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大阪店

スーツの手入れ

先日、「スーツの持ちがよくないんだよね。」とご相談を受けました。

よくよく伺うと、一日着たらすぐにクリーニングに出す、とのことで

そういうパターンもあるのかとびっくりしてしまいました。

また、仕上がったスーツをお渡しした時にも

「特別なお手入れって必要ですか?」と聞かれることがありました。

ということで今回は、スーツのを長持ちさせるためのカンタンなお手入れ方法をお伝えします。

ちなみに、高級な生地だからと言って特別な事はありませんので安心してください。

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①家に帰ったら・・・

一日着たスーツはかなりの汗を吸っています。

この汗を放っておくと、ガンコなシワや臭いなどの原因になってしまうため、必ずハンガーに掛けます。

パンツも、Gパンのような畳み方ではなく、折り目(クリース)に合わせて畳み

裾をピンチに挟んで上下逆になる形でパンツハンガーに掛けましょう。

あとは風通しの良いところにかけておけば、重さで自然とシワが取れ、汗が乾いていきます。

 

②シワが取れないときは・・・

ビジネスマンにとってスーツは戦闘服であり作業着でもありますから

軽いシワだけではなく、ガンコなシワがついてしまうこともあります。

そんな時は、霧吹きで湿らす程度に水をかけたり、アイロンのスチームを当てたり

どちらも手元にないときは、蒸気で満ちているお風呂場にかけておくと良いでしょう。

その後、風通しの良い場所で乾かすのは忘れずに。。

 

③着用サイクルは・・・

汗が乾いたら着て良いかというとそうではありません。

毎日着てしまうと動きによって繊維がつぶれた状態が直らず、テカってきてしまいます。

2~3日は間をあけて、つぶれた繊維が元に戻る余裕を作ってあげましょう。

 

④クリーニングに出す頻度は・・・

スーツに関しては、とりあえずクリーニングに出しておけばいいというのは間違いです。

クリーニングに限らず、洗剤などによって生地へのダメージが蓄積されてしまうため

そもそも丸洗いはしないほうが良いのです。

よほど大きくガンコな汚れがついてしまった以外は、ワンシーズンに1、2回が最適です。

 

さて、いかがでしょうか?

今すぐできる方法を抜粋しましたが、間違えていた方も多いのではないでしょうか。

スーツは少し気を付けるだけで長く着て頂くことができます。

折角作った自分だけのスーツです。

気になることがあればいつでもご相談くださいね。

アーサーハリソン 新作ご紹介

Corvo大阪店でこの秋冬人気だった、アーサーハリソンの

春夏新作バンチが入荷しましたのでご紹介します。

 

アーサーハリソンは三大産地の一つであるイギリス、ハダースフィールドにて創業されました。

伝統的な手法と色柄で生産を続けていることが特徴で

流行に左右されない中で不動の地位を築き続けた、信頼できるブランドです。

 

そもそもイギリス生地は、重みのある、しっかりとした触感で丈夫なのですが

アーサーハリソンの春夏生地は耐久性、防シワ性が特によく作られており

派手な艶もなく、自然なハリとコシ感がハードなビジネスシーンにもおすすめできます。

 

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平織りで通気性もよい生地なので、暑くなりそうな今年の夏にいかがでしょうか。

丈夫でコストパフォーマンスに優れるだけでなく

着ているうちに体に馴染んでくる生地で作ったスーツはかけがえのない一着となるでしょう。

 

CANONICO

少量ですがカノニコの2020SS生地見本が届きましたのでご紹介します。

カノニコは約350年の歴史があり、研鑽を重ねてきたブランドです。

Super120’sの軽さと柔らかさ、発色のよさなどから品質の高さがわかりますが

にもかかわらず比較的お手頃なお値段でもあり、海外だけでなく

日本でも多くの有名ブランドで洋服の生地として使用されています。

オーダーをしない方にも認知度は高いのではないでしょうか。

 

・Super110’s ウール100%

202036193522.JPG左上の濃紺はかなり黒色に近く、ミッドナイトブルーといいます。

海外では紺と合わせて一般的な色で、パーティーなどでも着用されます。

日本でも、黒より柔らかい印象になるため

スーツをあまりお持ちでない方にもおすすめできる生地です。

 

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こちらの左上のグレーは、よく見ると赤の色糸が入れられており

グレーに近い茶色となっています。

いつもの配色に飽きた方にいかがでしょうか?

