コルヴォ名古屋・大阪ブログ
オリジナルバンチ紹介①(全7回)
Corvoの「よい縫製のスーツは生地にも責任を持つべきである」の考えの基、さらには兼ねてよりのCorvoらしさを求め生地から提案したいとの思いから、オリジナルバンチの制作にあたることに踏み切ることになりました。
今シーズン(2016SS)からの試みで、厳選に厳選を重ね、60種以上の生地を集めました。
現在のオーダーメイドスーツ店の生地の流通というのは生地商社、大手生地メーカーの発行するバンチブックという数十種の生地が束ねられた見本帳、「バンチブック」からお客様に生地を選んでいただくという方式です。
この方式は在庫をオーダーメイドスーツ店が直接抱える必要がなく、多くの生地をお客様に選んでいただけるメリットがあります。
この方式が、一般的になる以前は、それぞれの店の店主たちが生地商社から仕入れた生地を在庫として抱え、自分たちのお勧めの生地として顧客の皆様たちに提供していました。
「バンチブック」の流通は在庫リスクからの解放、商品の多様性と引き換えに、店ごとの個性をなくした面があります。
そこでCorvoは、自分たちの考える形やアイディアを具現化し、数多ある生地の中からCorvoの選考基準を満たしたものだけを選び抜きオリジナルバンチに採用しております。
生地商社さんにはまずは「ハンドワーク、アイロンワークを多用したCorvoのスーツにふさわしい生地」ということで数千種類のサンプルを用意していただきました。
アイロンワークとは熱と蒸気を加え生地を変形させる工程を指します。アイロンワークを多用した生地というのはある程度のハリ、コシがなくては立体感が維持できません。
ハンドワークは通常のミシン縫いに比べテンションがかかるためハリ、コシがないと意図しない皺が出てしまいます。
相当数の生地がありましたので、そこから当店の形に合うものを見つけるには、数ヶ月間にわたって事務所、時にはご厚意で倉庫にお邪魔させていただき何度も打ち合わせをさせていただきました。 営業時間を超えても尚、お付き合いいただいた担当者の方には本当に感謝しております。
次回、選考についてご紹介いたします。
オーダースーツCorvo
ホーランドシェリーのご紹介
オーダースーツCorvo大阪店の三辻です。
今日は当店オリジナルバンチのホーランドシェリーのご紹介します。
ホーランドシェリーは、英国服地の世界最古のマーチャントの一つです。
1836年にステファン・ジョージ・ホーランドと、フレデリック・シェリーによって創立し、
事務所やショールームもサヴィルローに構えた、高級服地界のリーダー的な存在です。
生地の特徴は、世界で唯一ある14機のドブクロス織機を使用し、最新織機では作り出せないウール本来の柔らかな風合いと弾力性です。
長い歴史の中で、品質や風合いにこだわり続けるだけでなく、時代やトレンドに敏感であるところがホーランドシェリーの大きな特徴といえます。
当店でご用意致しておりますこちらの生地はスーパー140s(16.5μ)と非常に細い原毛を用いて
織られた糸を使用しており、目付は280gと織り密度も高く、しなやかな復元力と美しい光沢が特徴です。
世界中のセレブリティから絶大な支持を受けているこちらのホーランドシェリーを
当店オリジナルバンチよりお選びいただくと¥ 88,000+taxでご提供させていただきます。
現物生地もご用意致しておりますので、ぜひ気軽にお越しくださいませ。
Corvo オリジナルバンチ
生地商社に自ら足を運び、数千種類の中から当店に合うものだけをチョイスしCorvoオリジナルバンチを製作いたしました。
合いものを中心に取り揃えておりますが、シーズナルの春夏アイテムもご用意がございます。
イタリア生地から英国生地まで幅広いラインナップとなっており、代表とFCオーナーの二人が厳選した生地は
当店の縫製とも相性が良く、出来上がりは非常に仕立て栄えし美しいドレープを放ちます。
ブックの外側の素材は日本での取り扱いが極めて少ない、リザード型押しの特徴あるデザインで、
外観もお楽しみいただけるブックとなっております。
ちなみに、通常のバンチブックではサイズが小さく出来上がりのイメージが出来にくいという方もいらっしゃったので、
当店では、通常サイズのバンチよりも2倍ほど大きく生地をカットし、より出来上がりのイメージをしやすくしております。
