大阪店
スーツの釦
スーツを仕立てる際、中々侮れない釦。
水牛・ナット・練り・くるみ・貝・メタルなど。
素材も多く、色柄も豊富です。
例えば天然素材だと、模様はそれぞれ異なります。
天然物の良さですね。
染色性に長けるナット釦であれば、色の選択肢は幅広いです。
どの素材であれ、それぞれの特徴を生かして合わせていきたいところ。
Corvoでご用意している釦は、水牛とナット。
本水牛
ナット
スーツデザインや使用シーンに合わせてお選び頂きます。
結構迷うポイントになるので、中々決まらないこともしばしば。
基本的にビジネススーツだと、合わせる靴の色を参考にすると良いでしょう。
お仕立てが濃紺無地のスーツ、靴はブラウンで合わせる予定の場合、釦はブラウン系で統一。
最も簡単にバランスが取れます。
因みに堅めのビジネススタイルの場合は、スーツ生地の色に最も近い釦色にすると無難ですね。
また同じ釦でも、艶ありの光沢ある釦、艶消しのマットな釦、二種類あります。
高級感を出すなら艶あり、落ち着きあるスーツにするなら艶消し。
細かな違いがスーツ全体の印象にもつながります。
ダレスバッグ
「ダレスバッグですね」
ビジネススーツに合うバッグを挙げる時、その名を聞かない事はありません。
ダレスバッグとは、大容量の口金式バッグの事をさします。
縁が山形、口が大きく開き、荷物の出し入れがとてもスムーズ。
ビジネスバッグの代表的な存在でもあり、広く愛されるダンディなバッグですね。
持つだけで得られる貫禄、持つだけで感じる向上心の高まり。
所有することでステータスとなるビジネスバッグはそうありません。
ビジネスマンの憧れでもあるバッグです。
因みにダレスバッグという名前は、日本でしか通用しない呼び方なんです。
にも関わらず、由来となったのは米国のとある人物。
第52代米国国務長官 ジョン・フォスター・ダレス。
遡る事70年ほど前、戦後日米安保条約が結ばれた時期、彼は多方面に大変影響力を持った人物でした。
日本にとっても、それは例外ではありません。
日米安保条約にも深く関わり、当時の米国を代表する人物でもありました。
そんな彼は米国国務長官でありながら反原爆派であり、日本の復興に協力的で理解があったのです。
日本人の中には敬愛していた人も多かったそう。
ダレスのある来日の際、口金式のバッグを持っていたことがきっかけで、それはダレスバッグと呼ばれるようになり国内に広まっていきました。
名前が名前だけに馴染むのも早かったのでしょう。
こういった背景があったので日本での呼び名はダレスバッグになりましたが、欧米諸国ではロイヤーズ、ドクターズバッグと呼ばれます。
その名の通り、弁護士や医者の持つバッグであるイメージ。
海外出張の際には気を付けたほうが良いかもしれません。
さて、そんなダレスバッグですが実はCorvoでも取り扱いを始めます。
ビジネスバッグの源として、Corvoはダレスバッグを採用しました。
日本発祥のスーツブランドとして、職人手縫いに拘り、入念に準備をしております。
以前ブログでも書きましたが、フェミニンテイストなバッグが多く出回る現在において、ダレスはクラッシックで男臭く持ちにくいと感じる方もいらっしゃるかと思いますが、是非一度見にご来店ください。
時代の流れに左右されることのない、素敵なダレスに触れて頂きたいと思います。
撮影会も行いますので、一足先にHPで発表致予定です。
Loro Piana OVERCOATS
上質な素材で作られたコート生地シリーズ。
まず目に入るのはカシミヤ100%で織られた生地です。
カシミヤは繊維が細く密度が高い為、とにかく軽く暖かいですね。
着心地は言うまでもなく上質です。
最高品質の素材を取り扱うロロピアーナだからこそのクオリティがあります。
次にウール&カシミヤ素材。
ウール90%カシミヤ10%。
カシミヤ100%の生地に比べ重量は増しますが、ヘビーローテーションするにはお勧め。
ウールの長所を最大限生かしながら、不足部分をカシミヤで補う事で耐久性と上品さを兼ね備えます。
