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大阪店

パンツの誂え

オーダーといえばスーツが一般的ですがパンツのオーダーも増えてきています。
 
この業界ではパンツ素材は一般に需要が少なく、品ぞろえも少なかったのですが、ここ最近のオーダーメイドブームの影響で生地も豊富になって参りました。
 
季節感のあるマットな素材を中心に本日はご紹介させていただきます。
 
季節感のあるマギーの「ドニゴルツイード」(お取り寄せの扱いになります。ご希望の際はご連絡いただいてからご来店下さい。)のパンツはこの季節、重宝します。
 
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「ハリスツイード」ほど固くもないので太もも、脹脛がチクチクすることもございません。
 
生後6ヶ月以内の子羊の羊毛(ラムズウール)を使っていますので非常に柔らかいです。
 
ツイードの魅了である、長い年月着てなじませることができます。
 
 
 

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私は「ドニゴルツイード」のパンツにベージュのセーターを合わせています。
 
インナーはブルのロンドンストライプのシャツ。
 
 
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コーディロイの生地も今季は入荷しております。
 
単品使いのパンツもいいんですが、スーツにするのもいいですね。
 
セットアップでお仕立ていただいてジャケット、パンツ、単品使いされるのもありですね。
 
コーディロイは摩耗に強い生地ですので懐かしの黒板消しやレコード拭きにも使われる織り方です。
 
 
 
こちらも末永く、着用いただけます。
 
先日、紹介した「カノニコ」のフランネルもパンツに好適ですね。
 
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イタリアのフラノ地は深みのある、色味がきれいですね。

やはりカノニコのフランネルはいいですね!

8万円台でいい生地といえばやはり、カノニコでしょう。
 
昔ほど安くなく、円安で高くなっていると言えども高級インポート生地の中で根強い人気を誇っています。
 
最近はいろいろな生地ブランドが日本に入ってきているので昔ほど、どこのスーツもカノニコ一色ではなくなりました。
 
しかし、みんなこぞって使うということは質と値段のバランスが支持されているという証拠なんです。
 
生地屋もスーツ屋も誰もがカノニコのコストパフォーマンスを認めます。
 
個人的な好みですが夏物のモヘアの入ったものより、冬物のフランネルのシリーズが好きです。
 
これまた、個人的好みですが「ロロ・ピアーナ」のフランネルよりもカノニコのフランネルの方がハリがあり男性的で私は好きですね。
 
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2Pスーツ 仕立て価格88000円~
 
とくにCorvoのようなアイロンワークを多用した縫製ではカノニコぐらいの張りと目付がなくては仕立て栄え致しません。
 
Corvoがインポート生地にこだわるのは仕立てを活かす生地を選んでの事です。
 
英国生地のようにハリ、厚みのあるフランネルではなくイタリアというフィルターを通した英国スタイルのスーツには好適です。
 
フランネルは粗野な印象がまた、男臭い感じがかっこいいですね。
 
着れるシーズンは限られますが丈夫な生地なので長くお召しいただけます。
 
 
 
胸の高さがしっかり出てかっこいいですね(笑)
 
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カルロ・バルベラ②

昼も上着を脱いで作業をしていると肌寒く、秋の深まりを感じます。
 
スーツ好きにとってはこのぐらいの気候がありがたいですね。
 
現在フェアー中のカルロバルベラフェアー、ご好評なのですが、10月19日で終了とさせていただきます。
 
まだ間に合うということで、「カルロバルベラ」についてより詳しくご紹介させていただきます。
 
多くの親切で知識の豊富なテーラーさんに「イタリア生地で一番いいブランドは?」と聞いたら「ロロ・ピアーナかバルベラ」と帰ってくるはずでしょう。
 
「バルベラ」はロロ・ピアーナなどのように直営ブランドショップを持たないので非常に知名度が低いのです。(正直「ロロ・ピアーナ」も知名度は一般に高くないと感じるのは私だけでしょうか?)
 
