コルヴォ名古屋・大阪ブログ
ご挨拶
皆さんこんにちは。
今年も気付けば年の瀬ですね、そして以外に街が賑やかなんですね。私は田舎育ちなので年末のバタバタの種類がなにか都会とは違う気がします(笑)
コルヴォ神戸店は本日が最終営業日となり、年始は4日からの営業となります。
来年もまたCorvoをよろしくお願い致します。
ヴェスト
皆さんこんにちは。
オーダースーツCorvo神戸の竹村です。
本日はベストについて少し書かせていただきます。
ベストは三つ揃えと言われ昔からよく着用されてきた、主にジャケットの下に着る袖のない衣服ですが、17世紀後半ごろまでは袖の着いた長袖のものがベストだったそうです。そこから簡略化され現在の形になっていくのですが、着用される場面でベストの色を変えたりVゾーンの深さを変えたりと色々とルールがあったりします。
こちらは北イタリアの雰囲気漂うウインタータスマニアンのスリーピース、当店で最もオーダーを頂いている襟なしのヴェストです。
襟なしの方が、よりフォーマルな雰囲気が出てビジネスなどには向いておりますのでお仕事でお使いいただく方は是非この形で。
ちなみにダブルのベストもお作りできますのでどうぞご相談くださいませ。(襟なしのみ)
それではまた。
パンツを綺麗に見せる。
ジャケットに比べパンツというの少々影の薄い存在かもしれません。
フルハンドと謳っているお店でもパンツはミシン縫いだったり。。。
ジャケットはオーダーだけどパンツは既製品を買っているというお客様も。
Corvoのパンツは一人の職人さんが縫っています。いまでは非常に珍しいことです。
パンツというのは靴、ジャケットによっても選ぶべきサイズ、型が変わってくるものです。
意外にパンツの型を変えるだけでいまいちだったジャケット、靴が活きてくるから面白いものです。
自分に合ったパンツを選ぶポイントとしてまずは型を知るべきですね。
パンツには大きく分けて三つの型があります。
①ストレート(膝から裾に直線的におりるタイプ)
②テーパード(膝から裾にかけ細くなるタイプ)
③フレア(膝から裾にかけ広くなるタイプ)
です。
現在主流なのは①ストレートです。
ストレートは常にパンツの形としては標準形になります。
通常は1タック、2タックの仕様で仕立てられます。
ラウンドトゥ、スクエアー、どんな靴にも合います。
細身のジャケットに合わせるなら②テーパードですね。
通常はノータックの仕様で仕立てられます。
原則、コバのはみ出しの大きいものとは相性が悪いとされます。
マッケイやコバのはみ出しの少ない線の細い靴が好適です。(しかしイタリアでは外しとしてわざとミスマッチな組み合わせをすることも、最近ではオールデンと組み合わせる方も多く、何とも言えない状態に)
最近のスーツでは細身からややゆとりのある形に移行しつつあるので、少し下火になりつつあります。
コットンパンツの場合ではまだまだ、主流に感じます。
③フレアータイプはノータックの仕様でワタリと膝巾を詰めて裾を一気に開くという形が現在の主流に感じます。
合わせが難しく上級者向けの仕様です。
あまり男性向けのスーツ、ジャケットのパンツとしては見られませんが、一部のお客様で仕立てられています。
股上を浅くしややタイト目にしたてたピークの幅広の衿とのスリーピースはエレガントにつきます。
1930年代のアメリカスーツを現代流に仕立てていらっしゃいます。
パンチェリーナ
ごくごく稀に見る仕様でパンチェリーナという仕様があります。
(パンチェリーナ)
写真では練ボタンですが現在のCorvoの仕様では水牛ボタンとなっています。)
パンチェリーナというのはイタリア語で「腹巻」という意味です。
もともとは闘牛士たち履くパンツの名残とも言われています。
スペインから地理的に近い、ナポリのスーツのパンツに多い仕様とも言われています。
老舗のテーラーさんの仕立てたパンツにはまれに見ますね。
表からは全く見えない仕様ですが、お腹でパンツを固定するのでずれにくく、下腹をひっこめてくれます。
(下腹が抑えられるので多少、圧迫感があります。)
実際に着てみると、激しい動き、下腹を隠すなど闘牛士が使っていたのがよくわかりますね。
ちょっとお腹が出てきたかた、サイド尾錠などベルトでパンツをはかない方にはおすすめです。
(お見苦しい写真ですがご勘弁を)
現物生地紹介4
皆さんこんにちは。
オーダースーツCorvo神戸の竹村です。
本日は現物生地紹介の第4弾!ここらで少しマニアックな生地をご紹介致したいと思います。
今回は「ポリカルポ」です。
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ポリカルポ社は原毛から糸にする工程「紡績」、から機械で糸を織り上げていく工程「製織」までを一貫して行える一貫紡です。ですので原毛~糸~生地になるまですべてを自社工場で行えるので2重3重のチェックを掻い潜ってきている生地たちなのです(笑)