ビジネスユースで活躍してくれそうですね。
そしてニュージーランドメリノウール生地。
メリノウールとはウール素材の一種、よく耳にされるかと思います。
ニュージーランドメリノは、そのメリノウールの中でも特に希少価値の高い素材です。
とても柔らかく丈夫な、高級感のあるコートが仕上がります。
最後にベビーキャメル。
生後半年内の子ラクダの毛が素材です。
その柔らかさは別格、ふんわりと上品な風合いに。
一着目で作るにはなんだか申し訳なくなってきます。
ただ、是非一度触ってみて頂きたい。
まだ今季のコートをどうしようか迷ってらっしゃる方、この時期でも遅くはありません。
至高の一着をお仕立て下さい、お店でお待ちしておりますね。
ワイドカラー
ビジネスマンなら誰でも一度は聞いたことがあるであろうワイドカラー。
シャツの襟型の中ではスタンダードな形です。
名をワイドスプレッドカラーとも言い、レギュラーカラーよりも長めの襟羽、高めの襟腰。
襟の開き具合も、レギュラーカラーに比べると角度は大きめです。
ビジネスでは定番の襟型ですね。
かつてかのウィンザー公が愛した襟型であることから、ウィンザーカラーとも呼ばれます。
ただお店で「ウィンザーカラーが欲しい」と言っても通じないことがあるので要注意です(笑)
さて、とても安定感のあるこのワイドカラーシャツですが、ネクタイの結び方が気になるところ。
襟型によって相性のいい結び方があったりするので、迷いますよね。
ワイドカラーは基本なんでも良いんですが、ウィンザーノットはお勧めです。
上述したウィンザーカラーに合うようにと考えられた結び方ですから。
ワイドカラー×ウィンザーノット
襟の角度と絶妙なバランスのノット。
上品なVゾーンが構築できます。
一般的には、少し地味だとかつまらないなどと思われがちですが、全然そんなことありません。
シンプルで安定感もあり、かつ上品さも兼ね備える万能カラーなんです。
Corvoでも、スーツモデルにはこのワイドカラーシャツを採用しています。
HPにも多く写真を載せているので、合わせて是非ご覧下さい。
チェスターコート
19世紀、チェスターフィールド伯爵が初めて着たとされるこのチェスターコート。
正式にはチェスターフィールドコートと呼びますが、もうご存知の方は多いですよね。
スーツの上に羽織るコートには様々な種類がありますが、やはり一番かっこいいのはチェスターコートだと思うんです。
なんといってもシンプル。
ビジネスやタウンユースで着用する場合はこんな感じの仕様です。
釦が表に出ていて、カジュアルでも合わせやすく、カラーバリエーションも豊富です。
幅広く愛されていますね。
ただ、より本格的なエレガントさ漂うチェスターコートならこんな仕様になります。
前立ては比翼になっており、ボタンが隠れていますね。
スマートです。
そして上衿部分、ここがポイント。
ベルベット素材で仕立てられています。
上衿を何故ベルベットにするのか、歴史をひも解くととんでもない量の説明が必要になるので、それについてはまた改めて書こうと思います。
簡単に言うと、喪章の意味がありました。
貴族が、殺された同胞貴族に対しての喪章の意で上衿をベルベットにしたのが由来です。
要はその後、ベルベットが貴族の証として定着していったのです。
格式の高い場でも着用されています。
一口にチェスターコートと言っても、その仕様如何で姿を変える、とても魅力的なコートなんですね。
シンプルな物は奥が深いですが、チェスターコートもその一つでしょう。
お仕立ての際はそのあたりの仕様をお考えいただくと、羽織った時の感覚もまた一味違ったものになるはずです。
レディメイドでは中々目にする機会がありません、オーダーで拘るべき一着の一つですね。
冬のスーツ
だいぶ冷え込んできましたね。
街中ではダウンやコートを羽織っている方もちらほら。
といっても気づけばもう11月なので当然ですよね(笑)
ついこないだまで真夏日だったのがウソのような気がします、、
皆さんはもう冬服の準備はされてますか?
