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コルヴォ名古屋・大阪ブログ

ナチュラルクリーン

先週、千葉県のナチュラルクリーンの工場に行ってまいりました。ようやく、夏前にクリーニングの受付の目処がたちました。
 
6月初旬には受付を開始致します。正確なお日にちはネット上におって掲載します。
 
ナチュラルクリーン(NC)さんは高級クリーニングとして業界では定評があります。特にウール繊維被服のウォータークリーニングに関してクリーニング業界では先駆的な役割を果たしたことで有名です。
 
伊勢丹などの百貨店でクリーニングの受付を行っていてスーツ好きの方でしたらご存知だと思います。
 
工場内には洗濯待ちの高級スーツが所せましと並んでいました。キートン、ブリオー二、ダンヒル、ドルチェなど数十万は下らないスーツがずらり。
 
工場内を見学させていただいたのですが、ナチュラルクリーンはプレス技術がすごいと驚嘆してしまいました。
 
ウォータークリーニングをするとスーツはシワシワになります。それを乾燥させて、高級スーツには必ずと言って入っている「いせ」を考慮しながらアイロンプレスをしていく過程が高級スーツの工場並みに手間暇をかけています。いうなれば工場で出荷前のアイロン整形をもう一度ほどこしているものです。
 
工場の代表のお話ではテーラーから研修などでプレス技術に対する研究には余念がないとのこと。
 
私も着ていたスーツのジャケットを洗っていただいたのですが新品に戻った感覚でした。
 
 
 
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代表の中田さん(ナチュラルクリーンHPより)
 
写真では怖そうですが、気さくな方でした。(笑)
 
技術的なことのお話、研修等、お世話になりました。
 
 
 
 
 
Corvoのスーツはいせがおおいので通常のクリーニングでは立体感が損なわれぺったんこになってしまいます。NCさんにはお客様の大切なスーツを安心してお願いできると改めて思いました。
 
 
 
Corvoでは顧客重視の経営方針のもと、メンテナンスにも力を入れていきます。

仕立てのいいスーツか見分ける方法。

このスーツは仕立てがいいのか悪いのか気になりますよね。
 
店員さんに聞けばよほど正直な方ではないと「自店のスーツはいい仕立てですよ」と答えるはずです
 
仕立てのいいスーツか、悪いスーツかは我々業者なら伝票の工賃を見ればすぐに分かります。
 
大体の品質は工賃に比例します。(あとはその販売店の販売数、工場の関係性に応じ多少は値引きはありますが。)
 
工賃は工場と我々、販売店は需用の供給のバランスで大体の品質は一致します。
 
しかし販売価格はブランド、スーツ店によって様々です。なんと格安店の工賃と高級ブランドのスーツの工賃がほぼ同じということも。
 
お客様はいいスーツを見分けたいと思ってもなかなか難しいと思います。
 
スーツは年に10着も買うというお客様は稀だと思われます。すなわち少ない経験の中で感覚で、ましてや自分のサイズに仕立てられて内サンプルのスーツでは良し悪しを吟味するのは不可能です。
 
スーツの仕立てを見るポイントは様々です。
 
たとえば肩の部分に手を突っ込んでみてその収まりをみる。スーツをテーブルに寝かせ、胸の部分に生地のたるみがあるものは胸に高さがある。見返しの裏に生地のあまりがあるのはラペル返りがきれいだ。袖の左右が前に振れているものは後付けで袖をつけている。毛芯ははいいているのか。袖のいせは。etc
 
複雑で分かりにくいと思います。
 
ましてや、初めての店でこれだけのチェックをするのは店員さんの目も気になりますね。(笑)
 
一番簡単なのはボタンホールのつくりとステッチを見ることです。
 
※「一事が万事」的な方法ですので絶対とは言い切れないのでご了承ください。
 
ボタンホールが開かずに糸が細いものを使っているスーツは大概仕立てはいいです。
 
細い糸を使うというのは大変に時間がかかります。また開きがないというのはボタンホールを造ってから穴をあけるのでこれも時間がかかります。
 
安価な工賃では生産性の関係から時間はかけられません。
 
あえてこの目立たない場所に手を込ませるのはその仕立ての良さを判断していいでしょう。
 
ステッチは通常のスーツですとコバステッチといい、端に沿うようにして入れられます。端から2mm以内のものは技術を要し、概ね技術、仕立ての良さに定評のある工場でしかなされません。

ノータイに合う襟型

最近は5月からクールビズ期間となる会社が増えているそうです。
 
何かとこの時期になるとクールビズの可否を問う論評が情報媒体など賑わうようなりますね。
 
またクールビズの影響でシャツの夏季の売上は年を重ねるごとによくなっています。
 
クールビズの影響でノータイでも様になるボタンダウンの人気も出ていますが、BD(ボタンダウン)以外の襟型も紹介します。
 
紹介の前にノータイでも様になるシャツの条件として。まず襟の開きが大きく、襟の長さが長いものが比較的合いやすいです。
 
なかでも開襟シャツというネクタイの着用をはじめから前提としないものもあります。
 
多くのスーツ店ではあまり出ることがないものですから、いわないとでてこないものです。希望される際は店員さんにいえば型はシャツ工場がもっていますので大体は出てきます。
 
