コルヴォ名古屋・大阪ブログ
休日変更のお知らせ
大阪店 11月から月・火曜日定休日(完全予約制)
神戸店 11月から 木曜日定休日(神戸店は従来通り予約優先)
とさせていただきます。
ポケットチーフ
最近まで私自身チーフを胸に挿す習慣が無かったのですがお客様にチーフをいただいてから、胸にチーフがないと落ち着かないようになってしまいました。
チーフといえば少し気取りすぎている感が有って敬遠されている方もいることでしょう。
最近ではクラシコブームのおかげで派手目のものを挿していても違和感がないと思います。
ポケットチーフ自体がアクセントとなること以外に、チーフを指すメリットがあります。
チーフを挿すことによってジャケットの、とくにイタリー生地のような柔らかくて光沢のある生地では胸の立体感ができドレープが綺麗に生まれます。
マッサンの影響を受ける
NHKの朝ドラの「マッサン」が今人気だそうでいまウィスキーが売れているとか。
いつも12時オープンに合わせ、遅起きの私も早起きする習慣づけにこれから見ようかなっと思っているところです。(笑)
既にご存知の方が多いと思いますがマッサンの主人公はニッカウヰスキーの創業者、竹鶴正孝さんです。
以前から竹鶴さんを私の尊敬する経営者の一人です。
英国の副首相に“一人の青年が万年筆とノートでウイスキー製造技術の秘密を全部盗んでいった”と言われるほど国産ウィスキー製造に尽力された方です。
サントリーが山崎に工場を作る計画が上がった際に、スコットランドに気候が似ている北海道を竹鶴さんは候補地に挙げていましたが紆余曲折有、山崎に工場が作られ、竹鶴さんが工場長に就任しました。
その後サントリーを退社後、北海道、余市で理想のウィスキーを作るため大日本果汁株式会社(現ニッカ)を創業します。
ウィスキー製造なのに果汁という社名なのはウィスキーは製造に時間がかかりその間、出荷できるまでの収入源としてジュースを売っていたからです。
余市で作られるウィスキーは本場スコッチよりジャパンウイスキーは世界的に高い評価を得ています。
一つの物にこだわり、追求していく姿は経営者として尊敬に値しますね。
マッサン役の玉山さんの着ている衣装もカントリー調のジャケット、スーツを着ていますね。
カントリー調を代表するジャケット生地といえばこちらポーター&ハーディングです。
チェヴィオット種の羊毛を用いたツイード生地は英国好きにはたまりませんね。
色味も柄もこてこてのカントリー調です。
ヘリングボーン等、合わせやすい柄もあります。
(この生地でダブルのジャケットを自分用に作ろうか思案しています。)
散々、ウィスキーの話を書きながら、実は私、ウィヰスキーが飲めないのです。(笑)何度も試してみましたが合わなくて諦めました。
スコットランドの生地のジャケットを着て、ウィヰスキーを飲むのもいいかもしれませんね。
神戸の秋深し
神戸は大分、涼しくなってきましたね。
帰りはスーツでは少し寒いくらいです。
待ちゆく人を見るとジャケット、コートを着た方が日に日に多くなってます。
クールビズもそろそろ終わり、忙しい季節になりますが、新作の生地も続々入荷しています。
ご近所にお越しの際はぜひ当店にもお立ち寄り下さい。
お待ちしております。
パンツの誂え
オーダーといえばスーツが一般的ですがパンツのオーダーも増えてきています。
この業界ではパンツ素材は一般に需要が少なく、品ぞろえも少なかったのですが、ここ最近のオーダーメイドブームの影響で生地も豊富になって参りました。
季節感のあるマットな素材を中心に本日はご紹介させていただきます。
季節感のあるマギーの「ドニゴルツイード」(お取り寄せの扱いになります。ご希望の際はご連絡いただいてからご来店下さい。)のパンツはこの季節、重宝します。
「ハリスツイード」ほど固くもないので太もも、脹脛がチクチクすることもございません。
生後6ヶ月以内の子羊の羊毛(ラムズウール)を使っていますので非常に柔らかいです。
ツイードの魅了である、長い年月着てなじませることができます。
私は「ドニゴルツイード」のパンツにベージュのセーターを合わせています。
インナーはブルのロンドンストライプのシャツ。
コーディロイの生地も今季は入荷しております。
単品使いのパンツもいいんですが、スーツにするのもいいですね。
セットアップでお仕立ていただいてジャケット、パンツ、単品使いされるのもありですね。
コーディロイは摩耗に強い生地ですので懐かしの黒板消しやレコード拭きにも使われる織り方です。
こちらも末永く、着用いただけます。
先日、紹介した「カノニコ」のフランネルもパンツに好適ですね。
イタリアのフラノ地は深みのある、色味がきれいですね。
やはりカノニコのフランネルはいいですね!