因みに近年スーツをオーダーされる方の大半が長シーズン対応の生地をご希望なので、冬場の気温対策はもっぱらコートといった感じです。
室内業務の多い方は、空調が効いてる分あまりに分厚い生地のスーツだと逆に暑いですからね。
しかし、この季節だからこそのフランネル地なども是非楽しんでいただきたいところ。
一着あればビジネス面においても気分転換になると言う方もいらっしゃいます。
例えばこちらのロロピアーナ「CASHMERE WISH - カシミヤウィッシュ-」
super170woolのcashmere混。
抜群の着心地に加え、軽く暖かい、今の季節には外せない生地です。
起毛感が好みでない方には、ウィンタータスマニアンがお勧め。
weightは重めですが、着心地はふんわりしています。
それぞれテイストがあるので、ご自身に合ったものをお選び頂けますよ。
オールシーズン、3シーズン生地の万能感は捨てがたいですが、ある程度着数が揃ってきた方はウィンターシーズン生地にも挑戦してみて下さい。
後忘れてはいけないのが、3Pスーツ。
冬のスーツはベストが楽しいですよね。
この時期にご来店頂く方にはもれなくオススメしています(笑)
これも楽しんで頂くため、、
とはいえ人それぞれ好みがありますから、自分だけの冬のスーツがあるといいですね。
これから本格的に気温も下がってきますが、寒さに負けず頑張りましょう。
仮縫いを
より細かく、満足度の高いスーツを仕上げようと思えば仮縫いという工程ははずせません。
納期が延びたり、費用が掛かったりとデメリットはありますが、お急ぎでなく予算にも余裕がある場合にはお勧めしています。
画像の様な仕上がりの途中段階です。
ここで寸法の再調整、好みの再確認、補正の微調整等を行います。
オーダー初体験の方は、この過程があると少し安心感も増しますよね。
しかし仮縫いを行わなくともお任せいただければお似合いの一着をお仕立て致します、より精度を高める場合は仮縫いといった具合でしょうか。
ここでしっかりと合わせていった後、本縫いに入るのですが、楽しみですよね。
仕上りのイメージが出来てしまっている分、わくわく感は半減するかと思いきやそんなこともなく。
「待ち遠しかった」とおっしゃる方ばかり。
我々としてもうれしい言葉です。
オーダーの際にはスタッフにご相談の上、一度経験してみて下さいね。
デザイン裏地
例えば「パーティー用に一着仕立てたい」「ちょっと変わったスーツが欲しい」という時。
生地はこんな柄で、デザインはこんな感じで、ボタンはこれかな。
好みの一着が仕上がった時の満足感は何とも言えませんよね。
上にあげた生地やデザインやボタンは表側ですから、パッと見て分かります。
しかしせっかく作るなら、ましてやフルオーダーならなおさらですが、目に見えない部分にもこだわりたいところですね。
スーツを仕立てる時に裏地も選んで頂くのですが、基本は無地だったり、柄でもドット柄やペーズリー柄だったり、ちょっと物足りないと感じたことがある方はいらっしゃるはず。
実はCorvoではデザイン性に富んだ裏地を幅広くお選び頂けるんです。
有料オプションにはなるのですが、ご紹介すると「こっちがいい」とよく言われます。
これはほんの一部ですが、如何ですか?
裏地を柄物にしたいという方は結構いらっしゃるので、すぐにこのシリーズをご提案します(笑)
バチっとハマれば満足度も高いです。
表地との相性を考え、センスの光る裏地になりました。
これも仕立ての楽しみの一つです。
ご希望の際は是非仰って下さい、まだまだ種類はございますので直で見てお選び頂きたく思います。