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コルヴォ名古屋・大阪ブログ

リラックスしていただける空間

スーツとは関係ない話になるんですが、Corvoでは小さいお子様をお連れになるお客様が多くいらっしゃいます。
 
 Corvoにとってお子様も大切なゲストです。
 
 誠に申し訳ないのですが、いつも退屈させてしまいます。お子さんが退屈し始めると親御さんもスーツ選びに集中できなくなります。(私が退屈させるのがいけないのですが)
 
 お菓子を明日の休みを利用して仕入れてきます。
 
 ちなみに現在、Corvoでは大人のお客様によりリラックスしてスーツ選びに集中していただけるよう珈琲の入れ方を勉強中です。
 
 珈琲にも種類、いろいろな入れ方が有って難しいですね。
 
 お子様用にジュースも色々、準備します。
 
 平日は忙しいお客様が多いようですが休日にはスーツ選び、シャツ選びを兼ねて喫茶店代わりに是非、ご利用してください。
 

生地ブランドの話①(タリア・デルフィノ)

 Corvoではなぜか人気のあるブランド生地です。一番、今までで一番、数の出ている生地です。
 
 最近は取り扱うテーラーも増えてきましたが本来はマイナーな生地で日本での知名度はあまりありません。
 
 正式にはFRATELLI TALLIA DA DELFINO/フラッテリ・タリア ディ・デルフィノといいます。
 
 1903年にイタリアのビエラ地方で創業しました。
 
 ビエラ地方はスイスに近いイタリアでは北部に位置しきれいな水に恵まれた所で多くの繊維産業が集積しています。
 
 デルフィノはその企業の中の一つで高級生地しか生産しないことで有名です。
 
 ウールのみならずシルク、リネン、コットン地も生産しています。
 
 卸先にはイタリアの最高級既製服(一着七十万なんてびっくりするブランドなど)を持ちます。
 
 生地の柄としてはストライプに少しひねりを入れたものが多く、変わった柄も多いです。
 
 また、イタリア生地としては珍しく、打ち込みがよく双糸、双糸で織られているので耐久性がありコシが有ります。
 
 仕立屋や通に好まれる生地です。
 
 個人的な印象としては質、柄ともに非常にクオリティーの高い良質な生地を提供するおおすめブランドだと思います。

リクルートスーツ

今日は成人式ですね。新成人の方たち、おめでとうございます。
 
 お客様から「自分が初めてスーツ着たのは成人式のときだった」と言われました。
 
 スーツデビューは大学の入学式か成人式に経験した方が多いですね。
 
 お客様に「リクルートスーツって普通のスーツとどう違うんですか?」とご質問をいただきました。
 
 大方の方は成人式、入学式にはリクルートスーツを購入されるそうですがそもそもリクルートスーツの定義とはないんです。
 
 自分としてのイメージとしては濃紺もしくはダークグレーの無地で普通の型ですが、あれは企業が勝手にリクルートスーツと名前をつけて売り出しているだけです。
 
 「でも型がなんとなく古く見えるのなんでですか」とご質問をいただいたのですがたぶん、大きさのあってないものを着ているからだと思います。自分を含めサイズ選びはみなさん、はじめは失敗するのですが。
 
  以前、ご来店いただいた学生のお客様に「最近では就活のときのスーツもストライプがはいてってもいいんですよ。みんな、無難に無地を選びますけど(笑)」と教えていただきました。
 

Corvoの店員は失礼?

 今現在、流行りのスーツは襟巾はせまめです。
 
 日本人は総じて顔が体にたいして大きいです。襟が狭いと顔は大きく見えます。
 
 また、現在のスーツはクラシコイタリアと同じようにゴージ(上襟とした襟との境目)が極めて高いです。これもまた顔を大きく見せます。
 
 顔を大きくする要素が二つも合わさり相乗効果でますます大きく見せます。
 
 流行を楽しむのはいいのですが自分はどんな体型でどんなスーツが似合うのかを考えなくてはいかにいい生地をつかい洗練された型のスーツでもその価値は大きく半減してしまいます。
 
 私自身は脚が短く、首が短く、顔が大きい、日本人体型ですがそれを把握していなければ今よりもますます不格好な印象をお客様に与えてしまいます。(笑)
 
 また、お客様に「首が短い」「猫背」とか失礼なことをいう場合もありますがその欠点を補うスーツを作るための過程には必要なことだとお許しいただければ幸いです。
 
 現在のオリンパスではありませんが粉飾決算で会社の実態を誤魔化したところで正しい経営判断が下せません。実態に対しいかに近く認知し判断を下すかが大切です。
 
 スーツ作りもよりお客様の体型を正確に把握しそれに似合うようスーツを判断しなくてはなりません。
 
 ご無礼をお許しいたけるなら最良の提案をさせていただけます。

クレリックのシャツをこなれた感じで着たい!!!