8万円台でいい生地といえばやはり、カノニコでしょう。
昔ほど安くなく、円安で高くなっていると言えども高級インポート生地の中で根強い人気を誇っています。
最近はいろいろな生地ブランドが日本に入ってきているので昔ほど、どこのスーツもカノニコ一色ではなくなりました。
しかし、みんなこぞって使うということは質と値段のバランスが支持されているという証拠なんです。
生地屋もスーツ屋も誰もがカノニコのコストパフォーマンスを認めます。
個人的な好みですが夏物のモヘアの入ったものより、冬物のフランネルのシリーズが好きです。
これまた、個人的好みですが「ロロ・ピアーナ」のフランネルよりもカノニコのフランネルの方がハリがあり男性的で私は好きですね。
2Pスーツ 仕立て価格88000円~
とくにCorvoのようなアイロンワークを多用した縫製ではカノニコぐらいの張りと目付がなくては仕立て栄え致しません。
Corvoがインポート生地にこだわるのは仕立てを活かす生地を選んでの事です。
英国生地のようにハリ、厚みのあるフランネルではなくイタリアというフィルターを通した英国スタイルのスーツには好適です。
フランネルは粗野な印象がまた、男臭い感じがかっこいいですね。
着れるシーズンは限られますが丈夫な生地なので長くお召しいただけます。
胸の高さがしっかり出てかっこいいですね(笑)
カルロ・バルベラ②
昼も上着を脱いで作業をしていると肌寒く、秋の深まりを感じます。
スーツ好きにとってはこのぐらいの気候がありがたいですね。
現在フェアー中のカルロバルベラフェアー、ご好評なのですが、10月19日で終了とさせていただきます。
まだ間に合うということで、「カルロバルベラ」についてより詳しくご紹介させていただきます。
多くの親切で知識の豊富なテーラーさんに「イタリア生地で一番いいブランドは?」と聞いたら「ロロ・ピアーナかバルベラ」と帰ってくるはずでしょう。
「バルベラ」はロロ・ピアーナなどのように直営ブランドショップを持たないので非常に知名度が低いのです。(正直「ロロ・ピアーナ」も知名度は一般に高くないと感じるのは私だけでしょうか?)
「羅紗の宝石」と形容されるほど生地ブランドとしては高い評価を得ています。
ウールとカシミヤ以外取り扱わないという専業で一つのことを突き詰める経営スタイルは男心をくすぐります。
とくに有名なのは倉庫で糸を数年寝かせてから生地にする工程はファンのなかでは有名です。
羊の原毛を糸にする際にかかった圧を抜くためだそう。
低速織機で織りあげた生地には独特のふくらみがあります。
柄にも特徴があります。
バルベラはストライプにしても直線ではなく、太さが不揃いでなんだか震えた手でなぞったような線です。
色味も単純にグレー、ネイビーなどと表現できない、かすれた、スモーキーな独特な物があります。
百聞は一見にしかずです、ご興味のある方は店舗までに。
ダブルカフス
最近、ダブルカフスのシャツがよく動きます。
5年ぐらい前にカフスボタンが流行った時に良く見ましたが最近までは下火でしたがまた人気が出てきています。
トレンドがスーツ、ネクタイ、シャツ、靴に関して全体的にドレッシーでエレガントなスタイルになりつつあります。
ダブルカフスというのは釦がなく、カフリンクスで留めることを前提に袖の折り返しがあり、二重になったものを指します。
諸説ありますが当時の貴族が袖が柔らかいのをカフスを二重にすることで解消するためが、由来だと言われています。
今ではフォーマルウェアーに合わせるシャツはダブルカフスが一般的です。
ドレッシーなディテールなので原則はフラノ素材、ツイード素材のスーツやジャケットに合わせることよりも通常のクリアカットの生地に併せるシャツに多く見られます。
セレクトショップさんではデニム、シャンブレー、オックスフォードといったカジュアル用のシャツに使われる素材をあえてダブルカフスでウィングカラーにしているものを見たことがあります。思い切った外しですね。
日本初
ロロ・ピアーナから新作生地が届きました。
来シーズンから「タスマニア」シリーズが全面刷新となるとロロ・ピアーナジャパン法人からお聞きしていて「新しいシリーズのものは入れれないの?」とお聞きしたら「行けますよ」との事。
ロロ・ピアーナの直営店でもまだ扱っていない、Corvoが「世界で初めての納入先」ということ。
ロロ・ピアーナファン垂涎の生地たち。
如何にもロロピアーナぽっさの漂うマイクロチェックの柄をチョイスしました。
Corvoで仕立てたら世界中の誰よりも早く「タスマニア」の新作を楽しめるということです。
数に限りがありますのでご興味のある方は事前に確認の上、ご来店お願いします。
2P 仕立て価格 ¥108000円