右側が当店オリジナルバンチ。
中身の生地詳細は随時アップしていきます。
どうぞお楽しみにお待ちください。
オーダースーツCorvo
神戸のお客様
神戸店のお客様のご紹介です。
先日お越しいただいたファッショニスタ K氏。
ロロピアーナ「タスマニアン」で仕立てた3つボタンのピークドラペルジャケットにダブル8つボタンのヴェストを合わしたスタイル。
トーンを抑えたチーフとタイの色味が絶妙のバランスで、最近ではあまり見かけることのない(笑)こだわりの形もさらりと着こなしています。
1920年代のアメリカを舞台にしたギャッツビーを彷彿させるこの形は、K氏のこだわりが細部まで反映されている一着です。
私自身のスーツに合わせるシャツやシューズの相談もさせてもらい、いつも「巧い」合わせ方を提案してもらってます(笑)
またよろしくお願いします~。
オーダースーツCorvo
TALK① Corvo神戸店~
Corvo神戸店の顧客様紹介。
いつも素敵な奥様とご来店いただく、美容関係の会社で研究開発に携わっておられる岩城様です。
普段は、研究開発のお仕事ということでスーツを着用されないそうですが、
美容院などに営業に行かれる際スーツを着用していらっしゃるそうです。
そんな岩城様にオーダースーツの魅力をお聞きいたしました。
・何故、オーダースーツを仕立てたのか
竹村 まず初めに何故、既製品のスーツではなくオーダーメイドを選ばれたんですか?
岩城様 最も大きな理由はサイジングですね。少し自分の体型が変わっていることもあり既製品ではサイズがどうしても合わない、
肩で合わすと袖が長い、といったようにどこかに不具合が出てくるんです、それであればオーダーにしようと、
まずはパターンオーダーを試しました。
しかし、いざ作ってみると自分のサイズに合わず、極端な話、既製服を買ってそこに少し手直しを加えた程度の仕上がりでした。
折角「オーダー」をしたのに少し残念でしたね。
・ 数あるオーダースーツ店から当店を選んでいただいた理由は
竹村 最近、当店意外に多数のオーダースーツのお店がありますが、当店に来ていただいた理由は?
岩城様 最初はパターンオーダー店でうまく作れなかったことからネットでより
フルオーダーに近いお店を探しCorvoを見つけました。
やはりパターンオーダーでは細かい所まで限界値が決まっているため、細かな部分の調整が出来ずピッタリのサイズに上がってくることがないことと、お店側の意向に沿って作らなければならないことなど、決まりごとが多いですよね。
Corvoでは裏地や水牛ボタンなど高級素材にもオプションが掛かりませんし、ゆっくりと生地バンチを見てスーツを決めることが出来るので安心感が違います。
竹村 たしかに。Corvoではよっぽど変わった仕様でないとオプションは頂いておりませんし、基本的にはご予約をいただいておりますので、その時間はお客様だけの時間ということになりますからね。
岩城 長い間自分にピッタリのスーツを手に入れることが出来ず、不満がありましたが、
Corvoでは他店では難しい細かな要望にも応えてもらい、自分にピッタリのスーツを仕立てていただきました。
・良いスーツとはどういったスーツであるか
岩城様 サイジング=シルエット=上質の生地 この3点が揃って初めて良いスーツが生まれるのではないでしょうか、
ただプライスを抑えているものもあれば、良い生地だけを揃えているお店もたくさんあると思います。
しかし、先程述べた3点がしっかりと揃っているお店はいい加減な仕事は出来ないです。
私の回りにはオーダーメイドのスーツは非常に高価なものなので購入できない、そう思っている方が多数います。
しかし、中には上質な生地を適正な価格で購入できるお店があるということを、もっと皆様に知っていただきたいですね。
竹村 そうですね。中にはスーツは消耗品だからどんなものでも良い、という方もいらっしゃいますが、
ビジネスマンは人生の大半を共に過ごす衣服なので、是非とも良いものを仕立ててみてはいかがでしょう。
・お仕立ていただいた生地
Loro Piana TASMANIAN Super150s Wool
オーダースーツCorvo
ヴィンテージ生地のご紹介③
オーダースーツコルヴォ大阪店、三辻です。
本日は「ウィリアムハルステッド」をご紹介します。