 どうしてもクレリックシャツはクラシックな印象になり、イギリス紳士のような重厚感のある印象を与えます。
 
 シャツの業者さんが言うには「袖は白にしなければこなれた印象で着れます。イタリアではよく目にする。」とのこと。
 
 自分自身、クラシコイタリアフェチなので白か薄いブルーのシャツしか着ないので、いつもシャツの提案で悩むとお世話になっています。
 
 いまは寒いからジャッケトを着てるからいいのですがクールビズになるとシャツがもろに見えますので、ぶかぶか、ぴちぴちのシャツでは不格好です。体にあった一着をお仕立ててみられてはどうでしょうか?
 
 来週初めぐらいには綿ポリシャツ(4800円~)も取り扱いが始まりますので、是非、覗きにきてください。

イタリアスタイルのスーツって具体的には?

 以前、少しブログで触れたのですが、イタリアのスーツは大きく分けて南部のナポリ、北部のミラノに別けられます。
 
 今日、日本でほとんどの場合、イタリアスタイルといわれるスーツはナポリ調のスーツを指しています。(Corvoのスーツもナポリ調のスーツなのですが。)
 
 ミラノのスーツは地理的にイギリスに近く、商業都市であるため重くカッチリとした英国調のスタイルを踏襲しています。
 
 具体的には肩に厚めのパットを入れ構築的な肩にします。腰の絞りもきつめにシェイプします。
 
 生地に関しても色合いもダーク色で光沢がなく、打ち込みのしっかりした堅牢なイギリス生地を多用します。
 
 また、サルトリア(仕立屋)のスーツというよりも既製服が多いです。
 
 ナポリのスーツは観光都市ということもあってか柔らかい印象のスタイルです。軽く羽織りながらも体を包み込むようなスタイルです。 (抽象的で分かりにくいと思います)
 
 基本は、体を包み込む仕立てですのでサルトリアの仕立てが一般的です。
 
  肩パットは極めて薄いもの使用し肩の馴染みをよくしています。
 
 スーツの副資材は柔らかめのものを多用します。毛芯は基本は馬の尻尾を織り込んだものを使用しますが中にはラクダの毛を織り込んだキャメル芯、麻で出来た麻芯を使用します。中には完全に芯地を廃したアンコン(非構築の意)という仕立てもあります。
 
 また、ナポリのスーツは襟幅は広めで胸ポッケトの位置は低めです。胸ポッケトが低いのはチーフをイタリア人は多めに出すからだともいわれています。
 
 生地は光沢のあり、柔らかく、エレガントな柄のイタリア生地が多用されます。
 
 また所々に変わったディテールを施します。肩にギャザーを入れたり、袖を開閉できるようにした本切羽というような仕様がおおいです。
 
 一概にナポリのスーツだからギャザーが入っている、肩は薄いとは思わないでください。基本的にファションで~スタイル、~調というのはその傾向を示すもので絶対ではありません。(Corvoでもナポリ調のスーツと言っていますが極端に体の華奢な方には厚めのパットを使用したりとお客様の好み、Corvoのテイストを加えています。)

綿ポリのシャツの取り扱い

 Corvoが形状安定の綿ポリのオーダーシャツを取り扱うことになりました。
 
 「綿100%は肌触りはいいんだけど、シワになりやすいのと手入れが大変」というお客様が多くいらっしゃったので取り扱うことに致しました。
 
 値段も大変、お求め易い価格(明後日、公開。5000円前後)です。
 
 仕立ては基本的には今までのシャツとは変わりませんが、襟、袖の芯が洗濯をしたときにシワにならない接着芯となっています。
 
 「休みが少ないので週末に洗濯をまとめてしたいけどアイロンが大変。」
 
 「クリーニング代がかかって嫌になっちゃう。」
 
 「アイロンがかったるい。」
 
 という方たちにとってはお勧めです。
 
 基本的にお手入れは洗濯をして軽く脱水をして物干し竿にかけてシャツを生乾きのままパンパンとたたいたら大体のシワはとれます。
 

営業開始と新年のごあいさつ

 本日からCorvoも通常営業になります。今年もよろしくお願いいたします。
 
 少しずつお客様も増え、ホームページのアクセス数もどんどん増え、電話問い合わせも増えてきました。本当に有り難いことです。
 
 今年はより一層、多くのお客様にご利用していただけるよう認知の徹底、サービスの向上を図るとともに、今、ご利用いただいているお客様にこれからもご愛顧いただけるよう邁進したいと思いますのでよろしくお願いいたします。
 

