コルヴォ名古屋・大阪ブログ
所感
早、2016年も下半期に入ろうとしている。
Corvoは2011年8月にオープンし、今年で創業5年となる。
今回は節目ということで、上半期に対する所感を。
実は言うと、2016SSのオリジナルバンチブック導入は内部から反対が多かった。
「選択肢を狭めることは必ずしも、顧客軽視にならない。」
を信念に我々の規模のオーダースーツ店としては、踏み込んだ「提案」となった。
むしろ選び抜かれたよい物を「提案」することのほうが顧客重視と、多くの経営者はわかっていても踏み込むことがなかなかできない。そこには今ある売上を手放し、新たに空白地帯に進む恐怖心が存在する。
ある意味、その恐怖心に打ち勝ったということで、Corvoというブランドにとってもいい刺激になった。また、顧客様の支持を得たことはCorvoにとって本当に顧客様のためにとの考えに立った「提案」には、顧客様に評価していただけるという自信にも繋がった。
2016AWはデザイン面にもおいても我々が最善だと考えるものを「提案」するつもりだ。
できることなら、2017SSまでを目処に、日本発のブランドとして、日本国を主題にCorvoの自己同一性を確立したい。
特に名古屋店は旗艦店としてCorvoの考える形をより明確に具現化したいと思う。
Corvo Nagoya
8F 2-14-16
464-0074 CHIKUSA-KU,NAGOYA SHI AICH-KEN
TEL/FAX 052-898-0974
2016AWのオリジナルバンチの追加生地選考
気が早いようなのだが2016AWシーズンのオリジナルバンチに追加する生地選考が始まった。この業界は最低でも3か月前から仕込みが始まる。
何千とある生地の中からCorvoにふさわしい生地を選ぶ。今回は選考に選考を重ねた。
2016SSから始めた企画であったが、お客様からは好評のお声をいただけた。自前でオリジナルバンチを持つことはCorvoが独自の路線を歩むきっかけとなると確信している。
オリジナルバンチはCorvoを象徴するものであって各スタッフ、力が入る。皆、自ら生地商社に出向き見て、触って選ぶべき生地を吟味した。
昨今の空調設備の整った使用環境を考慮して300g程度までの目付のものを選考基準とした。誤解を恐れずに書くと、Corvoでは耐久性を絶対的な価値とは定義していない。
「オリジナルバンチブック」はビジネスユースの方をターゲットに作られた。当然、最低限の耐久性を兼ねそろえたものではなくてはならない。
しかし、過度の目付、打ち込みはしなやかさ、ドレープを失いややもすれば野暮ったささえ醸し出す。
Corvoの選考基準は実用性とエレガントの両立にある。耐久性だけを追求し、野暮ったいスーツでは意味がない。
スーツは消耗品という思い切りの良さが時には必要だ。十年前に流行した3釦のスーツを着ているビジネスマンがあなたの周りにいるだろうか。
今回、意識して選んだのは控えめな柄でも、存在感を放つ生地。前回はストライプ、チェックなどの柄物を中心に選んだ。
質感のある生地はもろに仕立ての良しあしが出る。今回は仕立ての良さを存分に楽しんでいただきたい、そうした思いから、質感重視にした。
2016AWは生地本来の質感を重視し、艶、しなやかさを重点にスーツに仕立てた際に美しいドレープを楽しんでいただける生地を選んでいった。
今回、主力となるべく選んだ生地は特殊なフィニッシュ加工でクリアな光沢を放つ最高の質感を持っている。スーツに対する知識がある方ならブランド名がわっかてしまうだろう。チャールズクレイトンだ。その中でも最高のランクのスーパー150 カシミヤ混のものをチョイスした。
好事家ならCorvoのチョイスに満足いただけるはずだ。
8月には入れ替えを行ったオリジナルバンチを各店に投入できると思う。ご期待いただきたい。
Original Bunch Book Corvo selection
price 2p Suit ¥95,040 ~ 3p Suit ¥122,040 ~
Corvo Nagoya
8F 2-14-16
464-0074 CHIKUSA-KU,NAGOYA SHI AICH-KEN
TEL/FAX 052-898-0974
トーマスメイソンのご紹介
高級ドレスシャ生地ツの代表的なブランド「トーマスメイソン」。
今から200年以上前の1796年英国ランカシャーで誕生したシャツ生地ブランドです。日本ではまだ伊能忠敬が日本地図を完成する前の段階で創業してます(笑)
この当時イギリスは産業革命真っ只中で国内だけで世界の工業品の約50%を占めていたと言われ、英国が「世界の工場」と呼ばれていた時代です。
そんな18世紀当時から貴族やブルジョワ階級から高い支持を受け、現在も英国王室や一流ブランド、サヴィルロウのテーラーから高い支持を得ております。
トーマスメイソンはシルバーラインとゴールドラインの二種類があり、シルバーラインは100双×100双が多く、ゴールドラインは140双×140双がメインとなります。
シルクのような美しい光沢とカシミヤのような柔らかな風合いがありコットンであることを忘れてしまうほど美しい仕上がりとなります。
我々Corvoがこのシャツ生地を取り扱うのは単に上質な素材だからではありません。
オリジナルバンチやロロピアーナを始め、Corvoの取り扱う生地は出来上がりの美しいドレープが特徴の一つであります。
超長綿を用いたトーマスメイソンのシャツ地は、光の反射率が高く当店の取り扱っている生地にとても相性が良かったということもあげられます。
ドレスシャツブランドの中で揺るぎない地位を確立していることは間違いなく、当ブランドの半数以上のお客様もお選びいただいている人気の生地です。
一度お作りいただいたお客様の大半がリピートしていただくのは、この生地の品質の高さを物語っているのかもしれません。
Corvo
モンクストラップシューズ
今回は私の私物紹介ということで。
モンクストラップシューズは、修道士(モンク)が履いていたが起源とされるシューズで、今やカジュアルからビジネスまで幅広く使用できる形として注目されております。
シングルストラップタイプ
イタリア靴らしい美しいパティーヌとロングノーズ。
ストラップ部分は紐靴には出せない程よい抜け感を演出しております。
見た目の美しさもありますが、紐靴と違い着脱が容易になることから私は最近よくモンクストラップを購入しております(笑)
まだお持ちでない方は是非お試しを。
今回ご紹介させていただいた靴。
「サントーニ」
1975年創業と歴史は浅いが、今やイタリアを代表する高級シューズブランドとして日本でも非常に人気の高い靴です。
「サントーニ」の特徴は、ディテールや製造工程に非常に強いこだわりがあり、ハンドメイドのメイドインイタリーを守り続けていることがあげられます。
Corvo