1875年にイギリスで創業し、上質なモヘアを多用した夏服地を得意とする、最高級ミル。
高級紳士服の他にもアウターやボトムス用の生地も生産しているメーカーブランドです。
ウール&モヘアの生地メーカーといえば、ウィリアムハルステッドと言われ、国内製と比べても色のバリエーションも多く、上質なモヘアの光沢やラグジュアリーな質感をお求めの方にはピッタリではないでしょうか。
今日はそのウィリアムハルステッドからモヘア混のこの生地をご紹介。
ライトグレイに白とブルーのストライプ。
グレイと相性の良いブルーのストライプは悪目立ちせず、清涼感を増す一着。
ぜひ、肩に掛けて実際にご覧いただきたいです。
シーズンを通してスーツを着用されるお客様にはピッタリの生地で涼しげにカチッと着用できる一着です。
その他バリエーション豊かにご用意しておりますので是非一度お越しくださいませ。
オーダースーツCorvo
JAEGER
英国王室ご用達のこのブランドは各国のセレブリティや著名人が愛用しており品質においても一切の妥協のないブランドです。
レディースの服地も取り扱っておりイギリスでは老舗ブランドとして世界各国に直営店を展開しています。
元々はイギリス国内で下着や肌着が好評を得て、インナーウェアからニット製品やコートなどのアウターウェアに販売網を広げていき
なんとスポーツウェアまで手掛けるまでに事業を拡大していきました。
そして我々テーラーからも高い支持を受け続けているイェーガーからこちらの生地をご紹介いたします。
夏用に平織で織られた軽い生地はスーツとしてはもちろん、ジャケットスタイルにも相性は抜群で、
カラーはネイビーとグレーのお使いいただきやすい二色をご用意致しております。
機能性とデザイン性の両方を兼ね備えたイェーガー、この機会に一度お試しください。
期間限定での販売となっておりますので、お早目に。
オーダースーツCorvo
ヴィンテージ生地ご紹介②
Corvo 大阪店の三辻です。
英国を代表する名門ミルのテイラー&ロッヂ。
1883年にイギリスのウエストヨークシャー州ハダスフィールドで創業、高級生地の生産に定評があります。
高い品質を保持するために熟練の職人技をうけつぎ、少量生産にこだわり続けています。
1960年頃までドブクロス織機という、低速で時間と手間をかけて生地を織り上げる古来の織機を使用していました。
しかし、ドブクロス織機は製品向きではないため、自動織機に変更。変更後も製品の品質にこだわり、織機のスピードを落とし生地のクオリティーを重視しています。
また、工場横のホルム川の軟水で生地を洗う事で、荒くごわついた生地が柔らかく味わい深い仕上がりとなり、テイラー&ロッヂ独特の魅力になるのです。
今日は、そのテイラー&ロッヂの生地をご紹介。
ストライプの織柄が入ったチャコールグレイ。
いつもお選びいただくのが紺色ばかり、、という方でも抵抗なくお使いいただける色がこちらのチャコールグレイです。
紺色とはまた違った落ち着いた印象を出したいとお考えの方はこの際にいかがでしょうか。
ヴィンテージ生地独特の風合いで深みの増した1着になるのではないでしょうか。
定番の色柄だからこそ優れた生地をお選びいただくことをおススメいたします。
オーダースーツ Corvo大阪
一部ヴィンテージ現物生地ご紹介
Corvo大阪店三辻です。
高級生地で有名な世界的メーカーのドーメル。
ドーメルは英国羊毛の英国製高級生地を売りにしてその評価を確固たるものにした、パリに本社を置くフランス企業です。
今日はそのドーメル生地を3点ご紹介します。
1点目はドーメル社服地コレクションの中でも最も人気のあるアマデウス。
メタリックなグレー地のストライプ。定番生地をすでにお持ちで少し遊んでみようかなと、お思いの方にお勧めです。重厚な光沢が更に威厳をかもし出します。
2点目は、ドーメルのグローバルコンフォート。
ベージュ地のストライプ。
一見手が出しにくいベージュですが、この機会に上品な落ち着きと清潔感で涼しげにスーツを着られてはいかがでしょうか。
3点目も、同じくドーメルのグローバルコンフォートのダークグレイのストライプ。
ストライプは織り柄で作られているので柄浮きせず、御使用しやすい生地となっております。
どの生地も良いヴィンテージ感が出ており、肌馴染みの良いものとなっております。
ぜひ、手にとって実際にご覧くださいませ。