太平洋戦争中に国民服が採用され軍服と民間人の衣服がほぼ同じ仕様になり、軍民問わず、夏季にはは写真のような開襟シャツが着られていました。
 
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戦後も1970年代までは割と目にした襟型です。
 
欧米ではオープンカラーシャツと割とJKスタイルにはよく合わせらるシャツではありますが、日本では少し古いという印象があるかも知れませんが、最近は徐々に人気をがでてきつつあります。
 
また開襟シャツの一種のイタリアンカラーというものもあります。
 
 
 
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(出典http://www.e-yamaki.co.jp)
 
ワンピースカラーといい台襟のない襟型です。
 
この襟の特徴は第一ボタンからできるロールの美しさから開襟シャツのなかでは人気の高い襟です。

思うところ

昔からのお得意のお客様に「谷口さん、最近ブログの更新してないでしょ!」と怒られてしましました。
 
 
いいわけながら最近、フェアーを多数企画しており大忙しです。
 
 
思えば私、ひとりで南本町で開業したてのころはお客様になかなか来てもらえず、苦労したのを思い出します。
 
 
年間の売上高は現在の十分の一ぐらいで取引先の条件は極めて悪く、「他店に対抗するために価格転嫁せずにお客様を増やし取引条件を改善し収益構造に持っていく」を念頭に置きようやく今になって実現できた気がします。
 
 
業界の先輩、取引先の方から「スーツ屋は顧客商売だよ」という言葉をかけられました。今になっても常にそれを思いながら経営にあったております。
 
 
Corvoの取引高の面でいえば「ロロ・ピアーナ」は西日本トップクラスです。すでに老舗テーラー、大手セレクトショップさんを抜いています。ですの価格の面でも極めて優位に立っていますので他店さんに比べ3割から5割ほど、ブランドショップに比しては数分の一程度の価格でくご提供できます。
 
 
思えば、ロロピアーナの現物生地一括仕入れは在庫リスクから相談した業界先輩方から大反対を受けましたが、終わってみれば大好評でお客様には感謝しております。毎年の定例フェアーとしての企画を行うことが社にでも決定いたしました。
 
 
実はドーメルフェアーを5月1日から開催予定をしており、ドーメルジャパンとしては初の試みの先行受注型のフェアーを行います。
 
 
「現物では多様性が制限されるのでドーメルのデザイン重視の生地ではお客様の嗜好が分かれるから選択肢は絶対に残したい」との考えで私が強硬に主張しました。ドーメルの営業担当者からは前例がないと交渉には苦労しました。(笑)
 
 
最終的にはドーメル本国から許可がおり感謝しています。
 
 
これも顧客を多く抱えるCorvoだからなせたと自負しています。それもお客様のお陰ということです。(笑)
 
 
わがままをしてしまったからにはドーメル社のためにも今期中には取引高、西日本一を狙っています。
 
 
ひとえにお客様に支えられた取引高を、利益をため込むのではなく、品質向上に努め、さらにi魅力的な価格で商品を提供し企業はより強くなるという好循環がCorvoにも起こってきたと実感しております。
 
 
前述のお客様との会話の中で「お客様はご本尊、顔を拝ませていただけるだけでありがたい」という話をさせていただきました。お客様は神様とはよくいったものです。

ドーメル ICONIK

ドーメル社のアイコンとなるべく今季、新作として発表された「iconik」。
 
 
各オーダースーツ店のブログなどに紹介されていますね。スーツ好きの方ならもうチェック済みでしょうか。
 
 
言うまでもなくiconikはドーメルを代表してきた「アマデウス365」の後継となるべく新たに開発されたコレクションです。
 
 
私個人の印象といえばドーメル社といえばどちらかといえばデザイン重視の印象がありましたが、今までのドーメルのコレクションから「iconik」は品質の面でも大きく向上しています。
 
 
オーストラリア産のスーパー120を使用し、細番手の糸で生地を織りあげています。
 
ドーメル独特の光沢は若干抑えられていますね。アマデウス365では光沢が強すぎるという声もあり、光沢を若干落としたとか。でもさすがドーメルといった、他の生地ブランドにと比べ強い光沢があります。
 
 
ナチュラルストレッチ加工によって細身のパンツでも快適に着用できます。生地を斜め方向に引っ張るとよく伸びます。
 
 
私の印象としては「ロロ・ピアーナ」のようなドレープを楽しむのではなく細みのシルエットでトレンドを意識した仕立てに合いそうです。
 
 
最後にドーメル社から頂いたコレクションの画像を
 
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シャツ生地紹介

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年々、夏季のシャツの売上高が伸びています。
 
クールビズでシャツにこだわられる方が多くなっているように見受けられます。
 
上質なインポート生地で一着いかがでしょうか?