「羅紗の宝石」と形容されるほど生地ブランドとしては高い評価を得ています。
 
ウールとカシミヤ以外取り扱わないという専業で一つのことを突き詰める経営スタイルは男心をくすぐります。
 
とくに有名なのは倉庫で糸を数年寝かせてから生地にする工程はファンのなかでは有名です。
 
羊の原毛を糸にする際にかかった圧を抜くためだそう。
 
低速織機で織りあげた生地には独特のふくらみがあります。
 
柄にも特徴があります。
 
バルベラはストライプにしても直線ではなく、太さが不揃いでなんだか震えた手でなぞったような線です。
 
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色味も単純にグレー、ネイビーなどと表現できない、かすれた、スモーキーな独特な物があります。
 
百聞は一見にしかずです、ご興味のある方は店舗までに。

ダブルカフス

最近、ダブルカフスのシャツがよく動きます。
 
5年ぐらい前にカフスボタンが流行った時に良く見ましたが最近までは下火でしたがまた人気が出てきています。
 
トレンドがスーツ、ネクタイ、シャツ、靴に関して全体的にドレッシーでエレガントなスタイルになりつつあります。
 
ダブルカフスというのは釦がなく、カフリンクスで留めることを前提に袖の折り返しがあり、二重になったものを指します。
 
諸説ありますが当時の貴族が袖が柔らかいのをカフスを二重にすることで解消するためが、由来だと言われています。
 
今ではフォーマルウェアーに合わせるシャツはダブルカフスが一般的です。
 
ドレッシーなディテールなので原則はフラノ素材、ツイード素材のスーツやジャケットに合わせることよりも通常のクリアカットの生地に併せるシャツに多く見られます。
 
セレクトショップさんではデニム、シャンブレー、オックスフォードといったカジュアル用のシャツに使われる素材をあえてダブルカフスでウィングカラーにしているものを見たことがあります。思い切った外しですね。
 
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日本初

ロロ・ピアーナから新作生地が届きました。
 
来シーズンから「タスマニア」シリーズが全面刷新となるとロロ・ピアーナジャパン法人からお聞きしていて「新しいシリーズのものは入れれないの?」とお聞きしたら「行けますよ」との事。
 
ロロ・ピアーナの直営店でもまだ扱っていない、Corvoが「世界で初めての納入先」ということ。
 
ロロ・ピアーナファン垂涎の生地たち。
 
如何にもロロピアーナぽっさの漂うマイクロチェックの柄をチョイスしました。
 
Corvoで仕立てたら世界中の誰よりも早く「タスマニア」の新作を楽しめるということです。
 
数に限りがありますのでご興味のある方は事前に確認の上、ご来店お願いします。
 
 
 
2P 仕立て価格 ¥108000円
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行きつけの店

私が小学生の頃、アニメの「サザエさん」でかつお君が波平さん、マスオさんが行きつけの店があるのをうらやましがるという話を見たのを覚えています。
 
子供ながらに大人とは行きつけの店を持っているものだと感じました。
 
ことに私自身、スーツを本当に楽しむのならスーツをご購入されるお客様は行きつけと呼べる店を持つべきであると思います。
 
よほど経済的余裕のある方でなければスーツを購入される着数は年に多くて3着程度だと思います。
 
「Corvoから浮気をするな!」というわけではありませんが、やはり気に入ったシルエット、仕立ての店を見つけることができたら、やはりそこを行きつけにすべきであると思います。
 
また店自体がお客様に対し「このお客様は顧客であるとの意識」をより持つべきだと感じます。
 
私が考えるに、その店で金額を多く使っているからと言ってその店は行きつけの店とは言えません。
 
テーラーはオーダメイドスーツがはビスポークと言われるほど「会話」を大事にします。
 
パターンオーダーなら数あるゲージの中から、ゲージを選び、あとは寸法を取ってお会計、ですが自由度が高いテーラーはどんな型にも出来るのでお客様の趣味趣向、仕事にふさわしいの型はどういったものなのか、会話の中で汲み取り形にしていかなくてはなりません。
 
イメージがしにくいのが、まさにフルオーダースーツの最大の欠点であり、どこまでも自由がきくという利点であり欠点である部分をいかにお客様のイメージに近づけ、喜んでいただくか、テーラーの仕事というのは奥が深いものがあります。
 
テーラーを楽しむ醍醐味は店に入った瞬間にフィッターが「〇さん」と声をかけられ、「スーツを一着ほしい」と伝えると予算、生地の好みも言わずにさっと生地を出され、ライトの下で色味、光沢、質感を確認していただき生地を肩から掛け、出来上がりをイメージする。
 
よいフィッターは言わずともお客様の好み、予算を把握しているものです。(笑)
 
肩にかかった生地を鏡で見ながら店員に「この生地は細番手でドレープ性に富み」などの薀蓄を聞きつつ、棚にかかった生地を指を指し「あれも肩にかけて」といいながら生地を物色する。
 
