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コルヴォ名古屋・大阪ブログ

2タックでもちがう!

一時期は細い襟に、タイトめフィットでしたが、最近の傾向はスーツに関してゆとり量は増えていっています。
 
 
セレクトショップでも2タックのスーツも売り出されていますね。
 
 
ここ数年、もしくは10年近く「2タックはダサい」などのように悪者扱いされていましたがようやくの復活ですね。(笑)
 
 
私も私用に仕立てたスーツも2タックにしました。
 
 
ちなみに2タックはパンツのもとの形で王道でもあります。
 
タックがあることで膝の曲げ伸ばしのさいの動きに対応するので履き心地はタックのあるほうが断然いいです。
 
 
しかし、なぜ2タックが嫌われたのかはひだの部分が開き脚を太く見せるからです。
 
 
現在のものは腰より二タックがあり、タックのひだの分量が少なく開きにくく細身に見せるものが主流ですね。
 
 
Corvoでも2タックのオーダーに関してはそのように対応させていただいております。

ドレープ性のある生地

「ドレープ性のある生地」
 
オーダースーツ店をご利用される方は「ドレープ」という言葉を聞いたことあるかたは多いと思います。
 
ドレープというのは調べてみると
 
「解説:ドレープについて
 
衣類などを優雅にまとわせるという意味で、ゆったりとしたひだを入れること。自然にできた布のたるみ、シルエットにをより優美に見せることができる。エレガントなドレスなどに用いれられる。」
 
引用先http://www.fashion-press.net/
 
と解説されています。
 
わかりにくいですね。(笑)
 
カーテンがひらひら揺れる様をイメージされると分かりやすいかもしれません。
 
一般には光沢のある女性用のドレスに使われる言葉ですがスーツ生地の説明にも使われます。
 
綾織りの光沢のある生地が該当します。
 
ドレープのある生地は少しエッチ(色気のある)な雰囲気に仕上がります。
 
特にロロ・ピアーナなどのイタリア生地にはドレープ性がありエレガントなドレープを楽しんでいただけます。


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接着芯と一時接着芯

シャツを購入される際、Corvoでは「接着芯」か「一時接着」とお聞きしています。
 
シャツには襟、カフスに芯が入っています。
 
接着芯というのは特殊なプレス機で芯と表地を接着したものを指します。
 
トップフューズ芯、または一時接着芯に対し完全接着と呼ばれることもあります。
 
一時接着というのは文字通り一時的に接着したものです。
 
一時接着というのは洗濯したら糊が取れ芯と表地が分離した状態になる芯のことを指します。この状態の芯を「フラシ芯」といいます。
 
フラシというのは表地とはくっつかず振れた状態から来た言葉です。
 
「ならはじめからフラシ芯の状態で納品すればいいのでは?」と思われるかもしれません。
 
フラシ芯は芯と表地がくっついていないので生地にたるみができ箱に入れて納品の際、汚く見えるということで納品まで美しい状態で保とうという販売側の事情があります。
 
ちなみに着用の際はそのたるみは問題にはなりません。
 
最近の傾向ではフラシ芯の自然な柔らかさが好まれるようですね。
 
雑誌などはしきりに「接着芯よりフラシ芯のほうが縫製技術を要しいい」と押す傾向にはあります。
 
シャツ屋さんに言わせると完全接着のほうが圧着という工程があるので手間がかかり、良し悪しはないとおっしゃいます。
 
フラシは家庭でアイロンをかけるとやはり皺ができやすいです。端からアイロンをかけ襟の真ん中にたるみを持っていくというようにアイロンをかけないと襟先に変な皺ができます。
 
ですのでクリーニングに出す方はフラシ、家庭でアイロンをかけられる方は完全接着というようにお勧めしています。
 
ちなみに意外にも北イタリアなどでは接着芯のほうが主流だそうです。(私も勉強不足で知りませんでした。)

タスマニア

イタリヤ生地の中で最も実用面と質のバランスが優れているのがロロ・ピアーナの「タスマニア」だと私は考えています。
 
「タスマニア」は「ロロ・ピアーナの代表作ですね
 
「タスマニア」は名の由来のタスマニア島で飼育される羊のスーパー150以上の細い原毛のみを使用し織りあげています。
 
目付も260g/mとオールシーズン着まわせていただけます。(最近は夏は猛暑なので正直、夏の着用は苦しいです。)
 
独特の金属のような鈍い光かたが特徴です。
 
余談ですが最近は生地全体の流行としてあまり光沢を出さない傾向にあるそうです。生地に圧力をかけると生地の表面の隆起がなくなり光を反射し光沢が出るのですが、最近はこの圧力は抑え気味だそうです。
 