革の話

革靴にもスーツと同じように様々な値段帯が有ります。
 
 一概に高級な革を使っているからいい靴と勘違いしないでください。スーツと同じで仕立て、靴なら造り、染色の部分によってもいい品の定義も違ってきますから。
 
 今回は畑違いながら革についての少ない知識を披露させていただきます。
 
 牛皮には性別、生後どの程度立経った時に革にされたのかとカーフ、キップ、ステア、カウハイドなど分別した呼び方が有ります。
 
 一般にスーツに合わせる革靴に使われるものはカーフ、キップ、ステアです。
 
 カーフとは主に高級靴に使われる素材で生後六ヶ月までの仔牛から取れる皮のことを指します。その中でも生後三ヶ月未満のものはベビーカーフと呼びます。
 
 キップは生後六ヶ月から二年くらいまでの牛から取れるものを指します。カーフより少し年をとっていますからきめの細かさがカーフより劣ります。カーフより厚みが有りますから強度があります。一般に普段使いの靴に多用されます。
 
 ステアとは生後二年以上たった去勢された雄牛の革のことを指します。きめの細かさはあまりありませんがキップより厚みが有り強度が有りますので軍用品などに多用されます。また比較的安価なため安価な靴に使われること多いです。
 
 特殊なものとしてはハラコというものが有ります。牛の胎児から取れる革を指します。きめの細かさは抜群です。主に精肉用に屠殺された際に母体にいた胎児からとるそうです。ほとんどは精肉牛の副産物として得られるのですがあえて妊娠した母体を屠殺することもあるそうです。(残酷な気もしますが。)希少性もありますので値段もそれ相応の覚悟が必要です。
 
 何気なく靴を選んでいるという方もときには皮の素材にも少し気にされてみてはいかがでしょうか?
 

オーダー、既製とどっちがお得?

 今日、以前スーツとシャツをご購入された理髪店を営むお客様に散髪をお願いに行ってきました。五日からの始業に向けての身繕いです。
 
 「Corvoのスーツ、着心地いいですね。シャツも肌触りが今まで来てたやつとは全然ちがって気持ちいですね。」とお褒めのお言葉、ありがとうございます。
 
 「既製品とオーダー服ってどっちが品質が高いんですか?」
 
 さすが経営者、価格と品質の面にたいして突っ込んできますね。
 
 賢い消費者の方はCorvoにとっては有り難いです。価格に絶対の自信が有りますから。(笑)
 
 ※ここでいう品質とは生地と縫製のことだけを指しています。サイズ、デザインを加味していません。
 
 正直にお答えしてスーツに関してはブランド、会社の方針によってまちまちなんですが原価は同じ縫製、同じ生地なら原価は既製品が安いですが、既製品の在庫リスクを加味するとオーダー服と既製品の売値はたいして変わりません。(最終的に売値は粗利をどの程度乗せるかの経営方針が大きいので一概には言えませんが)
 
 既製とオーダーを扱うところは二割から三割程度、オーダー製品の方を高くする傾向が有ると感じます。
 
 シャツに関しては安価なもの(四千円以下ぐらい)は既製品の方が品質はいいです。やはり、オーダー製品は一品物で縫製賃も嵩みます。原価は縫製賃+生地代です。既製品の方が原価が同じ値段ならいい生地が使えます。またほとんどのシャツはスーツとは違い季節感がないので在庫リスクは少ないです。乗せる粗利にたいして大きな差は出ません。
 
 高級シャツはオーダー製品に軍配が上がります。やはり、原価が高くなると在庫リスクが大きくなります。また日本では世界的に特異の消費形態があり、それは中間所得層が多く中間所得者層向けの商品のコストパフォーマンスが極端にいいことにあります。高級品となれば消費は少なくなり商品の回転は悪くなります。大量発注をかけれません。在庫リスクも大きくなります。在庫リスクのないオーダーに軍配が上がるわけです。
 
 ちなみに海外のデザイナー、服飾関係者が日本のスーツ量販店に立ち寄るとかなず驚くそうです。
 
 「なんでこんなにスーツが安いのか」と。その理由は特異な日本の消費形態に有るわけです。
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