もいる。私もかつてはこのような考えの持ち主であった。初めての取引先回りでサンダルでいって怒られてことも。
階級制度が色濃く残っている西洋諸国では、Tシャツ、ジーパン姿でちょっといいレストランに入店すると便所に近い席に座らさせられるとか。
俗っぽい話なってしまうが、夜の世界では店側はお客が入店時に客の身なりをみて、どんなキャストをつけるか吟味する。残念ながら、一見でナンバークラス(上位のキャスト)をつけてもらえない場合は、安い客とみなされた証だ。
Corvoのスーツを着てそのような扱いを受けたら是非、大阪店までクレームを。少なくとも致命的に組み合わせが悪い場合でない限りそのような扱いは受けないだろう。
日本では服飾関して無頓着であるように言われるが、そうでもないように思える。
たとえば、条件は同じ内容を契約する時、一方は高級スーツを着用した人、もう一方はよれたスーツを着ていたらどちらを信用し、取引をしたいと思うのだろうか。昔のドラマの詐欺師は高級スーツで決めているものだ。
人は言わずもがな、夜の世界と同じ線引きをしている。
面白い逸話がある。
とある弱小サッカーチームの選手に監督が高級スーツを宛がったら、そのチームはみるみる強くなったそうだ。
スーツにはそんな力があると思うと、この仕事はより楽しくなる。
プレジデントにあった記事によると中間管理職で10万~25万、役職者、経営者は25万~のスーツを買うそうだ。
スーツの完成体は戦前の大正期の日本であるとい服飾評論家は多い。
言ってしまえば当時の技術の生地など、現在の物に比べれば大きく劣る。スーツ一着月給三カ月分が一般的であった時代、数は持てないスーツを丁寧にアイロンをかけ、着こなした、往年の事業家の服装は現代の目から見ても光るものがある。
いわば高価なスーツは数が持てない時代、その一着一着がその人物のアイコンの時代、自分のパーソナリティを理解し、自分自身のスタイルを心得ている。
Corvoには20代から70代までと幅広いお客様がご来店される。共通しているの常に仕事にやる気があり、如何に自分を相手に見せるかを考えている。