コルヴォ名古屋・大阪ブログ
反省
「クリーニング屋さんいいとこない?」「パンツが破れたけど修理おねがいできないかな?」などのお客様の要望を受ける度、この業界に携わって皆さんに言われる「スーツ屋というのはお客様の駆け込み寺にならなければいけない。スーツで困ったことがあればいつでも頼れる店じゃなくてはならない。」という言葉を思い出します。
スーツというのは使っているうちに糸のほつれ、生地の摩耗が起こります。
お客様の体型変化、流行、好みの変化による修理が必要な場合もあります。
当然、汚れも生じます。
「Corvo」ではファイブワン時代を通しアフターケアーに関しておろそかな面があったと反省しております。
そんな反省を踏まえ現在、クリーニングサービスの実施を計画中。
お直しは随時受け付けておりますのでご利用ください。当店でお作りでないスーツもお受けしておりますのでご遠慮なくご相談ください。
ボルサリーノ
先日、帽子についてブログを書かさせていただきました。
そしたら、早速、お客様から「どこに中折れ帽売ってるの?」「いいブランドは?」とご質問をいただきました。
残念ながらCorvoでは帽子の取り扱いはありません。あしからず御了承ください。
靴やネクタイ、小物のブログ記事は見かけますがあまり帽子については紹介がありませんね。やはり一般的ではないのが原因でしょうか?
「ボルサリーノ」はイタリアの帽子メーカーで木製木型を使った職人の手作りの製品に評価が高いメーカーでもあります。
話を元に戻し、中折れ帽で代表的なブランドといえば「ボルサリーノ」でしょう。
子供のころ、さだまさしの歌の中に「ボルサリーノ目深にかぶり」という意味がわからずに聞いていたのが懐かしいです。
やはりボルサリーノはハードボイルドの象徴なのでしょう。(笑)
ボルサリーノジャパンが日本展開しているようです。
大阪には大丸心斎橋店に専門ショップいがあります。
私もつい二三日前に立ち寄らせていただきました。
オンラインショップも展開されていますのでURLを載せておきます。
クリース
雨が降るとズボンの折り目がとれるので嫌ですね。
ちなみにご存知と思いますがこの折れ目をクリースといいます。
クリースは19世紀末ごろから一般的に入れられるようになったといわれています。
クリースを入れるようになったのは諸説ありますが、軍服のように直立姿勢をきれいに見せるためと私は推測しています。
フランスではジーンズに入れるそうです。
イタリア生地、フラノなどの打ち込みの甘い生地(生地の単位面積当たりの糸の本数が少ない)は雨で濡れたり、歩いているうちにすぐに消えてしまいます。
このクリースを消えにくくする加工があります。
シロセット加工といい、薬品をかけることによって折り目を固定するというものです。
クリーニング屋さんで頼めば対応してただけます。
ちなみに「なぜCorvoのパンツにはその加工をしないのか?」と思われ方もいると思います。
シロセット加工は白い線がわずかながら出てしまいます。ですので濃色系はもちろん、風合いを重んじる高級生地を使用したパンツには施さないことがほとんどです。
あくまでもシロセットは機能を重視したものです。
中折れ帽
私ごとですが、先日、神戸店に出向くついでに「そごう百貨店」で帽子を購入しました。
スーツに帽子という組み合わせは古い時代を題材にした映画ではよく見かけますね。
最近ではスーツに帽子というのはあまり見かけませんね。
もともとスーツは帽子と組み合わせて使うものでした。
スーツに合わせる帽子として最も多いのは中折れ帽です。
(中折れ帽)
出典wikipedia
日本でも明治から大正、昭和初期までスーツ着用の際は帽子を被るのが一般的でした。
昭和初期に活躍した松岡洋右、鮎川義介、広田弘毅などの政財界人も中折れ帽とコートとスーツの写真が多くみられますね。
しかし夏は日本ではパナマ帽よりカンカン帽の着用の場合が多いよう気がします。
ちなみに素材は冬ならラビットまたはウールのフェルト、夏ならパナマソウで作られたパナマ帽が一般的ですね。
私が購入したのはパナマ帽での今の時期で寒いのでしばらくはお預けです。
懐古的なスタイルには中折れ帽は欠かせません。
川上麻衣子さん
(中央が川上麻衣子さん Corvo 大阪店にて)
今年の一月に「Corvo」が取材を受けた折の写真が編集社から送られてきました。
私が代表として取材の受け答えを担当させていただきました。(生憎、この写真には私は写っていませんが。)
やはり、女優さんはお綺麗で顔が小さいですね。
川上さんは金八先生でデビューされたそうで、あの有名な「腐ったミカン」のセリフについての話で盛り上がりました。(笑)
取材内容はでコストパフォーマンスのことから。
ロロ・ピアーナの生地を先買いで一括仕入れで仕入れているなどのお話をさせていただきました。
「ロロピアーナ」正規店では五十五万円でオーダースーツ仕立て価格で売っているが当店では108000円である。
現在では当店の売上の8割を占める、今後の展望などなど。
取材は時間が限られているのでなかなか、こちらの意図していることがすべては伝えられませんね。なかなか難しいですね。
4月1日WEB雑誌に掲載予定ですので掲載され次第、また報告させていただきます。
ロロ・ピアーナ「ELEGANZA(エレガンツァ)」
パーティーなどに使用されるスーツのご注文を受けると光沢のある生地をおすすめしております。
最も光沢のある生地となると「ELEGANZA(エレガンツァ)」が思い浮かびます。
「ELEGANZA(エレガンツァ)」は80%のスーパー130のメリノウールに20%のシルクを織り込んだ非常に光沢の強い生地です。
光沢の出方は他の生地ブランドを含め群を抜いています。
一目で他と違う高級感のあるスーツといえば「ELEGANZA(エレガンツァ)」が相応しいでしょう。
フィニッシュの加工がロロ・ピアーナらしく大変美しい生地で当店では「タスマニア」に次いで人気があります。
現在、行っているロロピアーナフェアー用に数着ほど仕入れています。
今回、こちらの「ELENGANZA(エレガンツァ)」も2P仕立て108000円でご提供させていただいております。
リーズナブルにスーツを買う
当店に限らずにスーツをリーズナブルに買う方法があります。
それは店頭にある生地で仕立てを頼むことです。
通常のお店なら1~3割ほど安いことがほとんどです。
ちなみに店頭にある生地のことを現物生地といいます。
現物生地は一括で仕入れすることで仕入れコストを大きくカットすることができます。
生地商社側も在庫リスクを店舗側に持たせるために大幅な値引きがあります。
特に普段、多くでないような高価な生地ならその値引き率もよくなります。
一括仕入れですのでエアー取り(イタリアなどの本国からの取り寄せのも)の輸送費をまとめて仕入れますのでカットできます。
これは、スーツ店の経営をする側の都合になりますが、現物生地は売れる前に支払い義務が発生します。
一方、バンチという見本帳から生地を選ばれると、お客様の支払いがあった時点から支払い義務が発生します。
最近は在庫リスクを恐れてスーツ店も現物生地を抱えずにブックからお客様に生地を選んでもらうことが多くなりつつあります。
在庫を抱えてまでスーツを売ることができる、資金力のある店舗が減ったことも一因です。
また、現物生地は店舗の立場としては早くお金に変えたいわけです。ですので通常のブックからの価格より安くなります。
また、現物生地は店舗の立場としては早くお金に変えたいわけです。ですので通常のブックからの価格より安くなります。