スーツに直接アイロンを当てるとテカルのは生地に光沢を出す原理と同じです。
 
数年前まではスーパー130表記でしたね。それを数年前に150に品質向上させています。
 
やはり、ロロピアーナの代表作とあってその品質には確かなものがあります。
 
スーパー150というのはビジネスなど日常使いで使用できる生地としては最高の原毛の細さです。
 
Wishなどスーパー170クラスになると毛玉が股間、脇下、ポケットの淵など擦れる箇所にできます。
 
やはり原毛が細いとそれだけデリケートになり摩耗に弱くなります。
 
気兼ねなく、ビジネスにも日常にも使っていただけるのがタスマニアの魅力です。)


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ゆとり

先日、お正月休み貯め撮りしていたものをテレビで見ていたらNHKで「鈴木健次郎」さんのことがやっていました。
 
鈴木健次郎さんは今、パリで独立されているテーラーです。
 
雑誌などでも取り上げられているのでご存知の方も多いかと思います。
 
鈴木さんのスーツはご本人が言う通り「ゆとり」があります。鈴木さんはゆとりを大事にされているそうです。
 
採寸師にとってゆとりの決めるのが大きな仕事となります。
 
最近の流行は以前の極端なタイトよりややゆったりには傾いていますが以前として細身が主流ですね。
 
スーツには人間の体の寸法すなわちヌード寸に対しゆとりが入ります。
 
このゆとりが多いか少ないかでタイト、標準、ゆったりなどの分類わけが行われます。
 
多くのスーツ屋さんの販売員はゆとりを正確に把握していません。
 
「同じサイズでスーツを買ったらきついけど、こっちのブランドなら大丈夫」という経験をされたことはないでしょうか?
 
人間というの必ず、前におなかが出ている、背中側が通常の体型よりも張っているなど癖があります。
 
たとえば三角形で周囲100cm、円で周囲100cm、真四角100cmに同じ形のゆとりを持たせたひもで囲えばひもの囲いの形は変わりますよね。
 
スーツも同じことが言えます。
 
ですので同じサイズのスーツでもきつい、大きいなどの差が出るのです。
 
ゆとりがないと当然ながら窮屈で動けないスーツになってしまいますが、それ以外にも大きな役割があります。
 
鈴木さんはこうおしゃっています。
 
「鈴木の服は“空気をまとう”と評判だ。構造的にゆったり作るため、動きやすいのはもちろん、体と服の間の空気の層がエレガンスを醸し出すという。着る人の動きに合わせて服がわずかに揺れる、それがその人の“雰囲気”となって表れると鈴木は考えている。真面目さ、情熱、柔和な人柄などその人の内面の魅力が引き出されたとき、究極の美が生まれるという。
最高に美しい服を生み出すために、鈴木は自身の心にも“ゆとり”を持つことを心がけている。数年前までは徹夜もいとわず、四六時中アトリエに立ち続けていたが、息子が生まれたのを機に、家族と過ごす時間を大事にするようになった。すると気持ちに“ゆとり”が生まれ、不思議なくらい美しい服が生み出せるようになったと言う。「服には作り手の心が出てしまう。ガツガツやるのも悪くはありませんが、適度な“ゆとり”を持ちながら懸命に向き合うことが大事ですね」と語る。」(NHKサイトから引用

