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コルヴォ名古屋・大阪ブログ

新バンチ入荷しました-3-

新作ご紹介、ラストはバルベラ社の生地です。

バルベラ社の生地は、日本のビジネスシーンに合わせやすい柄と生地感なのですが

色糸をいれて遊び心あるデザインが多いのも特徴です。

 

他ブランドでは見られない柄使いで仕立てたスーツは

こなれた雰囲気を感じさせ、近寄りやすい印象にしてくれます。

 

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遊び感のある生地は全身では着づらい・・・という方には

ジャケット&パンツのコーディネイトもおすすめです。

 

前回ご紹介したMarling&Evansのツイード生地は

綿パンと合わせてカジュアルな雰囲気がぴったりですが

バルベラ社の生地だともう少しドレッシーなコーディネイトに仕上がります。

 

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シャークスキンや無地などと合わせると馴染みやすいですね。

 

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Corvoではジャケット、パンツ単体のお仕立ても承っております。

クールビズスタイルにいかがでしょうか?

 

ちなみにジャケット単体の場合は、着丈を少し短めにするのがおすすめです。

スタイルのご要望など、ご相談くださいね。

新バンチ入荷しました -2-

暖かくなるのはまだ先といえど

今年も一足先に春の訪れを感じさせてくれるものがやってまいりました。

そう、花粉です。

 

大阪店は室内のはずですが、早速くしゃみの回数が増えてきました。

近畿地方は去年と比べてかなり少ない予想のようですが

どうあれ花粉症持ちには辛いものです。

ひどいと熱が出てしまうこともありますから

すでに病院へ行って対策された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

さて、嫌な気分を吹き飛ばしてくれる新作ですが

春らしくジャケパンに合いそうな

Marling&Evansというブランドのコレクションをご紹介します。

イギリスの会社で、自国産の羊毛と古典柄を使った

季節を感じさせる生地が特徴です。

 

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ウール100%で平織りの生地。

軽さとシャリ感がありとても涼しげです。

茶系のバリエーションが豊富ですね。

 

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麻やシルクを加えたツイード生地です。

さらりとして肌触りもよく、上品な光沢があります。

小物でも遊べそうで、コーディネートの妄想がはかどりますね。

新バンチ入荷しました -1-

まだまだ冬真っただ中ではありますが

2020年春夏の新作バンチが入荷しましたのでご紹介します。

 

Ermenegildo Zegna

・トラベラー

ビジネスシーン向けとして一番おすすめがこちら。

柄も光沢も華美になりすぎず、シワにも強いシリーズです。

一年通して着られる生地感なので、仕事用ワードローブの

アップデートにいかがでしょうか。

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今年はラメ入りやライトブラウンが加わり

パーティー、カジュアル向けにも作れそうですね。

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人気の柄はすぐ在庫がなくなってしまうので、新年度に向けてお早めにどうぞ。

 

・トロフェオ

トラベラーよりワンランク上のシリーズで、柄はシンプルながら

上質で重厚感のあるツヤが加わっています。

大人の男性の色気を充分に発揮できる一着が仕上がりそうです。

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・15milmil15

Zegnaのなかでも最上級のシリーズ。

今季はダーク系の色が多いのですが

オルタネートストライプの折り柄の細かさに感嘆しました。

静かなたたずまいからこそ漂うエグゼクティブな魅力を纏わせてくれるでしょう。

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TALLIA DI DELFINO

・DOLCE VITA

ロロピアーナ、ゼニアと並んで世界三大ミルとされているデルフィノ。

このシリーズは鮮やかな発色と、存在感のある光沢が特徴で

大きなパーティーなどでも活躍してくれます。

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次回はジャケパンスタイルにもぴったりな新作生地たちを紹介いたします。

タックとクラシックスタイル

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数年前、細身のモードなスーツが流行したとき

それにあわせてノータック、つまりタックのないパンツデザインが取り入れられました。

タックとはパンツの前身頃にある生地を折りたたんだプリーツ部分のことで、モードデザインが流行るさらに前の

裾まで広めのゆったりとしたデザインのスーツを強くイメージしてしまい、最近でもノータックを選ぶ方も多いでしょう。

(体に合ったオーバーサイズであれば、着る人を大きくストロングに見せてくれるので私は好きなのですが。)

現在は細身なスタイルも落ち着き、クラシックなスーツスタイルでかつスタイルよく見せてくれる良いとこ取りが好まれています。

となると、タックはあったほうが良いのか?と疑問に思われることが増えてまいりましたので、今回はこのタックについてお話ししたいと思います。

 

まずノータックは、下半身をすっきり見せてくれるのが最大の魅力。

股上が浅いタイプが合うため足も長く見えます。

カジュアルで軽快な印象をとなり、別のジャケットと組み合わせることができたり、カジュアルなシャツが似合います。

ストレートな体型の方や、ジャケパンスタイル、クールビズスタイルでもおしゃれに決めるたい方におすすめです。

ただ、ゆとりが少ない分動きづらかったり生地に負担がかかりやすい、お尻などの肉感が出やすく

体型から変わってしまうと、着用できなかったり下品な感じが出てしまう可能性があります。

 

