コルヴォ名古屋・大阪ブログ
現物生地「クリソルド」
オーダースーツCorvo大阪の三辻です。
本日はあまり聞きなれない生地かもしれません、「クリソルド」というイギリスの生地ブランドです。
このブランドの特徴は、非常に細番手(スーパー160sなど)のウールを双糸×双糸で織り上げており皺に強く、そして柔らかく艶のある生地に仕立て上がります。
2002年のワールドカップイングランド代表のスーツを提供したことでも有名ですが、あの「ドーメル」の生地も多数織っていたという実力派のミルです。
今回ご紹介する生地はスーパー120sの生地でミドルウェイトになりますので、年間通して週に1、2回の着用程度であれば問題なくお使いいただけます。
価格は¥88,000となっておりますのでお早めに。
Corvo定例会
先日、Corvo定例会で今年度のフェアの計画を練ってまいりました。
これからも皆様に良いスーツをお届け致します。
coat Zegna
suit Ormezzano
袖裏
スーツをお作り頂く際に、意外に時間を取られるポイントが裏地であり、
長い方は30分以上かけてじっくりと裏地を決められます。
普段は見えないと言いながらも、着席されている時や春夏のシーズンなど前釦を外されることが増えてくる
今からの季節は特に気になる箇所ではないでしょうか、
ちなみに当店では、背裏と袖裏は別の裏地で作ることが可能です。
ただ別で作れるといっても袖裏地は、ほとんど見えることはありませんので柄よりも滑りの良いキュプラ100%にされる方や
色味を気にせずご自身のお好きな色にされる方など(笑)様々です。
折角のオーダーですから、見えないような細かい所までどんどんご提案くださいませ。
オーダースーツCorvo
ロロピアーナ
イタリアではゼニアと双璧をなすと言われる、ロロピアーナの生地は、時計ならパテックフィリップのようにオーダーメイドスーツの最終着地点ではないでしょうか、
当店でよくオーダーをいただいている「ウィッシュ」は直径わずか15ミクロン、スーパー170sの原毛を用いた非常に上質なウールで、吸湿性や弾力性、そして美しい光沢を持っています。
ちなみに高級素材の定番であるカシミヤの原毛の細さは約15ミクロン程度ですので、いかにこの生地が細く滑らかな原毛を使用しているかがお分かり頂けるかと思います。
こうした極上の素材を織り上げて出来た梳毛糸の生地は、皺に強い弾力性、そして柔らかく他に類を見ない美しいドレープを生み、極上のスーツへとなるのです。
スーツの定番素材ウール以外にも世界で最も希少な素材「ビキューナ」やカシミヤなどの高級素材を用いたアイテムも多数あり、気品と高級感を併せ持つロロピアーナは「イタリアのエルメス」と称されることもあります。
ビジネスやパーティー、シチュエーションは問いません。
最上のスーツをお作り頂くのであればこのブランドを外すことは出来ないでしょう。
オーダースーツCorvo神戸
ご結婚式
先日、友人でもありお客様でもある方の結婚式に出席させていただきました。
ロロピアーナ「タスマニアン」でダブル8つボタンのベスト付きスリーピーススーツを仕立てていただきました。
あくまで新婦様がメインということを考えて、光沢のかなり強いエレガンツァではなくタスマニアンをお選びいただいております。写真では分かりにくいですが上質なウールの自然で美しいドレープが際立っておりました。
新婦様のドレスも非常に希少なドレスをアメリカから直輸入されたらしく拘りの
強いお洒落なご夫婦で私自身の結婚式とは大違いで終始驚かされた結婚式でした。
友人御夫婦と私です。新婦様は大男に挟まれてますね(笑)
ありがとうございます!そしてこれからも末永くお幸せに!
オーダースーツCorvo神戸店
スーツの価値観
どんなスーツを着ているかでおおよその年収、役職などの判断材料となるというのは、スーツは世俗的服飾とは一線を画す。
本音はどうかは置いておいて、中にはスーツなんて「ただの服だろ!中身が大事だ!」という方もいる。私もかつてはこのような考えの持ち主であった。初めての取引先回りでサンダルでいって怒られてことも。
階級制度が色濃く残っている西洋諸国では、Tシャツ、ジーパン姿でちょっといいレストランに入店すると便所に近い席に座らさせられるとか。
俗っぽい話なってしまうが、夜の世界では店側はお客が入店時に客の身なりをみて、どんなキャストをつけるか吟味する。残念ながら、一見でナンバークラス(上位のキャスト)をつけてもらえない場合は、安い客とみなされた証だ。
Corvoのスーツを着てそのような扱いを受けたら是非、大阪店までクレームを。少なくとも致命的に組み合わせが悪い場合でない限りそのような扱いは受けないだろう。
日本では服飾関して無頓着であるように言われるが、そうでもないように思える。
たとえば、条件は同じ内容を契約する時、一方は高級スーツを着用した人、もう一方はよれたスーツを着ていたらどちらを信用し、取引をしたいと思うのだろうか。昔のドラマの詐欺師は高級スーツで決めているものだ。
人は言わずもがな、夜の世界と同じ線引きをしている。
面白い逸話がある。
とある弱小サッカーチームの選手に監督が高級スーツを宛がったら、そのチームはみるみる強くなったそうだ。
スーツにはそんな力があると思うと、この仕事はより楽しくなる。
プレジデントにあった記事によると中間管理職で10万~25万、役職者、経営者は25万~のスーツを買うそうだ。
スーツの完成体は戦前の大正期の日本であるとい服飾評論家は多い。
言ってしまえば当時の技術の生地など、現在の物に比べれば大きく劣る。スーツ一着月給三カ月分が一般的であった時代、数は持てないスーツを丁寧にアイロンをかけ、着こなした、往年の事業家の服装は現代の目から見ても光るものがある。
いわば高価なスーツは数が持てない時代、その一着一着がその人物のアイコンの時代、自分のパーソナリティを理解し、自分自身のスタイルを心得ている。
Corvoには20代から70代までと幅広いお客様がご来店される。共通しているの常に仕事にやる気があり、如何に自分を相手に見せるかを考えている。