Corvoには型紙がない

スーツというのは型で如何様にも自己表現ができます。
 
基はポケット、襟の形など他の服と違い形式があるのですが人の顔のように少し配置を変えただけで印象を変えることができるのはスーツ以外にないでしょう。
 
Corvoでは従来のパターンオーダーの枠組みを脱し、型紙をお客様、一人ひとりお作りするように生産ラインを変更致しました。
 
すなわち、今まではボタン位置は二つボタン、三つボタンなどでしか決まっていませんでしたが、現在はその指定まで可能となっています。
 
ポケットのフラップ幅も従来では44サイズから56サイズまで共通でしたが現在はその変更までを可能としています。
 
体の大きさが違えばポケットの大きさも比率からいえば大きさが同じならバランスは違ってきます。
 
お客様の体型に対しフラップのサイズ、位置を変えるというのはフルオーダーのお店では当然として行われてきました。
 
仮縫いのないフルオーダーと言えるでしょう。
 
ですのでこんなスーツが欲しいという場合、または完全に自分自身に似合うスーツが欲しいなど、全ニーズに対応となりました。
 
なお型紙は作成したものはすべて工場にて保管させていただきます。
 

スーツの腕まわり

屋号変更でばたばたし、ブログの更新がおろそかになってしまいました。
 
今までの変更点としてスーツの腕まわりについて書きます。
 
スーツは腕まわりの動きやすさ、すなわちアームホールの構造が重要となります。
 
最近は細身のシルエットのスーツが主流でしたのでカマが浅いアームホールのものが多かったです。
 
アームホールはそら豆型がいいとされます。そら豆がといいますと底が平らで軽く三角形になったものを指します。
 
形以外に動きをよくするのは後付および手で袖付けを行うことです。
 
今市場で出回っているスーツのほとんどは生産効率のため袖を後付せずに袖から縫い上げますのでハンガーにつるしたとき右と左の袖が別々の方向を向きます。
 
後付されたものは軽く、袖が前に出ます。これは一目瞭然です。
 
量産型のスーツ、並びに安価なオーダースーツと高級スーツの違いは手間の差につきます。生産性のいいものはそれだけ手間がかかっていない分、安価になります。
 
後付されるスーツは通常、売価10万を超えます。
 
Corvoでさらにそれを手付で行っています。
 
手付のメリットは生地の性質を加味しながら縫い上げます。
 
ですので微妙な腕まわりの動かしたときに力の入った時の加減を加味しながら縫い上げますので動きやすくなります。
 
ネクタイのうらっかわの縫目も不均一に縫われていますよね。ネクタイを引っ張ると不均一な縫い目のおかげ生地にかかる力が分散されでまっすぐにピンとすはずです。それと同じ原理です。
 
余談ですがある有名なネクタイファクトリーは内職の主婦にあえてネクタイを縫わせているそうです。
 
熟練の職人さんが手縫いで縫ったものはミシンで縫ったもの同じように均一になってしまうです。ですのであえて内職で作らせるそうです。奥が深いですね。


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ポケットチーフ

皆さんこんにちは。
 
オーダースーツCorvo神戸の竹村です。
 
本日はポケットチーフについて少しお話しさせていただきます。
 
まず挿し方ですが、ビジネスで最も合わせやすいのはTVフォールドではないでしょうか、
 
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どうでしょう?
 
アメリカのニュースキャスターが挿していたことからTVフォールドと呼ばれるそうですが、この挿し方ですと素材は形の作りやすいリネンがお勧めです。あくまで私の考えですがたたみ方に決まりはないと思っております、胸ポケットのサイズもチーフのサイズもバラバラですからその仕様にあった折り方をすれば大丈夫です。分からなければ私に申し付けください(笑)
 
 
 
次はパフドスタイルです。
 
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写真はパフドクラッシュのような挿し方ですが、先ほどのTVフォールドと比べますとカジュアルな印象になるのが特徴です。春夏に向けてのジャケパンスタイルなどにはいいのではないでしょうか。
 
以上簡単に代表的な二つの挿し方をご紹介させていただきました。
 
他の挿し方はまた次回に。
 
それでは。

BLOG はじめました。

平素は当サイトをご愛顧賜り、誠にありがとうございます。
今後とも多くのみなさまにご利用いただけるよう、ブログを更新していきますのでよろしくお願いいたします。

グレーのオーダースーツ

 ビジネススーツとなると濃紺のものが日本では一般的かつ無難ですね。
 
 ライトグレーのスーツは増えてはきていますが、濃紺に比べると多くはありませんね。
 
 グレーのスーツは欧米では「エスタブリッシュ」と言う方もいます。非常に一般的なもの時代に左右されない正統なものでもあります。
 
 ライトグレーのスーツはその生地の色合い、質感で大きく印象を変えます。繊細でありながらそのドレッシーかつモード色の強い、あの印象は魅力的ですね。
 
 ライトグレーのスーツが日本のビジネスマンに敬遠される理由は、着こなし、コーディネートの難しさにあります。
 
 お客様がよく言われるのはライトグレーの似合った人をあまり見たことがない。
 
 薄い色のスーツを着た場合、日本人は西洋人に比べ目の色も黒く、髪も眉も黒いので顔がはっきりと出ます。髪が白い方は別として、例えば首相の小泉さんはライトグレーのスーツがよくお似合いでしたね。
 
 「じゃあ、やっぱり日本人はライトグレーは似合わないのか」と言われればそうではありません。シャツ、ネクタイなどを濃い目の色を持ってくれば顔だけがはっきりと浮かび上がることはなくなります。
 
 うまく着こなせばエレガントなグレーのオーダースーツは是非、クローゼットに一着は欲しいですね。
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