夏は芯なし(アンコン)

季節の変わり目には生地のみならず、仕立てを変えてはどうかとご提案させていただきます。
 
夏といえば芯なしジャケット、アンコンと呼ばれる仕立てです。(芯なしといえども芯は入っています。)
 
もともとアンコンはナポリなどの温帯な南部イタリアが発祥の仕立てです。発祥からして夏向きの仕立てと言えます。
 
必要最小限の芯のみを使用し極力、副資材をつかわず、軽く仕立てた仕立てをいいます。
 
店、ブランドによってアンコンの仕立ては様々で、どこまで芯をいれのかはちがいますので、ご注意を。時折、大見返しののことをアンコンと表記いている店もありますのでしっかり確認された方が無難です。
 
今回、私がサンプルとしてしたてたのは生地はロロの「タスマニア」、下衿の芯も抜き、パットなしの肩から胸にかけてまでしか芯の入っていないものです。
 
アンコン仕立てに多い、大見返しには今回、スーツということもあってしていません。
 
ちなみにCorvoでは芯をお客様に合わせ、手作りしていますので、芯をどこまで入れのかなども対応可能ですので是非ご相談ください。
 
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写真からテロテロ感が伝わるくらいにテロテロな仕上がりとなっています。(少し、私が着用してから撮影したので皴が気になりますね。)
 
私はある程度はイタリア調の柔らかさはありながらのパットは薄めの柔らかい総毛芯仕立てがすきでしたので、あまり、正直乗り気ではなかったのですが(笑)、ファクトリーのオーナーが「絶対に谷口君、気に入るよ。」との押しに負け、今回お仕立てをお願いをいたしました。
 
アンコンは芯を使用しない分、仕立ての技術で出来上がりが左右されます。形を支える芯がないのにこの仕立て映えはさすがは私どもの提携ファクトリーと、驚かされます。
 
私自身も夏はこれからはアンコンだと魅了されています。
 
着用感としては芯がない分、涼しさもあります。しかし芯がない分、皴に弱いです。それを味と思える、イタリアスーツ好きな方にはお勧めです。

「AMADEUS 365」

ドーメル「AMADEUS 365」は元々、「AMDEUS」から派生したコレクションです。
 
AMDEUSは310gの目付でドーメルを代表するコレクションでしたが「AMADEUS 365」はその名の通り365日、年間を通して着用いただけるように横糸を単糸にすることにより260gの目付にしたものです。
 
super100のメリノウールから作られる糸、経糸72番手の双糸と56番手の単糸で英国手法で織ったものです。
 
また、ドーメルらしい先鋭的な柄、上質な光沢が特徴です。
 
現在では「AMDEUS」を凌ぎドーメルを代表するコレクションとして認知されています。

ドーメル

最近、勢いのある生地ブランドと言えば「ドーメル」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
 
ほとんどのオーダースーツ店で「ドーメル」のバンチ、生地を目にするのではないでしょうか。
 
「ドーメル」はフランスに本社を置き、デザイナーはイタリア人女性、生地ファクトリーは英国という特にスーツ文化の発達した三国の血を受け継いだ異色の生地づランドです。
 
生地ブランドとしての評価は女性デザイナーを起用したことによりデザイン性に富み、上質な光沢があるものが多く、非常にファッショナブルな生地の供給に定評があります。
 
英国王室御用達であることは特に有名です。
 
「ドーメル」は実は日本で最初に輸入された生地と言われています。ですので老舗テーラーなどでの取り扱いが多く数年前まではどちらかと言えば年配層のブランドイメージが強かったのですが現在また積極的なマーケティング、新バンチの供給などで人気が盛り返し若い方を中心に人気を博しています。
 
ちなみに1920年代に世界で初めて生地の耳にネームを入れたのもドーメルと言われています。
 
ファイブワン時代にはよく、ドーメル日本法人とコラボ企画をやらせていただき、ファイブワンからのお客様にも馴染み深いブランドだと思います。
 
代表作としては「AMADEUS365(アマデウス365)」「iconik(アイコニック)」があげられます。
 
次のブログでは「AMADEUS365(アマデウス365)」のご紹介させていたいただきます。
 
 
 
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夏に向けての提案。

スーツ業界は猛暑に悲鳴を上げています。
 
 
生地商社、他店さんどことお話しても「夏はうれない」といいます。
 
 
最近はオールシーズン素材が主流ですが一昔前前では夏は夏の服、冬は冬の服を着ていましたね。
 
 
実は30年前の日本のサラリーマンは夏はウール素材以外のスーツを一般的に着ていました。
 
 
麻のスーツです。
 
 
麻は通気性もよく、吸水性もあり、そして涼しい。
 
 
シャツ一枚でいるより、麻のジャケット着ているほうが涼しいです。
 
 
一度夏に麻のスーツを着ると毎年、麻のスーツを誂えに来られるお客様も。
 
 
Corvoでは麻の生地のスーツを提案をしようと夏に向けサンプルを作成中です。
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