 

・ウール73%、モヘア27%

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モヘアを加えて、春夏らしいシャリ感とハリのある生地です。

バーズアイのような柄に、右側上の茶、真ん中が緑なのもおもしろいですね。

 

・Super120’s ウール100%

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糸が細い分軽く、また平織りをされているためかなり夏向けの生地となっています。

下段のブルーグレー、ライトグレーは春夏にこそ楽しめる色なので

夏もスーツを着る方におすすめです。

 

・ウール100% ストレッチ

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ストレッチがあるとやっぱり動きやすいですよね。

太めの糸でカジュアル感の出る柄になっているので

ジャージのように動きやすいスーツに仕上がります。

新バンチ入荷しました-3-

新作ご紹介、ラストはバルベラ社の生地です。

バルベラ社の生地は、日本のビジネスシーンに合わせやすい柄と生地感なのですが

色糸をいれて遊び心あるデザインが多いのも特徴です。

 

他ブランドでは見られない柄使いで仕立てたスーツは

こなれた雰囲気を感じさせ、近寄りやすい印象にしてくれます。

 

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遊び感のある生地は全身では着づらい・・・という方には

ジャケット&パンツのコーディネイトもおすすめです。

 

前回ご紹介したMarling&Evansのツイード生地は

綿パンと合わせてカジュアルな雰囲気がぴったりですが

バルベラ社の生地だともう少しドレッシーなコーディネイトに仕上がります。

 

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シャークスキンや無地などと合わせると馴染みやすいですね。

 

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Corvoではジャケット、パンツ単体のお仕立ても承っております。

クールビズスタイルにいかがでしょうか?

 

ちなみにジャケット単体の場合は、着丈を少し短めにするのがおすすめです。

スタイルのご要望など、ご相談くださいね。

新バンチ入荷しました -2-

暖かくなるのはまだ先といえど

今年も一足先に春の訪れを感じさせてくれるものがやってまいりました。

そう、花粉です。

 

大阪店は室内のはずですが、早速くしゃみの回数が増えてきました。

近畿地方は去年と比べてかなり少ない予想のようですが

どうあれ花粉症持ちには辛いものです。

ひどいと熱が出てしまうこともありますから

すでに病院へ行って対策された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

さて、嫌な気分を吹き飛ばしてくれる新作ですが

春らしくジャケパンに合いそうな

Marling&Evansというブランドのコレクションをご紹介します。

イギリスの会社で、自国産の羊毛と古典柄を使った

季節を感じさせる生地が特徴です。

 

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ウール100%で平織りの生地。

軽さとシャリ感がありとても涼しげです。

茶系のバリエーションが豊富ですね。

 

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麻やシルクを加えたツイード生地です。

さらりとして肌触りもよく、上品な光沢があります。

小物でも遊べそうで、コーディネートの妄想がはかどりますね。

タックとクラシックスタイル

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数年前、細身のモードなスーツが流行したとき

それにあわせてノータック、つまりタックのないパンツデザインが取り入れられました。

タックとはパンツの前身頃にある生地を折りたたんだプリーツ部分のことで、モードデザインが流行るさらに前の

裾まで広めのゆったりとしたデザインのスーツを強くイメージしてしまい、最近でもノータックを選ぶ方も多いでしょう。

(体に合ったオーバーサイズであれば、着る人を大きくストロングに見せてくれるので私は好きなのですが。)

現在は細身なスタイルも落ち着き、クラシックなスーツスタイルでかつスタイルよく見せてくれる良いとこ取りが好まれています。

となると、タックはあったほうが良いのか?と疑問に思われることが増えてまいりましたので、今回はこのタックについてお話ししたいと思います。

 

まずノータックは、下半身をすっきり見せてくれるのが最大の魅力。

股上が浅いタイプが合うため足も長く見えます。

カジュアルで軽快な印象をとなり、別のジャケットと組み合わせることができたり、カジュアルなシャツが似合います。

ストレートな体型の方や、ジャケパンスタイル、クールビズスタイルでもおしゃれに決めるたい方におすすめです。

ただ、ゆとりが少ない分動きづらかったり生地に負担がかかりやすい、お尻などの肉感が出やすく

体型から変わってしまうと、着用できなかったり下品な感じが出てしまう可能性があります。

 

タックありのパンツは、シルエットは細身のままで腰回りだけにゆとりを持たせることができ

動きやすさと上品さを加えることができます。

ノータックパンツで動きにくさを感じている方やアスリートタイプでメリハリがある、または

メリハリを持たせたいなど体型にお悩みの方におすすめです。

 

フルオーダーラインではタックのつまむ幅を変えることができるため、小さくとってデザインとしてもつけられます。

タックのあるパンツは股上深めが合うため、ベルトなしのタイプやサスペンダータイプに挑戦して

クラシックスタイルを追求してみてもいいのではないでしょうか。

スラントポケット

Corvoでは無料オプションのひとつとして、ジャケットの腰ポケットを

スラントポケットに変更することができます。

「スラントポケットってどういう意味があるの?」とご質問をいただく事があるので

今回はジャケットの腰ポケットデザインについてお話しします。

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スラントポケットとは、通常裾と平行になっている口を斜めにしているポケットのことです。

元々は乗馬用ジャケットに取り入れられていて、馬に乗っているときは前傾姿勢になるため

ポケットの口は斜めの方が手を入れやすく、また中の物が落ちにくいことから生まれました。

 

既製品では少し珍しく、オーダーのときは必ずスラントポケットにする、という方も

多くいらっしゃいます。

英国調の、ウエストがシェイプされたスーツに合わせると、立体感が出てより強調されるため

スマートでスタイリッシュな印象にしてくれます。

角度が2~3センチであれば、お仕事用でもさりげなくお洒落を取り入れられます。

ちなみに、高級感が出るという点でいつもサイドベンツをおすすめしているのですが

乗馬、アクティブ、スポーティーな印象が共通するセンターベントを合わせるというのもなかなか通。

 