こちらの生地は非常にふんわりとして柔らかな印象のサキソニーの生地です。
是非一度お試しください。
それでは。
現物生地紹介3
皆さんこんにちは。
本日は現物生地紹介第3弾です。
今回はこちらの生地「御幸毛織」のハウンドトゥースです。
日本を代表する生地メーカーである御幸毛織は自社一貫生産を行う「ミル」と呼ばれる業態です。ミルとマーチャントはまた後日アップいたします。
クラシックな柄のハウンドトゥースは私も好きでよくこの柄のベストを着用しています。ただ柄の大きさも様々でこちらの生地であればスーツスタイルがビシッと決まりますが、ほかにも
こちらのように少し間隔の大き目なタイプなんかもあり、こちらの柄であれば主にジャケットもしくはパンツとしてお使いただくと良いかと思います。
現物生地が多数ございますので意外な掘り出し物があればまたアップさせていただきます。
ミリタリーファッション
先日、神戸の支配人の竹村と私が着ていた、「トレンチコート」が話題に。
ロロ・ピアーナの生地で仕立てたスーツはフォーマル感が強いのにくたくたのトレンチ(私のトレンチコートは車のトランクに半年間の熟成もの)という組み合わせは一見、ミスマッチに見えてもしっくりくるものです。
もともと、第一次世界大戦時にトレンチコートは塹壕(地面に掘った穴)で戦う兵士の為に作られたもの。(諸説ありますがバーバリーがはじめてトレンチコートを開発したとも)
戦争が終わり、戦地から引き揚げてきた兵士がスーツに合わせて着るようになって今では冬の定番アイテムに。(当時からしたらスニーカーにスーツみたいに違和感があったのでしょう。)
最近ではスーツに合わせる方も多いPコート、ダッフルコート(実際の発祥はイギリスの漁師とも、第二次世界大戦、イギリス軍で使用され戦後デッドストックが民間市場に流れた)もイギリス海軍の軍服から派生したもの。(Pコートをスーツに合わせることに賛否もあるでしょうが。。)
スーツも今、市場に出回っているコートのほとんどが元を辿れば軍服に関係しているのです。
軍服の派生である「スーツ」に軍用品であるものは、遺伝子的に相性がいいのは自然のような気がします。
最近ではスーツの裏地に迷彩柄という選択も有りますね。
50代のアメカジ世代でしたら、スーツにミリタリーバックという合わせもありかもと思ってしまいます。
神戸店 現物生地紹介
皆さんこんにちは。
オーダースーツCorvo神戸店竹村です。
本日も当店の現物生地のご紹介を致します。
カルロバルベラのサキソニーの生地です。
スーツがお好きな方であればご存知ですよね、最近では既製服にも使われているそうで昔よりは知名度が高くなってきているみたいです。
ただやはりバルベラの生地は触っていただいて初めてわかる色合いや風合いがあります。この何とも言えない色合いは実際に見て触っていただくとまた印象が違ってくると思います。
気取ることなくお召しいただけるバルベラのネイビーブルーのスーツ。
このカラーは今までお持ちになったことがない方がほとんどではないでしょうか?
一度お仕立ていただくと病みつきになること間違いなしのバルベラ、この機会に是非お試しを。
ストライプスーツが恋しい。
生地屋さんとお話しているとチェックの生地の動きがおおくて、ストライプ柄が売れないとの事。
Corvoの売れ行きも、チェック7割、無地2割、残り1割その他の柄といった感じです。
私自身、今年はストライプ柄のスーツを1着も仕立てっていません。
ストライプのスーツといえばやはり幅広(間隔広め)のチョークストライプが、男性的で私は好きです。
そんなわけでロロ・ピアーナのタスマニアのこの生地で発注しました。
英国生地のようにぼやけた線に2cm間隔の柄は如何にも英国調、しかし質感はイタリア風というのが「羊の皮を被った狼」といったような外しがあるように思います。
白のシャツに、白のチーフ、茶色のソリッドタイ、黒の内羽根のストレートチップ。
景気が良くなるとベーシックなものより、派手目のものが売れるというアパレル業界のジンクス通り、スーツにソリッドタイ、黒の内羽根のストレートチップは見なくなりました。
天邪鬼な私は、何の変哲もない組合せが、恋しくなってきました。
仕上がり次第、ブログで紹介させていただきます。
舶来シャツ地フェアー
インポートシャツ生地での2着セットでのお仕立て価格29800円(税別)とさせていただきます。
※100セット限定とさせていただきます。なくなり次第終了とさせていただきます。
開催店 大阪店
12月6日~28日
開催店 神戸店
1月4日~31日