タックありのパンツは、シルエットは細身のままで腰回りだけにゆとりを持たせることができ

動きやすさと上品さを加えることができます。

ノータックパンツで動きにくさを感じている方やアスリートタイプでメリハリがある、または

メリハリを持たせたいなど体型にお悩みの方におすすめです。

 

フルオーダーラインではタックのつまむ幅を変えることができるため、小さくとってデザインとしてもつけられます。

タックのあるパンツは股上深めが合うため、ベルトなしのタイプやサスペンダータイプに挑戦して

クラシックスタイルを追求してみてもいいのではないでしょうか。

ジョン・クーパー

今季、初めて入荷した「ジョン・クーパー」。

いつもは生地紹介は外のサイトであふれているのでうちではと思うのですが、 この生地は紹介せずにはいられません。

生地好きでもご存知のない方が多いのでは。

「ドブクロス」のザ・英国生地です。

イタリア系の生地のような柔らかい生地が人気の中、英国生地もだんだんとイタリア生地に似てきて違いがなくなってきた今、ジョン・クーパーは大変に珍しい存在です。

「ドブクロス」は昔ながらの「ドブクロスルーム」という名の低速織機で織られた生地です。

一台の織機で一日40m程度、現在は世界でも14台しかないそうです。

マニアの間では「ドブクロ」とも呼ばれ空気を含んだようなその独特の風合い、希少性から人気があります。

ハリがって、英国の曇り空のようなスモーキーな色味、この武骨さはクラシカルなスーツスタイルには最適です。

イタリア生地のような自己主張ではなく奥ゆかしい感じも、レディーファーストの国、英国らしさです。

10年後、これらの生地が手に入るかどうかの希少なものになります。

単に古いものをヴィンテージ生地というのではなく、本来はこうした生地を後世に伝える価値のある本当のヴィンテージ生地だと思います。

合わせるなら黒いストレートチップに白いシャツに、白リネンのチーフとイメージが湧きます。

着分のご用意でツーパンツ、ものによってはスリーピースでの対応は不可となっておりますが、通常よりかなりお値打ちでご購入いただけます。(詳しくは店頭で)

※名古屋店のみでの取り扱いになります。


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スラントポケット

Corvoでは無料オプションのひとつとして、ジャケットの腰ポケットを

スラントポケットに変更することができます。

「スラントポケットってどういう意味があるの?」とご質問をいただく事があるので

今回はジャケットの腰ポケットデザインについてお話しします。

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スラントポケットとは、通常裾と平行になっている口を斜めにしているポケットのことです。

元々は乗馬用ジャケットに取り入れられていて、馬に乗っているときは前傾姿勢になるため

ポケットの口は斜めの方が手を入れやすく、また中の物が落ちにくいことから生まれました。

 

既製品では少し珍しく、オーダーのときは必ずスラントポケットにする、という方も

多くいらっしゃいます。

英国調の、ウエストがシェイプされたスーツに合わせると、立体感が出てより強調されるため

スマートでスタイリッシュな印象にしてくれます。

角度が2~3センチであれば、お仕事用でもさりげなくお洒落を取り入れられます。

ちなみに、高級感が出るという点でいつもサイドベンツをおすすめしているのですが

乗馬、アクティブ、スポーティーな印象が共通するセンターベントを合わせるというのもなかなか通。

 

また、英国スーツでスラントポケットとも相性の良いチェンジポケットというオプションもあります。

チェンジポケットは右の腰ポケットの上につけられる小さなポケットで

小銭を入れるために作られたと言われますが、スーツの場合実際には使いません。

こちらもウエスト位置にアクセントとなることで重心が上がり

足が長く見える、スタイルアップの効果があります。

 

スラントポケットが合わない場合というと、起源が乗馬であることから

アクティブな印象を与えるため、タキシードなどフォーマルなスーツには合わせません。

短めの着丈の場合も、英国調のスタイルから離れてしまうことと

物理的にバランスが崩れてしまうためにおすすめはできません。

 

オーダーをする以上、体に合ってかつスタイルをよく見せたいものですが

シルエットには流行り廃りがどうしてもあります。

新しい時代に流されない硬派な歴史と、さりげない遊び心を入れてみるのはいかがでしょうか。

スーツの基本色

スーツを決める時、何色にしよう?と最初に思うことが多いと思います。

今回は、スーツの基本色についてお話しします。

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今日本でスーツは黒、グレー、紺の三色が定番となっています。

業界外の方と話すとき、意外と知られていないのは、

スーツの基本色は紺ということ。次点がグレー。

そして黒がビジネスシーンで着られるのは日本だけなのです。


とはいえ私も、社会人なりたて会社員だった頃は作業着としてスーツを着ていましたから

上下一万円の黒ストライプばかりがクローゼットに並んでいました。

紺のスーツを着るというのは殿上人のイメージだったのです。

 

ちなみに日本で黒が基本となったのは、黒を一着持てば冠婚葬祭にもつかえて

便利ですよとスーツ文化を広める謳い文句とされたことと

ハイブランドによる細身でモードなデザインの黒スーツがコレクションに

導入されたことからかっこいい色として認識されたという背景があるようです。

しかし海外での黒は使うシーンがかなり限られており、日本人は地味で

へりくだったつもりで着ていても「特別な装いをしている」と思われてしまいます。

 

基本の紺、ここではとりあえず色鉛筆などでよくある紺色をイメージして

いただきたいのですが、なぜ基本となっているかというと

この色には忠誠や誠実という意味があり、相手には爽やかさや安心感を与える効果があります。

例えばもっとカジュアルな服装でも、全身黒の人より紺の人の方が近づきやすい気がしませんか?