「自転車通勤でスーツを着用」「仕事以外でスーツを着用」など使用状況に合わせフィッターも、それに合わせベストな生地、シルエットを提案する。
 
ときには購入の予定がないお客様がふらっと立ち寄られて、お茶を飲みながらスーツ談義を楽しむ。
 
時には過去に購入されたもの、他店で買われたスーツ、パンツの修理の依頼を受ける。
 
時には「こんな裏地ないの?」「こんな生地は?」などの要望にも対応させていただく。
 
信用のおける、テーラーとはお客様にとっての駆け込み寺でなくてはなりません。

セレクトファブリック

10月19日まで
 
開催店 大阪・神戸店  2P仕立て価格¥118000→¥88000円
 
 
 
 
 
Corvoでは毎シーズン、素材、色味、柄を厳選したオリジナルファブリックをご用意しております。
 
一括仕入れをしておりますので、リーズナブルにご提供させていただいております。
 
今季はカルロバルベラを主に取り揃えました。
 
カルロバルベラの生地ははあえて細番手にひける良質の原毛(super130)を中番手にすることで生地がふっくらした感じに仕上がります。
 
また、糸にする段階にかかったテンションを抜くために湿度、温度が一定の倉庫で糸を寝かせ、生地にするという独自の製法をとっています。
 
こうした製法ゆえ、「カルロ・バルベラ」の供給する生地には独特の質感があり多くのスーツファンを魅了しています。
 
 
 
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暑くないフランネル

最近は大阪も寒くなり私も夏用の布団から冬用の布団に変えようかと思案中です。
 
夏から冬への装いの中で最も一般的なのがフランネルです。
 
残念ながら「フランネルは冬にしか着れないからね。」とフランネル生地を敬遠されるお客様がいらっしゃいます。
 
以前にもブログで紹介しましたがフランネルにも二種類あって紡毛系と梳毛系があります。
 
ほんらいなら紡毛のものがフランネルと定義されていますが、現在では梳毛で作られたものをフランネルと指すことがほとんどです。
 
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(現在開催中にバルベラフェアーの生地の中にも何点かご用意しております。)
 
 
 
梳毛というのは一般に私たちが着ているつるっとした(クリアカットとも言います)スーツ地の事です。
 
それを機械で引っ掻いて起毛させて作るのが梳毛のフラノ地です。
 
ですので見た目は温かそうには見えるのですが、オールシーズンの生地から作った物でしたら、温かさでいえばオールシーズンものと同じなのです。
 
実際紡毛系になると400グラム近い目付となり真冬用としてしか使えませんし毛が抜けやすく、毛玉ができやすく扱いが難しいです。
 
こうしたものなら、夏に着るのは変ですが9月下旬から4月頭ごろまでは十分着まわせます。

デザイナーズブランドのスーツ

最近、お客様から修理の依頼ために「トムフォード」「ラルフ・ローレン」などのデザイナーズブランドのスーツをお預かりし勉強させていただきました。
 
チェンジポケットにつても意匠を凝らしています。
 
お客様にチェンジポケットの位置について指示を頂くことも特に大阪よりも神戸店のお客様から指示が多く、良い勉強とさせていただいたと私自身も感じています。
 
大きめの腰ポケットのフラップは48サイズで6cm近く、チェンジポケットのフラップも5.5cm近くあり、大きめの襟巾に非常に似合う、アクセントとなっております。
 
男性的にアクの強い、デザインとなっています。
 
これはかつてトム・フォード氏が所属していたグッチの定番のデザインになっています。
 
「ラルフ・ローレン」の場合は腰ポケットのフラップは5.5cm、チェンジポケットのフラップ3.5cmで間隔も狭く、フラップの形も角形のものが多いです。
 
コンパクトにまとめられて、非常にドレッシーな印象に仕立てられています。
 
仕立てる際には是非に参考に。めしております。

軽い仕立てはトレンド

以前ブログで紹介させていただいた「芯なし」という仕立てについて改めて紹介させていただきます。
 
夏物に「芯なし」は多く見られる仕立てですが、冬物には不向きではあるかといえばそうでもありません。
 
ツイード、フラノ、コールテン、コットン素材などの固くなりがちの生地に用いられること多いです。
 
「芯なし」は正直に申しまして総毛芯を基本とするスーツに比べ、総毛芯に比べ抜け感がありますので好みは分かれます。
 
通常のクリアカットのウール地ならば皴感が気になるというかたには生地自体にはりのあるツイード、フラノ、コールテン、コットン素材でのお仕立てをお勧めします。
 
今のイタリアのブランドのほとんどはフラノ、コールテンに限れば芯なしで売り出していることがほとんどですね。
 
最近ではセレクトショップさんも「芯なし」の物を提案していますね。
 
スーツは総毛芯が基本ですので何着かある、スーツのうちの一着としてお仕立てすることをお勧めしております。
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