また、英国スーツでスラントポケットとも相性の良いチェンジポケットというオプションもあります。

チェンジポケットは右の腰ポケットの上につけられる小さなポケットで

小銭を入れるために作られたと言われますが、スーツの場合実際には使いません。

こちらもウエスト位置にアクセントとなることで重心が上がり

足が長く見える、スタイルアップの効果があります。

 

スラントポケットが合わない場合というと、起源が乗馬であることから

アクティブな印象を与えるため、タキシードなどフォーマルなスーツには合わせません。

短めの着丈の場合も、英国調のスタイルから離れてしまうことと

物理的にバランスが崩れてしまうためにおすすめはできません。

 

オーダーをする以上、体に合ってかつスタイルをよく見せたいものですが

シルエットには流行り廃りがどうしてもあります。

新しい時代に流されない硬派な歴史と、さりげない遊び心を入れてみるのはいかがでしょうか。

スーツの基本色

スーツを決める時、何色にしよう?と最初に思うことが多いと思います。

今回は、スーツの基本色についてお話しします。

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今日本でスーツは黒、グレー、紺の三色が定番となっています。

業界外の方と話すとき、意外と知られていないのは、

スーツの基本色は紺ということ。次点がグレー。

そして黒がビジネスシーンで着られるのは日本だけなのです。


とはいえ私も、社会人なりたて会社員だった頃は作業着としてスーツを着ていましたから

上下一万円の黒ストライプばかりがクローゼットに並んでいました。

紺のスーツを着るというのは殿上人のイメージだったのです。

 

ちなみに日本で黒が基本となったのは、黒を一着持てば冠婚葬祭にもつかえて

便利ですよとスーツ文化を広める謳い文句とされたことと

ハイブランドによる細身でモードなデザインの黒スーツがコレクションに

導入されたことからかっこいい色として認識されたという背景があるようです。

しかし海外での黒は使うシーンがかなり限られており、日本人は地味で

へりくだったつもりで着ていても「特別な装いをしている」と思われてしまいます。

 

基本の紺、ここではとりあえず色鉛筆などでよくある紺色をイメージして

いただきたいのですが、なぜ基本となっているかというと

この色には忠誠や誠実という意味があり、相手には爽やかさや安心感を与える効果があります。

例えばもっとカジュアルな服装でも、全身黒の人より紺の人の方が近づきやすい気がしませんか?

相手から信用を得やすくする、というのが基本的な考えなんですね。

 

そしてグレーは落ち着きや知的さを与える効果があります。

成功者をイメージさせるために、若い人が着るには難しい色だったりもしますが

明暗や素材で印象は大きく変わりますし、無彩色であるこの色はシャツ、ネクタイが

何色でも合わせてしまえる便利さがあります。

また、暗い色になるにつれてフォーマル度があがるため、汎用性があるのも人気の理由のようです。

 

就職活動でも黒が一般的になっていますが、スーツについて調べてみると

一番に出てくる情報がこの基本色についてです。

日本から出る予定がなくとも、旅行や仕事で訪れる海外の方も年々増えてきています。

スーツの色に関するイメージもこれから変わってくるのではないでしょうか。

暖冬

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年が明けて半月、そろそろお正月気分も抜け、普段のルーティンに体が慣れてきた頃と思います。

2020年の幕開け、皆様はどのように過ごされたでしょうか?

 

私はお休み中に住吉大社へ初詣に行かせていただいて、屋台迷路に惑わされつつ

鳥皮ギョウザにビール、どて煮に熱燗で一杯飲んで、と至福の年明けを過ごしました。

 

初詣と言えば昔は、深夜の刺すような冷気の中、時には雪も降る中、行っていた思い出がありますが

年々雪も少なくなっている気がしますし、特に今季は平年より1℃も気温が高いようでまさに暖冬ですね。

 

今冬中にご成約となった生地はオールシーズンやスリーシーズンあたりのものが多めで

寒い時期に大活躍の起毛素材のスーツは、私自身も袖を通さず終わりそうだなあと感じています。

 

とはいえ19AWの生地は品切れが多くなってまいりました。

20SS新作の生地バンチは2月ごろ届いてくる予定ですので、入荷次第ブログでもご紹介していきたいと思います。

 

新年度を新しい衣装で迎えるというのは気分が良いものです。

早めにご成約いただければ間に合わせやすくもなりますが、まずは下見だけでも大丈夫です。

本年も皆様のご来店をお待ちしております。

年末ご挨拶

20191231151215.jpg2019年も終わりに近づいてまいりました。

大阪店は場所を移転してのスタートでありましたが

お客様には格別のご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。

 

来年はより一層、お客様にご満足いただけるよう精進してまいりますので

変わらぬお引き立てのほど、宜しくお願い申し上げます。

 

2020年が皆様にとってよい年になりますように。

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