相手から信用を得やすくする、というのが基本的な考えなんですね。

 

そしてグレーは落ち着きや知的さを与える効果があります。

成功者をイメージさせるために、若い人が着るには難しい色だったりもしますが

明暗や素材で印象は大きく変わりますし、無彩色であるこの色はシャツ、ネクタイが

何色でも合わせてしまえる便利さがあります。

また、暗い色になるにつれてフォーマル度があがるため、汎用性があるのも人気の理由のようです。

 

就職活動でも黒が一般的になっていますが、スーツについて調べてみると

一番に出てくる情報がこの基本色についてです。

日本から出る予定がなくとも、旅行や仕事で訪れる海外の方も年々増えてきています。

スーツの色に関するイメージもこれから変わってくるのではないでしょうか。

チーフの選び方

チーフって本当に装飾の意味しかないものですが、存在感があります。

特に日本人は西洋人に比べ胸板がないので、胸ポケットにチーフを指すというのは立体感が出るのでお勧めです。

ちなみに胸ポケットには本来、銃弾から心臓を守る鉄板を入れていたそうな。

白のリネン、シルクは鉄板です。

白のリネンはチーフの中でもっとフォーマルでモーニング、燕尾服、タキシードに合わせられます。

白のシルクは現在ではタキシードなど、パーティーシーンに合わせても問題ありません。

これらの白いチーフはビジネスシーンに使用しても問題なくお使いいただけます。

ビジネスシーンにおいてのチーフに特段決まりはありません。

挿し色としてチーフを使う場合以外は色味がスーツ、ネクタイから違うと全体的にアンバランスになってしまいます。

ネクタイとの色味合わせると全体に統一感が出ます。

紺のスーツなら青い縁取りのチーフというのも統一感を生み出す手です 柄も素材も自由です。

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ベージュのスーツに黄色、黄土色のチーフ、茶のネクタイの例

冬物にはウールのチーフというものも御座います。

暖冬

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年が明けて半月、そろそろお正月気分も抜け、普段のルーティンに体が慣れてきた頃と思います。

2020年の幕開け、皆様はどのように過ごされたでしょうか?

 

私はお休み中に住吉大社へ初詣に行かせていただいて、屋台迷路に惑わされつつ

鳥皮ギョウザにビール、どて煮に熱燗で一杯飲んで、と至福の年明けを過ごしました。

 

初詣と言えば昔は、深夜の刺すような冷気の中、時には雪も降る中、行っていた思い出がありますが

年々雪も少なくなっている気がしますし、特に今季は平年より1℃も気温が高いようでまさに暖冬ですね。

 

今冬中にご成約となった生地はオールシーズンやスリーシーズンあたりのものが多めで

寒い時期に大活躍の起毛素材のスーツは、私自身も袖を通さず終わりそうだなあと感じています。

 

とはいえ19AWの生地は品切れが多くなってまいりました。

20SS新作の生地バンチは2月ごろ届いてくる予定ですので、入荷次第ブログでもご紹介していきたいと思います。

 

新年度を新しい衣装で迎えるというのは気分が良いものです。

早めにご成約いただければ間に合わせやすくもなりますが、まずは下見だけでも大丈夫です。

本年も皆様のご来店をお待ちしております。

グレーンチェック

ここ最近の英国調の流れで良く目にするグレーンチェック。

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この間、書店にてグレーンチェックに黄色のオーバーペンのフランネル生地のスーツに 、薄い水色のシャツ、茶のペイズリーのタイをした方をお見掛けしました。

年配の方で70代、80代の方でしたが非常に色合わせがうまくカッコイイなって見とれてしまいました。

ちなみにグレーンチェックにブルーのウィンドーペンを重ねたものを「プリンスオブウェルズ」と呼びます。

エドワード8世ことウィンザー公が「プリンスオブウェルズ」の地位にあった際、好んで着ていたからといわれています。

今ではグレーンチェック、赤、黄色などのオーバーペンのものも合わせて「プリンスオブウェルズ」と総称します。

主張がある生地なのでお堅い職種の方、ビジネス用途には使いにくい面もありますが、洒落感があって英国調を表現しやすい生地です。

今では一般的になっている、当時女性ものの靴とみなされていたスエードの靴をスーツに合わせたのもウィンザー公といわれています。

柄シャツをスーツに合わせる、スーツを2ピースで着る、ダブルモンクの考案者として知られています。

私はウィンザー公にあやかりグレーンチェックのスーツを着る際はスエードか、ダブルモンクと決めています。

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